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自分探しの起業

ここ数年、起業塾や起業セミナーなどが盛んです。

国も創業を後押しする施策を次々と打ち出したり、市町村でも「●●創業セミナー」を公費を使って開催したりしてます。

時々、そういったセミナーに参加している方とお会いして話をしたりしますが、正直なんか違うんですよねぇ。

いや、そういったところに参加すること自体は悪いことではないですし、貴重な経験を積むということではよいのではないかとは思っています。
※ここ大事なところですよ。

ただね、一つだけ言うと「本気で起業しようと思ってますか?」ということを感じる人が相対的に多いなぁと感じます。


自分探しとしての起業

セミナーなどに参加した方とお話をすると

自分探し、本当の私はここじゃない、なりたい私になる etc

なんか、そんな変なモチベーションで参加している方がかなり多いです。


要するに「現状では原因がわからないけど、何かモヤモヤしてて嫌」「私はもっとできるはず」みたいなものが、起業の源泉になっているような気がします。

で、そうしたセミナーを通して、それなりに成功している(ように見える)経営者に「起業とは」「会社経営とは」という話を聞いて、「私もあんな人みたいになりたい!」って思うんですよね。

目標となる経営者を見つける。ということはとても大切なんでしょうけど、なんだろまず最初にその「私がなりたい自分」が来るのはと思うんです。

周囲から「こう見られたいという自分」を探しているのでしょうか?

そういう方って、話をしていて顧客に意識が向いておらず、自分にまず意識が向いているんですよね。 何か順番が違うなぁと感じることが多いです。


目の前のできることをコツコツと

起業ってただただ果てしなく遠い未来の目標に向かって目の前のことを愚直にやり続けるものだと思うんです。


そこにキラキラ光る自分はいません。

成功するためのショートカットもありません。

ただただ泥臭い日常があるだけです。


目の前にあること、目の前で自分ができることに真剣に取り組んではじめて、自分らしさや自分の価値というものが見つかるのではないかと思っています。


「起業」というのは、自分のやりたいこと・取り組みたいことを実現するための「選択肢」の一つです。

そこには利用者や顧客や受益者があって、その人たちのことがまずありきであるべきです。

そもそも、それって「起業」しないとできないことなんですかね? 今の環境の中でチャレンジするということも立派な「選択肢」の一つだと思うのです。

ですので、「起業すること」が目的になった時点で、その人はいったん起業のことは立ち止まって考える方がよいと思います。


藪本敦弘(Atsuhiro Yabumoto)

<関連サイト>
株式会社マザープラネット(https://motherplanet.co.jp)
株式会社つむぐ(https://tsumugu-corp.co.jp)
オハナゆめ保育園グループサイト(https://ohana-yume.jp)
認可病児保育室キッズケアブルーム(https://kidscare-bloem.com)
会員制病児保育オハナ☆キッズケア(https://ohana-kidscare.com)
子育て支援フロア「チコル」(https://cicol.jp)
法人リクルートサイト(https://recruit.motherplanet.co.jp)
公式ブログ(https://ya-blog.net)

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