ミニ三脚大作戦
ガッチリしたミニ三脚は大きな三脚に負けず劣らず撮影の精度を高める道具として必要なのである。
超ローアングルをサラッと決め、時にはグリップに、ときには胸に当ててサポートに、デスクトップ撮影に、とかなり活躍の場は広い。小さなスペースさえあれば良き角度にカメラを固定できるのは本当に便利なのだ。
それを初めて実感させてくれたのがこのマンフロットの210B 。
もう25年も前から使っている。^_^
その時代(90年代)のマンフロットはデザインも神ががっていて本当にカッコよく、#055と#190なんぞカッコだけで買ってしまって今でもつかっている。今時のマンフロットはあんまりときめかないけど、
本題のミニ三脚、このマンフロット210Bも、「こんなにかっこよくて丈夫なのがあるんだ!」と一目惚れして当時1万円近くもしたのに買ってしまった。一眼レフはもちろん、シャレで4×5ビューカメラのジナーFを乗っけても立っていたという、、もうそこからはプライドを感じて使っていた(笑)
なにせ素材感がよく、ざらっとした剛性感たっぷりの脚と、真鍮の色が美しいボールヘッドが堪らない。これが食い込むようにしっかりロックされるのだ。
脚はテーパーになっているのでたたむと脚先に向かってしゅっと細くまとまり、広げるとそれが美しく開く。開脚度は大きく低重心。
しなやかにして緩くない、メンテさえしっかりしてやれば最高の使い心地のイタリアモノらしさあふれる逸品だ。クルマと三脚はイタリア派の僕にはこれ以外は考えられない素敵なミニ三脚だった。
(これに対してフランス派はジッツォとシトロエン、アメリカ派はハスキーとフォード。みたいなね)
けっこう人気があってプロは持ってる人が多かったと思う。その後、雲台の外れない廉価版なども出たが、、まあ、オーラが足りなかったかなあ、と思う。(ちゃんとした後継機もすこしデザイン変更して存在中。)
そして25年が過ぎた今^_^
マンフロットの210Bもメンテナンスを繰り返し使ってきたが、さすがにやれて来た部分も多少でてきたり。
そこにコイツがあらわれる。
RRS (リアリーライトスタッフ) TFA-01 [Ultra & BC-18 ポケッドポッド]
ジャジャーン。
最近話題のRRSである。
使ってすぐ感じるのは、雲台も含め強度が半端ないという事。柔のマンフロットと剛のRRSと言った感じ。
バランスさえ取れればかなりの重量に耐えそうだ。脚の角度が変えられると言うのも良い、テーブルフォトなんかでは210Bはちょっと低すぎたりもしたが、コレはちょうど良い位置でも使える。脚の角度が変えられるというのが210Bと機能的に大きく違うところだ。
プロダクトデザインは至ってクール。210Bほどの情緒はないが、同じような風格は感じる。これは大事、導入の決め手にすらなる。
ただし縦位置のアングルまで雲台の首は下に動かず、やりたい場合はL型ブラケットの使用が必須。実際そうしないとバランスが取れないからそれでいいのだろうけど、動いても良いよなあとも思う。
また割と脚の付け根が緩むのでネジの締め付けが必要だが、これが極小トルクスなんだわ、、これもどうかなあと思った。
とにかく、後釜としてはこのくらいガッチリしたものが欲しいし。
値段が高すぎて笑ったが、25年使うならいいかと決断して導入。
で、
満を辞して導入したのだが、、何故か出撃の回数が少ない。
雲台の使い勝手か(たっかい雲台に変えるという手はある)メンテの必要頻度か、、なにか画期的にマンフロットより便利になった感じがしなかったような、、
そこにコイツが現れる(笑)
Leofotoポケット三脚MT-03 + 自由雲台LH-25
25年一軍を守っていたマンフロットの210Bを二軍に追いやった RRSのTFA01&BC16をさらに速攻二軍においやったのはコイツだった。
はじめ、RRSのコピーっぽいじゃんとか思っていて導入を躊躇っていたが、サブにと買って使ってみたら強度はほぼ同格。
機能的には完全に上回り。値段は半分以下という、もう一本買っとけ的なモノだった、、、
簡単にいうと折り畳み式の伸びる脚と、今時のフルサイズ一眼に標準ズームをつけたかなりの重量のカメラを縦位置にしてもへっちゃらな強度がウリ。
RRSのBC18は縦位置までボールが回らないしTFA-01 は脚も伸びない。おかげでカメラが大きいとバランスが取れないときがある。雲台はその上のBPC16もあるが値段が、、、、異常。そのうち欲しいけど。
MT-03、このちょっと脚が伸ばせるのが重要で、テーブルフォトでは簡単に高さを稼げるし、ローアングル位置まで開くとかなり踏ん張りが効くようになり大きいカメラでもバランスが取れる。もちろん不整地にも強いし曲げて金網とかに引っ掛けることも出来る。
詳しくはメーカーページで使用例見てみてくださいな。
しかしこのボールヘッド凄い。ギュッとロックしても位置がずれない。写真はライカ乗っけてるが(M10はかなり重い)こんなのはへっちゃらである。三脚台座のある70-200mmのような望遠ズームならバランスも取れるのでぜんぜん乗せられる。ローアングルなんかはこれがいい。
物としての質感や佇まいも、まあよい。(ここはTFA-01 や210Bにすこーしだけ劣るかな)威張りの効かない分は機能でカバーしてお釣りがくる。
そして、本当に安い。
1万7〜8千円。
買うべし!!!
で、
マンフロットの名機210Bは何をやっているかというと。
スピーカースタンドになってます。持ち前のデザインを活かして(^◇^;)
ロケやスタジオに持っていくBluetoothスピーカーを乗せてます^_^。これも立派な撮影のお供。やはり僕の近くにいるのであった。^_^。いざとなったら使えるしね。