大都市周辺エリアでの起業が生存率は高いと思う
起業を考える際に、事業エリアというものは重要です。
多くの人は、「たくさんの顧客がいるので東京で起業します」と真っ先に考えると思います。
その考えとしてはそれでよいのですが、特に「東京本社」というものに対してこだわりがない限り、東京に隣接しているエリアでの起業を検討すべきです。
※本エントリーは「あくまで創業当初の生存率を上げる」ということを目的にしています。
周辺エリアはサービス浸透に時間差がある
都心周辺におけるサービス領域での起業のポイントというか、やりやすさという点は、「都内で先行して実施しているサービス」のローカライズ化によってサービス提供が行いやすいという点です。
都内では当たり前に使われているサービスが、ちょっと川を超えるだけで地域の事業者には全く浸透していないことも多いです。
例えば、私が創業した当初(2011年頃)は都内では、クラウドサービスやらSNSなどが活況を呈してきている時期でしたが、江戸川を超えた瞬間に「ホームページ」時代という人が多かったです。
今でも、都内ではすでに浸透しきっているFacebookやTwitterなどでさえ、地方の商工会議所で「Twitterを使った集客に取り組んでみませんか?」といったような講座が開かれたりします。
サービスの伝播には時間差があり、「東京」で当たり前のことは日本全国に広げてみればそれは当たり前ではない、ということです。
ですので、ここにチャンスがあり創業当初の最大の使命である「生き残る」という点で、目先のラーメン代を稼ぐことはできるのです。
サービスをローカライズをすることで地域に根ざす
都心から少し離れた周辺エリアで起業するメリットがサービスのローカライズです。
都内で先行者による多種多様なサービスが都心で磨かれているがゆえに、「需要」や「本質的ニーズ」は相当顕在化した状態になっています。
もちろん「価格」「立地」「顧客属性」などなど、そのまま移植してもうまくいきませんが、そのエリアに合わせてローカライズすること地域に浸透させることができます。
すでにサービス自体は確立されているものであるため、新たにサービスを考えるよりは失敗しにくい=生き残りやすいと思います。
ただ、目先のラーメン代を稼ぐことが本業になってしまうと本末転倒なのでそこは注意が必要です。
競合が圧倒的に少ない
地方エリアは競合が絶対数として少ないことも、周辺エリアで起業するメリットの一つです。
また、仮に先行して実施している競合やベンチャーがいても、マーケティングの仕方次第で勝負できる経営規模のところが圧倒的に競合に多いです。
また、競合といっても地域で活動していれば、それなりに付き合いも出てきますので、場合によっては「協業」することもできるはずです。
そういう意味で、ベンチャーにとっては生存しやすい環境なのかなぁとも最近思います。
我々は凡人である
「これは革新的なサービスだ!」なんて思ってても、大抵はすでに誰かがやってることが多いです。
実際、今の世の中のサービスを見ていて「イノベーティブだ」と感じるものはほとんどありませんし、それは社会が成熟してきたおかげです。
今の日本の起業で生き残るのであれば、既存の事業をちょっとアレンジ・何かを付け足しすることが肝なんだと思います。
ビックになる!といきなり大口叩いて目指すのもいいけど、まずは足腰なんだと思うんすよね。
大口叩いて、数年で倒産する起業よりも、地道にシッカリ何年もかけて少しずつ成長する起業の方が最終的に受益者にとってもHappyだと思う次第です。
ですので、生存確率をあげる。という点においては、無理に都内ではなく周辺エリア(または地方)での起業も選択肢として十分ありえると私は思います。
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