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退職

退職願を提出したところ、すんなりと受け入れられ年度途中での退職が決定した。
管理職からは何も言われることなく、なんなら信じられないくらいのスピードで退職手続きが進むことになった。
ここまであっさりしていることに私自身とても驚いている。
所詮は学校組織の小さな歯車で代わりなんていくらでもいるということを意識させられた。

約7年の教員人生は、自分を取り巻く環境に向き合い、客観視できた貴重な時間だった。
子どもの教育に携わりながら、自分の家族を顧みることができた。
そして両親の洗脳から脱出することができた。自分の家族との縁を断つことができたのは、教師という立場で多くの子どもとその家庭を見ることができたからだと思う。

教師を辞めるということは、実家からしたら最悪な決断だと思うだろう。
ただ、これで毒親や弟妹が職場を突撃することはなくなるし、2度と地元に行かなくて済むと思うと気が楽になった。

教師という仕事に対して思うことは色々ある。
ただ、学生時代に描いた理想の教師像と現場は全く違った。
教室も職員室もどこもかしこも戦場だった。大卒の初任教員でも否応なく戦場に送り込まれ、戦力にならなければ冷ややかな視線が送られる。どれだけプライベートを削って仕事することができたかが尊ばれ、ライフイベントは絶対に起きてはいけない・・・そんな仕事を続けたいとはどうしても思えなかった。

辛いことも楽しいことも嬉しいことも全ては良い思い出になった。
多くのことを教えてくれた子どもたちに感謝して、前を向いて生きていこうと思う。


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