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XIIX LIVE TOUR「in the Rough 1」の感想

XIIX「in the Rough」ツアー、名古屋・東京・岡山に参加しました。3公演参加して感じたことを綴っていきます。とっても楽しい音楽体験だったな!斎藤さんも自画自賛、ご満悦の様子でほっこりします。

「in the Rough」の面白さを肌で感じた

「in the Rough」というタイトルが象徴的なツアーだと感じました。

そもそも「in the Rough」とは?

作詞・作曲・編曲・演奏・録音・ミックスを全て二人だけで行ったセルフレコーディング音源。今やりたいことを公開していくという、XIIXの新たな試み。

公式YouTubeより

直訳すると「ありのまま、未加工」という意味ですね。フットワーク軽く、思い付きのままやりたいことにチャレンジしていくシリーズだと捉えています。

公式YouTubeで、これまでに「#01 talk to me」「#02 あれ」「#03 Sway」「#04 ハンドレッド・グラビティ」の4曲がアップされています。

今ツアーは「あれ」以外がセトリ入り。「talk to me」と「ハンドレッド・グラビティ」は過去のライブでも披露されていましたが、特に「ハンドレッド・グラビティ」はセッションやアレンジの自由度がより高くなっていて、「この子(曲)こんなにポテンシャルのある子だった?少し見ないうちに大きくなって!」という驚きがありました。より遊び心が炸裂していたというか、「どこまで行っちゃうの?」っていう予測のつかないワクワクが。

さらにライブ初披露の「Sway」は、化けたというかたまげちゃったよ。YouTubeの動画が産まれたてのヒナだとしたら、成鳥になって飛び立って行ったような。会場いっぱいに音が広く深く満ちて行く感覚に圧倒されました。

アイデアをまずは動画に上げて、ライブではアップデートしたものを披露してくれる、「in the Rough」の自由度が最高。バンド編成も大好きだけど、「in the Rough」が面白いことを知ってしまったので、こちらも今後が楽しみ。

『XIIXの芯に触れる。』というキャッチコピーが付いていましたが、「2人だけでカッコいい遊びが柔軟にできちゃうからね」って言われているように感じました。何人編成になろうが、芯は変わらない。

そして「in the Rough」は実験の場なんだけど、必ずお客さんを楽しませることを命題に掲げている、とどこの会場でも口にしていました。宏介の責任感とか気負いとかプライドのような強い意思を感じます。宏介っぽい。

最近、Schroeder-HeadzとSOIL&"PIMP"SESSIONS、セッションが気持ちの良いジャズ系のバンドのライブを見たのですが、ふとXIIXのライブを想起しました。XIIXはジャズ系の遊び場とも相性が良いのではないか。

シュローダーとはまた対バンして欲しいな。SK3で対バンしていますし、すってぃはシュローダーのサポートもしていたし、シュンちゃんも浩之さんもアルバムに参加してくれていますしね。

2人ver(バー)のアレンジが楽しい

「in the Rough」以外の曲も、「アレンジを1から作り直した」と言っていた通り、ガラリと雰囲気が変わっていて、とっても楽しませてもらいました。

特に「Stay Mellow」のアレンジがすごくお気に入りです。なんと言うか、「お前さん(ステメロさん)…何か辛い経験を経て一皮剥けましたな…」という色気と渋みがプラスされたような(曲をやたらと擬人化したがる私)。XIIXの曲の中で1,2位を争うぐらいに大好きな曲なのですが、新たな一面・魅力を発見したようで大興奮です。

ちなみに「ver(バー)」と言うのは、宏介が「音源と違うver(バー)でした!(笑)」と、リアレンジした曲を紹介していたので。最近のUSGラジオでも「ver(バー)」というフレーズを耳にした気がするので、界隈で流行ってるのだろうかw

すってぃが「実りあるツアーでした」と言っているけど、2人だけでもやれることがたくさんあることがわかって、なおかつお客さんのレスポンスも良くて、すごく手応えがあったんだろうな。

