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好きな色、好きな空気

まだカメラを持って日々スナップに出掛けるようになって1週間足らず。毎日飽き足らず触り倒し撮りまくり、就寝前にはたくさんの写真家やフォトグラファーの作品を拝見する。

とてもクリアな色味で景色を切り取っている方もいれば、淡い色調で優しく世界を描く方も、鮮やかな絵筆で被写体を描写する方もいる。
どれも全部素敵だ。
Twitterだと4枚組で写真を上げるのが定番のようなのだが、どの方もその組み合わせ方が抜群にうまい。どれも異なる写真なのにトーンや明るさ、コントラストを揃えて4枚組でひとつの作品に仕上げている。

わたしはというと、まだ素人なので仕方の無いことだけれど、「わたしの色彩」「わたしの世界観」 と言えるような確固たるものはなにひとつない。
被写体に統一感はなく、また各写真がもっとも映えるレタッチをしようと考えてしまうせいか、出来上がったものすべて、見た目はバラバラ。

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植物や空の写真はほとんど弄らずそのままで仕上げてしまうことも。彩度の高いクリアな色味も潔くて好き。

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アンダートーンで纏めているものも、ハイキーよりの色味も好きで、我ながらストライクゾーンが広いなと思う。
作品作りというより、単純に撮影そのものが好きだからかもしれない。

ただ、そんな中で自分にとって居心地のよい色彩はこのあたりなのではないか、と思えるものが少し見えてきた。

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コントラストが強かったり低かったり、あまり統一感のない並びだけれど共通しているのは 「褪せた、クラシカルな色味」。
彩度を落としたレトロな色彩を見ていると、安らぎを覚える。

せっかく 「今」 を切り撮ることのできる写真なのに、あえてそれを古びたものに見せてしまうというのはどうなんだろう…。と少し思っていて、まだそれに答えはでていないのだけれど、とりあえずは難しく考えすぎずにその写真が魅力的に見える形で工夫を凝らしたい。

思えば瓦屋根で縁側のある祖父母の家や、古びたアンティークの小物や日に灼けて黄ばんだ本、ヨーロッパの旧市街など、時の流れを感じる匂いや質感が昔から好きだった。

これからも、自分の好きを大切に撮影を続けたい。

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