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ギャルになりたい

ギャルになりたい。

中高生の頃はスポーツに没頭し、メイク道具よりもよい香りの制汗剤の方が興味があったし、大学生になると人並みのメイクをするために四苦八苦し、メイクを工夫して自己表現をするといったところまでなかなか気を回せなかった。

社会人になってからは体力勝負でもある仕事柄、日々のメイクは眉と下地のみ。休みの日にアイシャドウをつけては、いつもとは違う自分に浮かれていた

アレルギーも多くあることから、あまり粘膜周りを刺激しないように濃いメイクは控え、必要のある時だけお化粧をした

だからこそ、ギャルの世界は未知で魅力的であった。

ステレオタイプ的にいえば、メイクだけでなく、いわゆる「ギャル」がもちあわせている軽やかさや、自分らしく生きる明るさに憧れさえあった。

ギャルになりたい一方で、自分の生活スタイルや優先順位を考えたとき、ギャルになるということはものすごく負荷がかかるものであった。

いつもよりはりきって朝ごはんを作って食べた日には、仕事場にお化粧をしていくのを忘れてしまう時があるくらいお化粧に対しての執着がなく、食事と睡眠の時間の方が私にとっての価値は大きかった。

ギャルメイクは時間がかかる
ギャルメイクでなくともお化粧とは費用も時間もかかるものだ。

キラキラしたメイク道具への憧れはあったが、いざ数千円のメイク道具を前にすると使いこなせないなら数百円のもので十分だと思ってしまう自分がいた。

誰かと会う特別な時だけお洒落をして、お化粧をする。

でも本当はもっと日常的に、誰かのためではなく、自分のご機嫌のために、自分のやる気スイッチのひとつとして、お化粧を楽しむことができたら…そんな素敵なことはないなと思っている。

社会が求める"女性像"に近づくためではなく、人並みにお化粧しなくてはならないという義務感でもなく、自分のためにするお化粧。

私にとってそのひとつの挑戦がギャルメイクだった。
ギャルになるという挑戦は、今までの私らしくないことをするということでもある。これほどウキウキする挑戦はなかなかない。

別の誰かになれるような好奇心に満ち溢れる。

「ギャルになってみたい!一緒にやらない?」
友達に声をかけた。

You Tubeでギャルメイク動画をよく見ている彼女にギャルメイクの極意を聞き、ギャルになってみました。

ギャルへの道 その1 
【カラコンをつけるべし】

・色だけでなく、直径も選べる
・5日分(10枚入り)とかで売っている

黒目の直径について考えたことなんてなかった…
輪郭がぼかされている方がナチュラルに見えていいということ。

最初見たときの、カエルの卵がギョロギョロ動いているような衝撃は忘れません…

装着してみると、宇宙人👽のような見慣れぬ顔の違和感が否めませんでした。


ギャルへの道 その2 
【まつ毛はふさってるほうがいい】

・つけまつ毛は地まつ毛の上につける
・ツケマはふさふさの方がギャルっぽい
・目の幅に合わせて長さを調節する

実はつけまつ毛をつけるというのも野望100の内の1つ。
初めてつけるツケマに浮かれました。

ツケマをつける手順としては…
 ①好きなツケマを用意する
 ②ツケマのりをつける
 ③中央→目頭→目尻の順に貼り付ける
 ④ツケマと自まつ毛の隙間をアイラインで埋める

まつ毛が長い!
そして常に視野にツケマの残像が入ってくる不思議な感覚。

ギャルへの道 その3
白ギャルたるもの肌は白くすべし!

①BBクリーム
②コンシーラー
とにかく肌トラブルは隠して白くする!

ちなみにこれが手持ちコスメの全貌です。
アイライナーとハイライトは今回ギャルになるために入手しました🛍️


ギャルへの道 その4
眉は明るく垢抜ける】

・眉のカラーは明るく
・太眉よりは細めがよい

思っているより明るめにするとアイメイクが映える!眉尻を長めに描くときれいなアーチになりました。

ギャルへの道 その5
【影を操るべし】

・ノーズシャドウを入れる
・ふんわりかく筆とラインを入れる筆があるとよい
・ラインは思ってるよりしっかりかく
・引いたラインはぼかす

影のラインをつけると歌舞伎っぽさ倍増。
鼻筋が通り、高くなったように見えました。


ギャルへの道 その6
【アイメイクに力を入れるべし

・キラキラのアイシャドウを使うとかわいい
・涙袋はしっかりと
(友達の涙袋ライナーを借りました。涙袋のためのお化粧品があるなんて知りませんでした…)
・5重くらいにアイシャドウは重ね
・二重だと映える
(人生で初めてアイプチをしました!)
・アイラインは目尻を長めに

本当の目は赤色のところ。白はアイラインを引いたところです。目頭に三角形をかいて切開風にし、目尻は黄色のところにブラウンのアイシャドウをのせて目を大きく見せました。
1.5倍は大きくなっている!すごい!


ギャルへの道 その7
【ハイライトを入れる】

・目頭に光、眉尻を囲む
・眉上、鼻先、鼻下、顎先に光を

ハイライトを入れて完成です!
光が入るだけでツヤ感が出て上品になりました。
そして整形したかのような骨格詐欺!

いよいよギャルに!

「服貸してあげるよ。」
上下UNIQLOの私を見かねて友達がギャルっぽい服を貸してくれました。ネイルも完成!


こうして念願のギャルとなりました!

(ギャルっぽいポーズが分からん…)

ギャルメイクは根気強くないとできないし、大胆さがないと完成しないことがわかりました。
ノリと勢いが大事!!!!

人目を気にせず自分がなりたい自分になるって楽しい!

社会人になればなるほど、社会やコミュニティの中で求められがちな人物像がそれぞれあると思うけれど、自分がなんの為にその容姿を選び取っているのか、立ち止まって考えてみるのもたまにはいいかもしれません。自分が何を望んでその選択を選びとっているのかが分かれば、もっと楽しく毎日が過ごせそう。個人的にはそんな気がします。

そして時間もコストもかかるお化粧だけれど、お化粧は誰もがなりたい自分に近づけるすごい力をもっているものだと実感しました。お化粧って楽しいんだな!!!

気分を変えるために、自分と向き合うために、楽しそうだからやってみたい、きっかけは何にせよすごーーーく楽しかったので、ぜひ皆様もギャルになってみては如何でしょうか!

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