そう言えば、最新アルバム「USELESS」の人気曲「ユースレス・シンフォニー」も「Halloween Knight」もやっていません。前回ツアーと明確に意図が異なるから、あえて選曲しなかったのかな、と思ったり。たまたま選曲されなかっただけかもしれませんが。

2ピースだからこその迫力が凄かった

「USELESS+」ツアーの2人コーナーで「ハンドレッド・グラビティ」を披露した時、「2人編成だけどいわゆるおしゃれカフェでしっとりやるようなライブは本望じゃない、バンド以上の熱量でできる曲をと意図してできた」と話していましたが、このツアーでそのことをより深く理解しました。

それから、今年3月の「ギタージャンボリー」で、宏介がソロで「フラッシュバック」をやった時にツアーの片鱗が見えたような気がしたのだけど、やっばりそうだったなと感じました。フルバンドでなくとも、熱量高く、リズムで遊んで、緩急つけて、観客をぐっと引き込む。
すってぃがインスタで「二人編成だからこそより自由でよりダイナミクスを感じれるライブになったと思う」と書いていましたが、まさに。

東京会場で「ギターとベースの2人編成はあまり聞かないよね」と話していましたが、楽器は違うけど「2人編成」「ルーパーを駆使する」「自由なセッション」「熱量」と言う意味では、ドミコ(Gt&Vo、Dr)をふと連想。
ドミコかっこいいよね。ヒカルくん(Gt&Vo)も相当なルーパー使いだし、音源とは異なるセッションがステージで繰り広げられて圧倒されてしまう感覚は通じるものがある気がするのよ。

今回座りスタイルでしたが、立ってやっても良いのではないかと思いました。ラストの激しい曲ではたまらず立ち上がっていたしね。

あとミニマム編成だと、すってぃのコーラスがよりよく聞こえて、すってぃの声フェチとしては大満足。ファルセットから地声に切り替わる時とか最高です。
私の勝手な印象なのですが、すってぃはファルセットのコーラスはちょっと苦手なのかな。音程が取りにくくなったのか、思わず笑っちゃってるシーンがありました。そんなすってぃも好き(笑)(そもそもハモりのメロディーが複雑で難しそうでした。)

実験&トライ(お客参加型/カバー)

ルーパーを駆使してお客さんのクラップを録音し、それをリズム代わりに流しながら演奏する試みがありました。宏介がルーパーの仕組みを説明し、お客さんがクラップして、すってぃが立ち上がってステージ中央でお客さんにマイクを向けて録音(テレビ局の音声さんみたい)、という和むシーン。

ライブ中に無駄に発生する高速手拍子を嫌悪しているのですが(鑑賞の邪魔なので)、音楽の1部として役割を果たす、こういうクラップの使い方はすごく良いなぁと思いました。

それから名曲のカバー(スピッツとあいみょん、いずれか日替わり)にトライ。皆が知っている名曲だから、箸休め的な意味もあって和みました。名曲に対して箸休めなどと言うのもなんですが、XIIXの持ち曲がいずれも濃厚だと感じたので、私には箸休め的だったんです(悪い意味ではない)。会場に広がる清涼感。

使用楽器

宏介はアコギ、エレアコ、セミアコ(ES-355)の3本。すってぃは白のカミナリとセミアコの2本でした。以下の写真で全て確認できます。
宏介はアコギの使用頻度が高く、セミアコを使っていたのは「Fantom」と「Sway」のみだったように記憶しています。個人的にES-355弾いてる宏介がもっとも好みなのでそこはガッツリ見てしまう。音色もビジュアルも最高。

すってぃは白カミナリをメインで使っていたと思います。セミアコの音も柔らかくて大好き。リバーブがかかると、さらにうっとりする音色になるのもたまりません。

ちなみに、舞台に設置されてた複数の球体の照明は、宏介のソロイベント「SK's Session」の時から使用されているものだと思うので、ライブで見る度に「おお!まんまるちゃん、また会えて嬉しいよ!」と愛おしさが芽生えてきたよ。

