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例えばヤツのシンプルなコンテンツ  聞こえはいいが陳腐かつナンセンス

鏡を見るたびに、「自分の顔がこんなだったか」と新鮮な気持ちになる皆さんこんにちは。他の人の顔をずっと見てると自分の顔ってどんなだっけって忘れちゃうんだよね。特に最近キレイな顔を好んで見るようにしているからか、若干の醜形恐怖症というか「あれ?」という落胆混じりの感情が生じてしまう。前回の記事でKpopが最近好きという話を少ししたので、そのことについて少々。最近のKpopは、世界中のアーティストと協力して「売れる曲」を作ることに注力している感じである。だからこそ英語の新しいスラングや、流行に敏感であると同時に温故知新を忘れていない。私はBTSからKpop入門したわけだが、TXT→SHINEE→BIGBANG→(G)Idle→aespa→EXO→BlockB→GOT7→nct
という順番で履修をすすめ、もちろんインスタとかTikTokを見ながら現在の流行(IVEや)も追っているところである。主要事務所ばかり挙げたが、OnlyOneOfや公園少女など覇権を獲得しているかグレーなグループも曲が良いのだから履修する時間が足りなくて困る。

さて、温故知新を忘れてないというふうに思ったのは、特にnctDREAMのBeatBoxを見ていてのことである。「ビートボックスって道具も場所もなくても練習できる遊びだね。ヒカキンが高校生くらいのときに全国区になったかね。」と何気につぶやくと、隣りにいた母が「ファット・ボーイズよ」と。本家動画を聞いてみると、どうやらnctの曲とどことなく似ている。ここで、誤解が生じないように”パクり”ではないだろうことに言及しておきたい。これまで韓国コンテンツや中国は、日本とかアメリカの文化的創作物を”パクる”事件を起こしてきたと認識されている。お菓子とか。そういう次元とは異なり、Kpopの曲で元ネタがあるときには”リメイク”とか”オマージュ”とか”インスパイアされた”という次元なのである。もちろん、新曲の紹介にあたってアイドル自身がその曲のサンプリングがクラシック曲や準ずる有名曲であると言及することもあるが(最近ちょうど著作権が切れ出してることだが)それだけではないのだ。おそらく、先ほど採り上げたnctDREAMのBeatBoxという曲をつくる際に、ファットボーイズの曲を参考にした可能性が高い。韓国コンテンツが(私の、願わくば世間的に)ブームになり、その完成度に注目できるのは、そういった過去の名作への”参照精度”や”強度”が或るからなのではないだろうか。外枠を真似るのではなく、あくまで”参照”するのである。こういったクリエイターの意識の高さは日本にも或るはずだが、日本でそういった意識の高い勉強家というか物知りというか、そんなクリエイターが覇権を握ってるイメージがない。(銀魂とか?音楽に関しては日本のPopsを最近追えてないので言い切れないところである。)韓国国内では、人気曲のリバイバルなども音楽番組主催のコンサートでしきりに実施される。そういった”再生”により、文化はより強くなる。よってシンプルなコンテンツばかりでは文化としての価値は陳腐化してゆくだろう。ということで。