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メジャーリーグ、西から見るか?東から見るか?中から見るか?

(✿✪‿✪。)ノコンチャ♡

いよいよ日本時間 7/24 に開幕を迎えたメジャーリーグ (MLB) 、7/24は二試合のみでしたが、7/25からは全チーム晴れて開幕となります。

「今年こそは観ようかな?」なんて気になっている方も多いのではないでしょうか?

19年の開幕前にも「観始め方」にフォーカスしたnoteを書いたのですが、本noteも同じくビギナー向けに情報をまとめつつも、2020年独自のルールを踏まえて踏み込んだ部分も書いていきたいと思います。

去年はロサンゼルス・エンゼルスを推しにあげましたが、結論から言うと今年はシンシナティ・レッズが最推しとなります。

では何故そうなったのか?日本における放送事情や今年の独自ルールから説明していきたいと思います。

日本における放送事情

MLBを放送するのは主に以下のサービスです。簡単に概要をまとめます。

MLB.TV
・J-SPORTS
・NHK (主にBS1)
・SPOZONE

■MLB.TV

有料のオンデマンドサービスです。全試合の生配信は勿論の事、今年は試合数も少ないことから$60で来年のキャンプ開始までいつでも全試合観ることが出来ます。無論一番のおススメですが、このサービスを検討するにあたり、後述のテレビサービスで見定めるのが王道かなと考えます。

■J-SPORTS

NPB の中継で観る機会もあるかと思いますが、ここは昔から様々な試合を放送しています。日本人選手所属チームが主ですが、注目カードであればそれに関係なく放送する柔軟さも持っており、とりあえず観てみるのには一番良いかもしれません。

また野手で出場数が見込めるためか、今期の番組表を観る限り、筒香のいるレイズ、秋山のいるレッズの試合を多くカバーするように見えます。だいたい一日一試合は放送しているので、観始めるきっかけにはなるでしょう。

■NHK (主にBS)

大谷翔平移籍以降、エンゼルス専門チャンネルかの如く流しに流しまくっている我らの国営放送。一方でヤンキースのマー君登板試合を予め買い取り、仮に彼が投げなくても放送する度量や、優先度こそ落ちるものの、ダルビッシュ、マエケンの登板試合に加え、日本人になじみのない試合を唐突に放送したりもします。

今年からは野手の移籍組が多い為か、レイズやレッズの試合も続々と決まっており、既存のエンゼルスを含めた試合をどう処理するのか注目です。わざわざ私が言うまでもなく皆様ご覧になる事でしょう。

■SPOZONE

今期から登場したサービス。DAZNは今年はMLBを中継しないそうです。。会員登録自体は無料なので観てみると、MLBとKBOを観られる点、日によっては無料放送ゲームがある点が特長と言えそうです。

中でもMLBはエンゼルスの試合は全試合中継を約束し、番組表を観てもカブスやマリナーズなど日本人がいるチームは放送する姿勢を見せているものの、一か月1650円という価格や、実況解説陣をみるにJ-SPORTSから放映権を再買い取りしてるようにも見え、既にJ-SPORTSが写る方には不要な可能性があります。

それでも日本語の実況と解説がつくのは間違いなさそうですから、どの程度試合が放送されるかが需要のカギと言えそうです。

次にMLB自体の今年のルールからその観方を探っていこうと思います。

2020年の主な特別ルール

主だったものを以下にまとめます。

・レギュラーシーズンは60試合で9月中に終了 (102試合の削減)
・同リーグ同地区内で40試合、別リーグ同一地区内で20試合 (後述)
・ポストシーズンは30チーム中16チームが出場
・全ての試合でDHを導入 (従来はア・リーグのみ)
・トレード期限は8/31
・10回以降タイブレーク (レギュラーシーズンのみ)

ほとんどのルールはピンとくると思うのですが、太字にした「同一地区内で40試合、別リーグ同一地区内で20試合」のみ少し解説が必要かと思います。また、このルールこそ今年のMLBを注力して観やすくする面白い要素だと考えます!

今年は何に注力できるのか?

