さみ(いいづかあさみ)

フォトグラファー。 岩手⇔東京行き来→2024.9~海外編。今日もどこかの港で物思いに…

さみ(いいづかあさみ)

フォトグラファー。 岩手⇔東京行き来→2024.9~海外編。今日もどこかの港で物思いにふけています。

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旅立ち準備、メルカリ、次の暮らしへ

2週間島根に行っている間に、ポルトガル大使館からビザ、のぶこばーちゃんちから忘れ物のズボン、1年分のコンタクトレンズ、注文したデカいスーツケースなどいろんなものが届いていた。 88Lのデカいスーツケースを買うのは初めてで、これまでおばあちゃんに借りたり、姉のものを借りたりでやってきてた。昨晩、ドでかくてピカピカのスーツケースを前にして急に渡航が現実味を帯びてきた。ランドセル以来の、「これに詰め込んで行くのだ」感。 ビザは届くか心配だったので、ひとまず安心。いよいよあと2週

    • なんにもない、が楽しめること

      出雲空港から、バスで出雲市駅へ。日本海側をのんびり進む山陰本線で温泉津(ゆのつ)まで。 宿で、温泉津に研究に来たという大学院生と雑談に花が咲いた。 —「ワンマン列車ってめずらしいですよね、乗ったことありました?」 私「う〜ん、岩手で慣れてるねえ」 まったく主観だけれど、島根と岩手は“なんにもない”度合いが似ている。 そりゃあ、どちらにも世界遺産とかがあるけど、県庁所在地から離れるとコンビニとかスーパーが全然ない。大きなイオンに助けられる食卓。車がないと生活できない交通事

      • 島根県大田市に遊ぶ広報しに来ました。

        ここに移り住んだおふたりを訪ねたい一心で、島根県大田市大森町にやってきました。 たくろうさんと、ゆかさん。出会って間もなく、おふたりはベルリンへ行ってしまった。 わたしも岩手・東京というなかで、動画編集や撮影のお仕事でご一緒させていただく日々。たくさん話を聞いてもらったり、写真を見てもらったり。いつも画面を通してだったし、ベルリン時代に会いに行くことは叶わなかった。 そして、日本全国の素敵な場所を知っているはずのおふたりが、いま根をおろしているのが石見銀山で有名な大森町

        • 渡航計画0段階

          ようやく、計画を前に進めるときがきた。 9月末ごろ出発して、ポルトガルへ1年間行ってみる。 これを決意したのだ。まだ、決意だけ。具体的なことは全てこれからだ。 最大の目的は、広く"取材活動"をすること。 漁村文化を知りたい。港町に滞在したい。時には自分も海に出たりしながら、海から人やものがやってきたり、どこかへ行くのを眺めたい。 まだまだボンヤリとした目的だが、確固たるマインドセットだけはある。それに2022年に訪れたときの、「あ〜絶対にまた戻ってきたい」と思ったその自

        旅立ち準備、メルカリ、次の暮らしへ

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        • フォトグラファー日記
          16本
        • どこかへ旅したときのこと
          21本

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          最近のこと、

          ここ一ヶ月の記録、羅列。 3月下旬。 陸前高田で貸してもらっていた部屋の片付け。友人のおかげで一瞬で終了した。さらにその友人宅に泊めてもらい、シェアハウス時代を思い出しながら、ゆるい日常を共にした。 1週だけ、月曜日から日曜日の7日間に撮影が集中した。いちご畑・まち歩き・地域イベント・お宮参り・ヨットレースという今年度史上カオスなラインナップだった。岩手→大宮→静岡と、はらはらしながら移動。 声をかけてくれる人にはいつでも感謝。そして定刻どおりに動く電車やバスのありがたみを

          カメラマンとしての近況。ポートフォリオサイトいろいろ更新した。

          今日はカメラマンとしての近況を話したいと思うカメラマンを志し、無理やりカメラマンになった。 たまには自分の仕事について、讃えてあげる話をしたいなって思います。 なぜって、「もっとこうしなきゃ」「なんでこんな世の中なんだ」とか思い続けてる性分なんです。そればかりでは、もうつらくなる。もっと自分のしごとに誇りを持てるように、していきたい。 誇りをもって、楽しんで仕事している人のそばで仕事したいと思うなら、自分がそちら側にならなくては。 あと、写真のしごとって、撮った写真が全てと

          カメラマンとしての近況。ポートフォリオサイトいろいろ更新した。

          今年さいごの岩手滞在を帰路にて振り返る

          雪のふりはじめに、遠野から九戸村へ アベマホコと、とぴあ「紙風船」からの「くいしんぼ ちから」という最高なコンボをきめる。先月車を貸してもらったお礼をする。 どうやら、行きたい国などが似ている。アイスランドやニュージーランド、ポルトガル……。どこかで会える気がする。 趣味の話でも盛り上がる。マホコさんは編み物、私はクッキーづくり。大人の余裕ってかんじがしたりしなかったりする。 遠野に泊まり、九戸村へタナカと向かう。最近進めている写真プロジェクトの撮影だ。 かいくんは「そば

