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等身大の起業像

外では起業家は非常に尊敬される傾向が強いです。一方で日本は必ずしも起業家が尊敬される国ではないと感じています。

これは国民性の話もありますが、単純に「起業」というものがあまりに身近でないから。ということ、そして間違った起業に対するイメージが浸透しているからだと思います。

起業と聞くとまず何を思いつくか

危険大好き人間
向こう知らず
人生博打人間
無謀突撃野郎
ナイフの上で踊り狂う血まみれのピエロ

などなど

あまり良いイメージを持たれない場合も多いのではないでしょうか?
特に年配の方に話をするとポジティブな反応より、ネガティブな反応が多い気もします。

確かに、その側面もなくはないですけど(笑

でも、実際そこまで大変ではないですし(大変じゃないとは言っていませんので注意!)、起業は楽しいです。

何が大変かを感じるのも人それぞれだとは思いますが、私は万一自分の会社がダメになっても、おそらくもう一回起業にチャレンジすると思います。

だって、その方が自分らしいと思えるし、なにより会社勤めができる気がしない(笑


生き残ってリアルな言葉で話をすることが重要

起業に対しての理解が進まない理由の一つに、起業のリアルな声が伝わりにくいのではないかと思っています。

本屋などに並んでいる本を読んでみると、だいたいこんな感じの起業ストーリに仕立てられています。

起業当初の非常に辛く風当たり
負けずに頑張る創業メンバー
出ない実績、減っていくお金
創業メンバー間の価値観のぶつかり合い
減っていくお金、迫る倒産危機
創業メンバーの離脱、そして新しい仲間
ふとしたキッカケで脱出の糸口を発見
そして会社を成長ステージへ

まぁ、あながち間違っていないのですが、すべての起業がこうしたドラマティックなストーリーをたどるわけではないはずです。

うちの会社でも泥臭いことや、本業でないことで糊口をしのぐ(ラーメン代を稼ぐと言ったりします)ことをしながら、一つずつレンガを積み上げていって今があります。

決してドラマティックなどではありません。

日々の地道な積み上げで、これは別に起業だから必要なことではないと思うんですよね。会社員でも同じようなことをしますよね。

多分、そういったリアルな起業像というのが伝わりにくく、書籍やドラマなどで取り上げられる「アップダウンの激しい様子」のみがインプットされているのではないでしょうか?


当社はなんとか9年目で即死しないくらいの状態になりました。
そうした中、自分のリアルな姿がちょっとでも「起業」というもののイメージを変えることができればと思いました。

ですので、自分なりの起業に関する考え方や軌跡をnoteにまとめていこう。と思ったのです。



等身大の起業像

起業を語る人は、自分が「英雄」になるような語り方をしてはいけないと思っています。

無駄にキラキラしている姿に取り繕う必要もないと思います。
また、必要以上に「苦難」を協調する必要もないです。

あくまで等身大に自分が「楽しい」「面白い」と起業を通して思ったことを伝えていく必要があると思います。

もちろん、うまくいかなかったこと、失敗したことなども客観的に伝えることが大事です。

そうした情報が多く世の中に出回り、起業というもののイメージをつくり、起業の心理的ハードル・周囲の人のハードルを下げると思います。

そうして、起業にチャレンジしようと思う人が増え、どんどん起業したいと思える人が増えるとよいと思っています。



起業というのはあくまで生き方の選択肢の一つ

企業は所詮、「やりたいこと」を実現するための手段の一つでしかありません。そういう意味では、人生を生きる選択肢の一つと言ってもいいのかもしれません。

なので、会社に勤めながら「やりたいこと」を実現できるのであれば、企業をする必要はないわけです。

最近では、社内ベンチャ制度などを取り入れている企業も増えてきていますし、そういった文化がある企業に就職・転職をするやり方だってあります。

これからの社会はますます不確実性が増す世の中です。そうした社会において新しい価値の創造者の出現が望まれます。

既存プレイヤーではそれに対応するのは、できなくはないにせよ相当難度が高いはずです。(”イノベーションのジレンマ”という本を一度読んでみてください。)


ただ、大きな組織になればなるほど、社内でイノベーティブなものを生み出すことは難しいと感じます。

できなくはないですが、社内においてリソースを確保していくための時間やら、調整にかかる心理的な負担などを考えると「起業してやってしまった方が早くないか?」と私は感じてしまいます。

あと、社内の外部署からの「あいつら、遊んでていいよな」とか「俺達が食わせてやってるんだよ」的な冷たい視線も辛いですよね。

ゆえに、私は社内でチャレンジすることを放棄した身なので、社内ベンチャーで価値を生み出せた人を本当に尊敬しています。




そんなこんなで、起業にチャレンジしたい。新しい価値を自分で生み出したい。と思ってくれる人が一人でも増えればいいなぁ。と思って筆を取りました。

ちゃんちゃん

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