結論から言うと、「地区全体を観る」という発想を提案します。またそのメリットが試合時間とチームの絞り込みに注力できる点だと考えます。

まず、MLBはリーグ内に東・中・西と地区が分けられておりそれぞれに5チームの15チーム、リーグはアメリカン(ア・リーグ)とナショナル(ナ・リーグ)の二つがありますから、計30チームで構成されます。

この5チームの中で優勝を争うものの、MLBにも交流戦のような対戦があり(インターリーグ)、例年は同リーグ同地区との対戦が76試合、同一リーグ別地区と66試合、別リーグと20試合、とかなり入り組んだ形でシーズンが消化されます。

広大な北アメリカでの移動が大変なのはもちろんの事、タイムゾーンを複数持つこの土地では例えお気に入りチームのみでも試合時間にバラツキが生じ、海外からリモートで観る側にとっても追うのが大変な状況にあります。

ですが今年は、同リーグ同地区が40試合、別リーグ同一地区内で20試合と、時間のブレを最小限に留めることが出来ます。具体的に図にしてみました。

つまり枠で囲った西・中・東の10チーム内でのみ試合が行われる為タイムゾーン(🍊の縦線)によるズレは減り試合開始時間のブレも最小限に抑えられます。もちろん移動するチームの負担も減りますから例年より良いパフォーマンスが見られるかもしれませんね。

また地区全体10チームを観る事でお気に入りのチームを絞り込むにも良い機会ではないかと思います。

30チームもあると戦術やチームのコンディションにも多様性がありますから、全て観ようとせず、成績や順位で何かと比較される一つの地区(10チーム)に注力する事で、各チームの魅力を掘り下げる時間を確保する事も出来そうです。

もちろんノーマルに日本人が居るチームを観始めるのも良いと思いますが、同じ対戦相手を観ていくにつれて別の魅力や、新たな推しなんてものも出てくるかもしれませんしね。

という事で note 後半では各地区の特徴を見ていきます。以下のフォーマットに沿って私なりにまとめてみました。

・メリット
・デメリット
・代表的なNPB関係選手
・観始めやすいチーム

西地区

以下のチームで構成されます。

■特徴

・メリット
タイムゾーンが最も日本に優しく試合を生で観戦しやすい
・デメリット
実力の格差が最も大きい地区で優勝チームは高確率で決まっている
・代表的なNPB関係選手
大谷翔平 (エンゼルス)
菊池雄星 (マリナーズ)
平野佳寿 (マリナーズ)
ピアース・ジョンソン (パドレス)
ジョエリー・ロドリゲス (レンジャース)
・観始めやすいチーム
ドジャース (LAD)
・・・圧倒的な強さで優勝間違いなし、ワールドシリーズの本命
エンゼルス (LAA)
・・・大谷、トラウトに加え今期から加入のレンドンからなるトリオは必見
マリナーズ (SEA)
・・・優勝を争う段階に無いものの日本人二人に加え期待のプロスペクトを多く抱えており数年後に化ける可能性を秘める

ここは何方にもお勧めしやすい地区です。

観やすい時間帯に加え、大谷の影響は計り知れず今年も多くの放送の機会を得るでしょうから。LAAの試合はNPBのデーゲームが始まってもまだやってる、なんて事もしばしばですし、BSでエンゼルスを観た事がある方も多いのではないでしょうか。

ただし評論家の間ではア・リーグではアストロズが、ナ・リーグではドジャースが優勝候補に挙げられ、特に後者はかなり高い確率でそれを成すとされています。

逆に言えばドジャースらを観て勝ちを楽しむもよし、他のチームの選手に魅力を見出すもよし、と割り切ってみる事が出来る地区と言えるでしょう。

中地区

以下のチームで構成されます。

■特徴

・メリット
実力差が少なく半分以上のチームが優勝候補に上がるなど、シーズン終盤まで白熱した展開を楽しめる可能性が高い
・デメリット
西地区と比べてやや試合開始時間が早い
・代表的なNPB関係選手
前田健太 (ツインズ)
秋山翔吾 (レッズ)
ダルビッシュ有 (カブス)
マイルズ・マイコラス(カージナルス)
キム・グァンヒョン (カージナルス)
・観始めやすいチーム
レッズ (CIN)
・・・前年までの準備は終わり今期から優勝争いが確実視されている上に秋山翔吾が加入
ツインズ (MIN)
・・・打撃力を武器にした前年度の優勝チームであり今年の優勝候補最右翼にマエケンが加入
ブルワーズ (MIL)
・・・バランスの良い編成にイエリッチやヘイダーにヒウラ等のスターを抱える

個人的には一番お勧めしたい地区です!