          今年さいごの岩手滞在を帰路にて振り返る

          岩手でみんなに生かされすぎている、ありがとう

          岩手、しかも東北新幹線駅から遠く離れた陸前高田市、しかも市内からも遠い広田町を第二拠点とする暮らしが、しばらく続いている。 月に1週間〜10日という滞在では、主に広田町で間借りさせてもらってるお家にいたり、岩手県内に散らばる友人たちの家に泊めてもらったり。 自家用車を維持するのも大変だという結論になり車を1年も乗らずに売ってしまったので、借りたり送り迎えしてもらったりしながら、何とかやりくりしている。 地方にはインフラ的なサービスがそこまで充実していない。ひとりで生きて

          岩手でみんなに生かされすぎている、ありがとう

          「今日も港でものおもい旅」というZINEをつくりました。

          そんなわけで、ZINEをつくりました。 販売価格 500円(税込) こちらにて販売中です。 3月いっぱいは送料無料キャンペーンにしようと思います!わーい! ちなみに、余裕で採算度外視です。気軽に手にとっていただきたいのです。本当は配り歩きたいぐらいなのですが、ゴミ箱直行になってしまうのは悲しいので、販売という形をとることにしました。 14枚の写真、9本のショートエッセイ。 エッセイの一部は旅の途中で更新していたnoteから再編集したものです。 デザインも素人ながら、考えて

          「今日も港でものおもい旅」というZINEをつくりました。

          東京を下からも遠くからも見る、小さなボートクルーズの旅。

          わたしたちは東京というまちの下、水の上を、ボートでなら歩くことができる。 小さな発見に満ちた水上の旅。 ボートは勝どきマリーナを出発して、日本橋、神田方面へ。 時折水面や橋に差し込む光、反射した波が美しい。 そもそも、船という乗り物には海で乗ることが多いからか、上には空しかなかったはず。 けれど今日は違う。ボートから眺める頭上に、人々の暮らしがあり、みなどこかへ向かっている。 車が、チャリが、鳥たちが、あらゆるものが行き交っている。 その下を縫うように、昔はもっと悠然と流

          東京を下からも遠くからも見る、小さなボートクルーズの旅。

          大陸最西端ロカ岬と旅の終わり

          1日動き回れる日は今日でおしまい。 朝っぱらからユーラシア大陸最西端のロカ岬へ向かった。 何かの本で読んでからずっと来てみたかった場所。 なんというか、ただ海が広がる風景って 心の状態をよく写しますよね。 社会人になって初めて、1ヶ月もの間旅をしたのでなんとも感慨深い気持ちに。 珍しく出発前は色々不安で、完璧に遂行することばっかり考えたりして南京錠を買い込んだなぁ。いつかまたここに誰かと来たいなぁ。 強い風にふかれながら、水平線を眺めるだけの時間。 また旅にでれるよう

          大陸最西端ロカ岬と旅の終わり

          都市の日常と観光客のごった煮

          今日と明日で旅の動ける日程も終わるので、計画も下調べもしていなかった観光をがんばることにした。 リスボンの街をガタンゴトンと坂道を登り降りする、レトロでかわいい1両列車のトラムを待ちながらこれを書いている。 観光客でいっぱいなのに、1両列車は20-30人でぎゅうぎゅう。始発駅には長蛇の列。 これはリスボンではお決まりなのかもしれないが、私はさっきまで有名なトラムの路線すら知らなかった。 せっかくだから、という理由で列に混じった。 スマホ見ながら待ってる人よりも今か今かと

          都市の日常と観光客のごった煮

          デンマークの港まわりで見つけたものたち

          デンマークの港まわりで見つけたものたち

          必ずまた来ることになるだろうな、ポルトガル。

          ポルトガルには、必ずまた来るだろうなと直感的に思う。 この世界観が好きだ。 明確に言葉にはできないが、なんか、もっとここに居てみたいと思うのだ。そういう場所ってあるだろう。 お魚天国でご飯が美味しいのもありがたい。 今度は友達をつくりに来たいし、いわゆるWorkaway(住居と食料の代わりに作業の手伝いをするシステム)をしながら滞在制作をしてみたいなと思う。 実質9日間ぐらいの滞在では物足りなすぎる。 ポルトガル中が賑わうというイワシの季節にまちを歩いてみたいし、リスボ

          必ずまた来ることになるだろうな、ポルトガル。

          秋のはじまり、ポルトの夕暮れ

          今日から10月。 旅を振り返ってみたり、日本に帰ったら〇〇を、とか いつかヨーロッパに長期滞在するならどういう風に、とか いろいろぐるぐると考えを巡らせていた。 振り返ると、この旅はよく寝てよく食べてよく歩いて、ヘルシーに楽しんでいる。なんならちゃんと歩いているので普段の生活よりもヘルシーかもしれない…。 「あんたブレイブあるわね!」と何人もの人に言われたが、夜はほとんど出歩いていないし…。このまま帰るまで大きなハプニングありませんように。 そして、すこし俯瞰してみると、

          秋のはじまり、ポルトの夕暮れ

          彩雲を見た日

          苦味のないグリーンティーで暖をとっていた マンダリンオレンジを食べた手はベタついて 座れるか座れないかほどの小さなバルコニーから 街並みを、空を眺めていた 坂を登って振り返れば光きらめく川、橙色の瓦屋根 ありあまる美しい風景に、美しさが何であるかもわからなくなる 海鳥が羽をつくろっていつまでも煙突にとまっている 鳥たちから見える世界はどんなだろうと想像する 人間のことなんて対して気にもせず、鳥は鳥のことばかり考えているか 実は私のような旅人を視界にいれているのかはわから