セットリスト

※公式のセトリが上がらないので確信はないけど、人様のセトリと自分の記憶を照らし合わせて。SNSに上げくれている人はメモしてるだろうから合っているはず。

01. Endless Summer
02. talk to me(in the Rough)
03. フラッシュバック
04. E△7
05. おもちゃの街
06. ハンドレッド・グラビティ(in the Rough)
07. Fantom
08. Sway(in the Rough)
09. Stay Mellow
10. like the rain
11. マリーゴールド or 空も飛べるはず(カバー)
~ルーパーの説明とクラップ録音コーナー~
12. Life Is music!!!!!  w/クラップ音
13. Vivid Noise  w/クラップ音
14. No More
15. アカシ

en.
01. まばたきの途中(新曲)
02. Answer5

曲ごとの感想

01. Endless Summer

1曲目がこの曲って意外です。前回「USELESS+」ツアーではアンコールにやっていた曲。アルバム「USELESS」のラストの曲。最後の曲を1曲目にやることで、次のステージに進むんだよ、という意思表示をしているのかなとも感じました。

「USELESS+」ツアーの時と同じく、間奏が長めで、ゆったり穏やかなメロディーに包まれるのが心地良い。1曲目からすってぃのコーラスを堪能できて聞き入りました。

02. talk to me(in the Rough)

もともと短い曲ですが、さりげなく2番が追加されていて、おおっ!と思いました。「思えば遠くへ来たもんだ(←それは海援隊)」というようなフレーズをうっすら覚えています。XIIX自身のことを歌っている歌詞ですよね、きっと。

03. フラッシュバック

「ギタージャンボリー」の時と同様に、ルーパーでリズムを作って、それに合わせて。「音源と違うバー(ver)でした!」って宏介が言っていたけれど、確かに違うアレンジではあるんだけど、スウィングせずにはいられない極上のバイブスは全く同じ。つい踊らされてしまうリズムが快感。リズムがキモである曲がゆえ、音数が減ろうが増えようが曲の持つ芯の魅力が変わらないんだと感じます。最高ー。

ギタジャンの時もそうでしたが、「夢を見ていたいだけ~♪」をフェイクで歌っていてテンション上がりました。夢見る感じがさらに増すというか、ロマンチックメロディー!

04. E△7

この曲は2人編成で最も聞いているイメージ。いつもイントロで何故か竹内まりやの「元気を出して」を思い出します。2人編成も好きなんだけど、そろそろまたバンド編成でも聞きたいという欲が。

05. おもちゃの街

ミニマムな2人編成であるゆえに、曲のストーリー、強弱をすごく考えたアレンジにしているように感じました。Bメロで音数を少なくしたり、サビに向けてタメを作ったり。ドラマチックに感じます。

今までのライブでもそうだけど、この曲ではサビで光が強くなることが多いイメージで、今回も温かい照明が印象的で胸が熱くなりました。

06. ハンドレッド・グラビティ(in the Rough)

「USELESS+」ツアーの2人編成コーナーでやっていたけれど、そこからさらに進化していたのがインパクトありました。本編に入る前のセッションがお楽しみ。すってぃが主導なんだけど、毎回全然違っていました。
特に東京会場ではなかなか本編に入らなくて、すってぃめっちゃノリノリだなぁってニヤニヤしてしまいました。曲終わりで宏介が「頭、長くない?いつ終わるのかと(笑)」って開口一番に言っていて爆笑しました。それだけ楽しくなっちゃったんだろう、こちらも楽しかったです。
すってぃが公演後にインスタのストーリーに「今日はいつもより深いとこまでいけた気がする…」って上げていて、行ってた行ってた!って頷いたよ。