日本人が三人居る上に、何より実力伯仲で順位予想が難しく、毎日チェックするのが楽しい地区となるはずです。

良い意味で尖ったチームが少なく、ニュートラルな目線で新たな推しを発見できそうなのもこの地区の魅力です。

試合の開始時間も、日本時間でやや早起き (7-8時) すれば問題ありません!!

東地区

以下のチームで構成されます。

■特徴

・メリット
レベルの高さは一番でトレンドで球界をけん引する存在。ナ・リーグはシーズン前の順位予想が殆ど当たらない激戦区
・デメリット
放送時間が相当に早く、日本時間に直すと深夜帯になる事もしばしば
中地区と比べると実力差がある (特にア・リーグ)
・代表的なNPB関係選手
田中将大 (ヤンキース)
筒香嘉智 (レイズ)
山口俊 (ブルージェイズ)
ラファエル・ドリス (ブルージェイズ)
クリス・マーティン (ブレーブス)
・観始めやすいチーム
ヤンキース (NYY)
・・・隙の無い戦力にマイナー組織も充実。優勝候補最右翼にしてワールドシリーズ制覇の本命。またFA目前のマー君のパフォーマンスに注目が集まる
レイズ (TB)
・・・低予算からくる育成とトレードの上手さにより常にリーズナブルな編成をしトレンド的戦術を度々生み出し巨大戦力に立ち向かう孤高のチーム。筒香を擁した事で岩村獲得時以来の注目度とワールドシリーズ制覇なるか
ナショナルズ (WSH)
・・・ワールドシリーズ覇者。放出も最低限で済み層の厚さは保ったまま今期へ
ブレーブス (ATL)
・・・二年連続優勝チームでアクーニャJr.、フリーマンなどスター選手を抱える
ブルージェイズ (TOR)
・・・戦力こそ整ってないものの、内野手を中心とした若手の底上げが向こう数年で期待でき、数年後に優勝争いする可能性を秘める

チーム単位での魅力を上げたらこの地区が一番だと思います。五チーム上げてもなお書き足りないくらいです。

ただやはりタイムゾーンの関係で生で観られる可能性が減るのはネックとなるので、NPBに加えて観る形であれば、録画放送や見逃し配信がメインになるかもしれません。

それでもそれだけの価値があるレベルの高い地区ですし、現地のナイター中継ならまだ日本時間の朝に放送されることになりますので、純粋に高いレベルの野球を観るなら是非チェックしてみると良いと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

少しでも「この地区良いな('ω')ノ」なんて思って頂けたら嬉しいです。

私自身も何か新しい趣味を開拓する時に、つい無理に推しを探してしまい、のめりこんだ後に初めの推しは間違ってたなと感じた経験があります。

だからと言って耳年増になると今度はのめりこむ機会を逸しかねないですから、MLBにも丁度いいイントロデュースが必要だなと思い、去年に続きnoteしてみました。

また、途中でチームの実力差、なる点にも触れましたが、たった60試合ですし、今年の場合ポストシーズンには16チームが出られますから、予想外のチームが台風の目になる可能性も大いにあります。

ですのであまり格差を考えずにピンと来たチームを応援してみる、その為にまずは地区を全体的に見てみて、仮にお気に入りのチームがポストシーズンに出られずとも地区内ライバルチームの戦いを楽しむ、という方法を取れると思います。その意味でも今年の地区制限は観始めるのにフレンドリーな仕組みだと感じてます。

とはいえ「いや結局どの地区がええねん」「チームも迷ってまうわ」みたいな声も聞こえてきそうですので、最後に私の超主観的おススメベスト3を書いて本noteを締めたいと思います。そのチームにハマるもよし、同地区の別チームに乗り換えるもよし。MLBを観始める一助となれば幸いです!!

MLBオススメ地区ARAンキング
👑 中地区
🥈 東地区
🥉 西地区

MLBオススメチームARAンキング
👑 シンシナティ・レッズ with 秋山翔吾
🥈 タンパベイ・レイズ with 筒香嘉智
🥉 ロサンゼルス・エンゼルス with 大谷翔平

要するに、
出場機会が多い日本人野手が居るチームなら各サービスでの放送機会は間違いなく多いので、そこを中心に見ておけば間違いなし。その上で優勝やポストシーズン争いが期待でき、リアルタイムで観る機会も確保できそうなシンシナティ・レッズが今季の最推しだという事です(V)o¥o(V)

ここまでお読みいただきありがとうございました。私もまだ知らない事だらけですので、是非この機会に一緒にメジャーリーグを楽んで参りましょう!!

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