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それは少し、歪なカタチをしていた。

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あんたの恋愛は、本になる。と昔から友達に言われてきた話は、本当に本になるのか。愛おしき、ヘンな男たちの物語。
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#コラム

神様、おなかが空きました。

「好きな食べものは?」と聞かれたら、

「好きな人と食べる食べもの」と答える。

食べることが苦手な時期が長かった私にとって、

食べもの自体は、あまり重要でなかったりする。

もちろん、今となっては

おいしいものにも惹かれるけれど

そのおいしいものを「誰と食べるか?」が何より大切で。

「おいしいね」と言ったら、

「おいしいね」と返ってくる。

それがいちばんの幸せだと本気で思うし、

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「影響されやすい」という力。

女子が急に「サッカーが好き!」と言い出すと、
彼氏か好きな人の影響だとはよく言ったもので。
私ももれなく、そのひとり。

日韓ワールドカップの時に
当時の彼氏が「玉田圭司に似ている!」と
バイト先でお客さんによく言われていたので
気にはなっていたものの、今ほどサッカーにハマったのはもっと後。
あるチームの熱狂的なサポーターに片思いしたのが、始まりだった。

とりあえずテレビで日本代表戦を観てみたら

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本当にあった、ギターを弾きながら歌をプレゼントされるという話。

 

今日は、少し昔の話を。

あれは、27歳の夏だったと思う。

当時まだ大阪に住んでいた私は、

夏休みを利用して1週間ほど東京に滞在していた。

20代前半からいわゆるインディーズロックが好きで、

夜行バスに乗っては、ライブのためだけに上京。

「ハコ」という呼び名がぴったりの

下北沢の小さなライブハウスには、何度足を運んだかわからない。

いつしか東京の友達も増え、大阪市内に遊びに行く

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