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読書と私と教育と

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『読書は好きか?』


今、そう聞かれたら、私は『NO』と返事をするだろう。

世間一般からすると、私は平均よりはるかに多くの本を読んでいる部類に入ると思う。そして、それは『本を読むのが好きだから』読んでいるのだと周りから思われているのだろうとも思っている。

私は『読書』が好きなのだろうか。
私にとって、『読書』とは何だろうか。

改めて考えてみて感じるのは、今の私にとっての『読書』とは、あくまでも『習慣』であり、『好き』とか『嫌い』とかの感情に左右されるものではないということだ。

私が本格的に今のペースで読書を始めたのは、ちょうど1年くらい前だ。
昨年の8月、知人からの紹介でオンラインサークルの『オンライン読書会』なるものに参加させていただいた。当時、ほとんど本を読んでいなかった私としては、単純にこの『読書会』に参加する人たちはどんな本を読むのか、どんな読み方をするのか、なんで読むのか、というのがわかれば、自分が読書を積極的にするきっかけになるのではないかと思っていた。
もちろん、不安がなかったわけではない。未知の世界に足を踏み入れるというのは、いくつになってもなかなか勇気がいるものだ。

私のように本を読まない人間がこの『読書会』に参加させていただくのは、場違いなのではないか。
ゴリゴリのエキスパートの『読書家』たちの集まりだったら、果たして会話についていけるのだろうか。

そんな不安もあったが、実際参加してみると、それらはただの杞憂でしかなかった。

当時は発足して間もないサークルだったこともあり、参加してみると、なんと主宰とほぼマンツーマン状態の読書会であった。

自他共に認められるであろう『コミュ障』、『口下手』の私にとっては、これがまさにラッキーだった。
主宰の紹介してくださった、『図書館「超」活用術』という本はとても興味深い内容であり、本のタイトル通り、図書館を「超」活用したくなるものであった。また、私はその時、『量子力学的習慣術』という本を紹介したのだが、おそらくわけがわからないであろう量子力学について語る私のプレゼンを、主宰は興味を持って聞いてくださった。
自分が読んだ本がどんな本だったかというのは、学生の頃にはそれを読書感想文として表現することはあったが、大人になって誰かに対してこれほどまでに伝えようとしたことは正直なかった。『読書でインプットしたものをアウトプットする経験』というものを私はこの時初めてしたのである。
この経験はとても刺激的だった。私も教育現場ではよく、『インプットとアウトプットは別物だ』『インプットとアウトプットを両方おこなわないと意味がない』という話をするのだが、まさにそれが『読書』という『学び』のシーンでも必要なのだということを初めて身を持って体感できたのだ。

また、オンライン読書会では後半で『勉強会』なるものがあるのだが、その時に紹介していただけた『読書法』がまた刺激的であった。内容については読書会参加者だけの特典だと思っているので割愛するが、私がそれまで考えていた『読書に対する常識や概念』が覆るかのような衝撃を受けた。

これらの体験が、今の私の『読書に対する考え方』を作っている。この日を境に、私の読書に対する関わり方は飛躍的に変わっていった。

初めての読書会を終えて迎えた9月。
とりあえず目標を設定してみようと、1ヶ月で10冊の本を読了することにしてみた。
が、いとも簡単に達成できてしまった。
これは、いわゆる『学んだこと』が『成功体験』につながった実例だと思う。

調子に乗った私は、翌10月、年間1,000冊読了を目標にしていくことを掲げる。そして、アウトプットの練習のために、noteに要約、感想を書いていくことを始める。
そして現在に至る。

途中、仕事との兼ね合いで長らくnoteアウトプットをしない時期もあったが、読書だけは継続して続けられている。

私にとっての『読書』とは、『学び』である。
その『学び』も、知的探求心からではなく、必要に差し迫られて行っているものだと思っている。
これはある種、学生が勉強をする感覚と同じなのだと思っている。もちろん、知的探求心から、勉強を楽しいと思っている学生もいるだろう。しかし、そうでない、つまり勉強が嫌いな生徒も多いのではないだろうか。

勉強に『好き』も『嫌い』も関係ない。
学生時代の勉強の価値がわかるのは、大人になってからだろう。それならば、『勉強する』という選択肢しかないのだ。そして、それを感情に左右されずにコツコツとこなしていくには、『習慣化』しかないのだろう。そして、行動に劇的な変化をもたらすには、師や仲間との出会いなのだろう。

私の『読書体験』がそうであるように、きっかけ1つで行動は大きく変わる。行動が変われば、人生は大きく変わる。私はそれを誰かに伝えるために、読書を続けているのかもしれない。

好きか嫌いかはわからないが、『読書は毎日私のもとにあるもの』であり、それが当たり前のことなのだ。


当たり前のようにインプットし、当たり前のようにアウトプットをする。そしてそこから学んだことを生徒や私の周りの人たちに還元していく。
1000冊が目標なのではなく、1000冊から学んだことを活かしていくことが目標なのだ。
そのことを忘れずに、これからも当たり前に読書ができる環境に感謝しながら読書をしていきたい。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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