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健康のために生きているわけじゃない

 あけましておめでとうございます!
 今年は、昨年よりさらに”食”について学び、考え、noteも書いていこうと思います。

 私が目指す”食”は、幸せ感だけが一時だけアガるようなものではありません。何故なら、一時だけ良くても後で体に反動が必ずあるもので、それは最終的に不幸に繋がるから。
 かといって健康にいいから仕方なく食べるようなおいしくないものでもなく、昇天するくらい美味しいにも関わらず、その時だけでなく体に良いもので長く幸せが続く。
 そんな食を研究していきたいな、と思います。
 
 正月早々でこんな話もアレなのですが、先日、実父が救急車で運ばれたそうです。同居はしていないので、母からの電話で聞かされました。
 救急車、というので驚きましたが、どうやら持病と体調と生活習慣により、一時的な血圧低下が起きた様子。必要な処置も受けた様子なので、ほっとしました。
 コロナ禍でなければ一度は顔を見に行くところですが、こんな状況なので電話での話のみしました。
 父の場合は、完全に自分のセルフコントロールの悪さによる、いわゆる自業自得です。それに加えて、父の性格と、この年代による頑固さも手伝って、人のアドバイスも受け入れません。
 その生活を支えている母も、そのせいでだいぶ鬱状態になってしまって参っているようですが、こちらも母の性格と、この年代特有の旦那第一主義があり、こちらのアドバイスを受け付けません。

 困った・・・。

 私も看護師のはしくれ。病気で困っている人を、まして親を放っておきたくはないのですが・・・。最近は生活習慣病のセルフコントロールの指導について、何かいい方法はないかと模索中です。

 こういった、健康のためのセルフコントロールができないことについて、最近は何が一番良いことなのかを考えています。

 そういうのを
『そんなの自業自得だよ』
と笑ったり、突き放したりしてしまうという手もありますが・・・。

 よーく考えてみてください。

 タバコ、やってませんか?
 お酒飲み過ぎてませんか?
 遊びやネットでついつい夜更かししちゃって・・・、とかしてませんか?
 時短のために食事が疎かになってませんか?
 めんどくさいから、疲れたから、で運動しないでいませんか?
 イライラするから、といって怒鳴っていませんか?
 おいしいものは砂糖と油でできてるよねー、と、コンビニ弁当、お菓子を食べ過ぎてませんか?

 振り返れば、私たちの人生って、『やらない方がいいのにやってしまうこと』が凄く多いですよね。

 それをやらなければ、よりよく生きられる、とわかっているのに。

 怠惰だから、とか、めんどくさがりだから、とか、ダメな人間だから、とか、クセだから、とかそれが人の性格のように変えられないものだということにして。
 ストレス溜まってるから、とか、色々理由をつけて。

 それってなんででしょうね?
 私にもいくつか困った習慣はありますが、明らかに身を滅ぼす習慣なのにね。

 でも、やりたいことができない人生って、何?

とも、思うのです。

 食に関しても同じ。食べたいものが食べられなくて、なんの人生でしょう。

 健康って、もちろんより良く生きるために必要なことですが、健康に生きるって、案外難しいことです。まして現在のような環境では。

 よく、薬膳に限らず、様々な健康食・健康法をやり過ぎてしまったり、家族に強要してしまう人がいますね。
 そういう方たちは『健康でいることが最も幸せなこと、最も大切なこと』だと、主張します。家族に強要してしまう方は、『それが家族のためだ』と主張します。

 たしかに、健康は大切。でも・・・。

 誰も、健康に生きるために生まれてきたわけではないと思うのです。

 健康に生きることが、生きがいや(ある意味趣味と実益を兼ね備えてますね)、それでハッピーになれるならいいし、そういう人もいると思います。

 でも、全人類がそうではないし、幸せは人それぞれ。

 健康は、より良い人生のバックボーンなのであって、それに縛られる人生って本末転倒ではないでしょうか。

 人には、特に家族や友人には、もちろん健康でいて欲しいけど、そこは強要しないようにしていった方が、お互いにより良い人生になるのではないでしょうか?

 食べたいものが食べられないからストレスになって、本来欲しくないものを代用して食べて、本当の欲が満たされないから、さらに口を動かしてしまうんです。結果、我慢した方がいいところを我慢できなくて、より暴飲暴食してしまうのも、原因の一つになると考えています。

 だから、食べたいものは食べていいと思っています。

 ただ、そればかりでは病気になってしまいます。
 糖尿病、腎臓病で透析とかになってしまうと、ほんとに食べたいものが食べられない生活になってしまいます。だからそうなるまえに、例えば甘いものを摂り過ぎたら他のタイミングで控える。

 外食が多いなら(外食=その場で作られていないもの、は嗜好品と捉えましょう)、しっかり栄養が摂れるもの(人工的なものからではなく、自然の食物から!)を別のタイミングで摂る。

 甘いもの、しょっぱいもの、油っぽいものは食べ過ぎると内臓が疲れて、疲れが余計に増すので、きちんと内臓を休ませるような生活の仕方をする。

 そうすると体の状態がいいので、もっと美味しく感じられるし、食べることがハッピーになります。

 実父にも、「甘いものしょっぱいもの冷たいものを控えて運動して・・・」と怒鳴りつけたいのをぐっとこらえて(笑)。少しずつ話を聴きながら、ハッピーな人生を送れるような声掛けをしていきたいと考えています。

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