見出し画像

まだ闘病中だけど、美術館と散策と小旅行と(適応障害・うつ病)

GWのはざまの平日にお休みをとって、鬱を何年も前に寛解させて、今は幸せに暮らしている旧知の友人と絵画鑑賞&散策をした。
また、GW後半には、娘の趣味である城めぐりに家族で行ってきた。
その記録。


美術館と散策

夏のようなもくもく雲と青い空が美しいGWのはざまの平日に、友人と美術館に行ってきた。
私は夫を通して知っていた画家、友人は知らない画家だった。
絵や彫像をみて感じたのは、正解を求めがちで、正解がわかりやすかった人生から、適応障害・うつ病を患って、つくられて目指すことを暗黙的に指示されていた正解がなくなり、人生をどう生きて行けばよいかわからない私にとって、正解のない極みである芸術という世界で、あれもこれもと挑戦を試行錯誤しているこの芸術家の強さを感じた展覧会だった。
友人と話していて気づいたのは、おそらくこの芸術家は若いころから成功しているのではないかと思われるので、迷いなどなく欲求のままあれやこれやと試していったのでは、ということ。
美術館に行っていない夫が言っていたのは、「これ、変わっているでしょ」という気持ちで描いているのではないかと言っていた。

それもそうかもしれないけれど、感性や身一つで体当たりしているようにみえる芸術活動に圧倒された。

その後は、展示場を出たソファーで、展示をみていた時間以上に友人と近況や昔話に花を咲かせた。外の紫外線が強かったものだから、なかなか外に出る勇気が出ないのと、あまりにもソファが快適かつ美術館内の温度も心地よかったので、話し込んでしまった。
彼女もごく最近恩師を亡くし、人生について過去も現在も思うところが多くあり、そんな彼女と話すことでとても興味深い時間を過ごせた。

少し紫外線がゆるんだかな、というのと、潮時かというので、なんとなく美術館を後にして周囲を散策した。
人がとても多かったけれど、以前家族できたときには行かなかったところに行って、この土地周辺に先祖代々住む友人から背景や歴史を教えてもらったりして、楽しく散策した。
娘に依頼されていた、お土産(食べ物)も、老舗のお店2軒で入手でき、とても充実したお出かけだった。

お城巡り小旅行

娘は歴史小説をとても熱心にたくさん読んでいて、城・姫・神社仏閣に半端ない興味を持っている。
娘の発案で、朝6時台の電車にのり、行先ではカーシェアリングを駆使し、21時過ぎに帰ってくるという、スパルタ小旅行に行ってきた。

朝の神社のお参りから、そこで名物の朝ごはんを食べるとか、旅の目的が明確な娘の決めた旅程だけに、首尾一貫しており楽しめた。

娘と出会わなかったら私はお城の石垣の美しさや、堀切の見事さに心動かされることはなかっただろう。というか、天守閣のない城跡に行くことなんて思いもつかなかったのだと思う。
夫にもこのような趣味がないので、その二人からうまれた娘の、どちらの趣味とも重ならない趣味を独自に探究する姿が不思議でもあり、たのもしくもある。
人生を楽しんで。

1つ残念なのは、私が父から引き継いだよろしくない性質の1つ、お腹が減ると機嫌が悪くなるというものを、娘がしっかりうけ継いでしまって、今回の旅でも発動してしまっていた。
その場合には、なにはともあれ、断られても何かを口に入れさせることが重要。食べると機嫌がなおる。

カーシェアリングの返却時間ぴったりくらいまで遊びたおして、大変満足な休日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?