すってぃが以前開催したオンラインベースクリニックで、「サポートとして呼ばれた時に自由に弾くことも多い」と言っていたし、すってぃは普通のバンドマンよりセッションに遊び心や愛着を持っているように感じます。とても楽しそうだし、聞いている方も幸せ。東京では、「まだ行く?行っちゃう?行っちゃえー!」という印象だったのですが、岡山では最初から長いスパンを設定して、そこに向かって自由に遊んでいたように感じました(あくまで私の主観。)

サビ前のファンキーなノリも好きだし、あとすってぃのスラップが!スラップが!(大事なこと)アタック音に本当に痺れる。毎度毎度「びよ~ん!」「ぴよ~ん!」っていう良い音に悶絶です、なんであんなに良い音出るの???(ど素人の感想)

アウトロのギターとベースの絡みも最高だし、今後もどんな風に育っていくのか楽しみな1曲。

07. Fantom

妖艶コーナー(勝手に命名)に突入ゆえ、ギターがセミアコに(07と08で使用)。雰囲気が変わって最高です。サビのすってぃのコーラスが本当に好き。ファルセットからの地声の切り替えがセクシーで破壊力が半端ない。

08. Sway(in the Rough)

今回のツアーで最も衝撃を受けたのがこの曲でした。ライブ初披露で、YouTubeでしか見たことがなかったのですが、先ほども書きましたがYouTubeの映像がヒナだとしたら、ライブで成鳥に大化けしたという印象です。

まずギターの鳴りが並外れた音で仰天しました。動画だとストラトだけど、セミアコを使用することで、中国の伝統楽器みたいな(イメージです)オリエンタルな音色が炸裂していました。空間系のエフェクターもガンガン効かせているのですが、動画で聞いた時とはもはや別物の迫力です。周囲のお客さんも、何ごと?みたいな反応を示してステージに引き込まれていたように感じました。

特に間奏のギターがイッちゃってて(言い方)、回を重ねるごとに歪みが大胆になっていったような。歪めば歪むほど美しくて酔いしれました。動画だと尺が短いですが、ライブではより間奏を長く深く。なんか異空間にトリップしたような、魔術師に催眠術かけられてるような気さえした(笑) もっと長い尺聞いていたかったわー。10分ぐらいやっても面白そう。
「in the Rough」は、ライブでどれだけ化けるかっていうところも楽しみになっちゃうね。

個人的に「USELESS」ツアーでは「ZZZZZ」、「USELESS+」ツアーでは「ホロウ」の化けっぷり・凄まじさに大興奮したのですが、今回その位置づけの曲が「Sway」でした。面白いなぁXIIX。必ずなんか驚かせてくれるんだもん。

09. Stay Mellow

「Stay Mellow」のアレンジがめちゃくちゃ好きでした。先ほども書きましたが、XIIXの曲の中で1,2位を争うほどに好きな曲です。原曲だとリズムが後ろ気味で気持ちが良いのですが、今回のアレンジは割と前め。チャキチャキと奏でられているのがまず意外。そのリズムに乗せて、ギターとベースがどこかメランコリックな響きで、さすらいのジプシーのような哀愁が感じられて、こうもイメージが変わるのかと愉快になっちゃいました。こういうアレンジ好きー。かっこいいー。多分キーも原曲より低く、物悲しさを助長していたような。

バックで人の声を早回ししたようなSEがカチャカチャと鳴っていました。なんて言っているんだろう?と思っていて、岡山でやっと聞き取れました。岡山が一番音が肌に近く感じられたので。恐らく「XIIX  in the Rough」の早回しだと思います。なるほど(笑)こういう遊び心も最高。

あと宏介のラップも、音源に比べて意図的に強弱をつけてパキパキしていたのもすごく引き込まれました。大サビ前のラップ、間に合わなさそうでギリ間に合うっていう絶妙なハラハラ具合が好きなんですけど、そこにさらに気持ち良さが加わった感じ。

照明が赤とか緑とか、ビビッドで妖艶なのも素敵でした。

10. like the rain

「ギタジャン」で宏介が弾き語りをしていたので、バンド編成から2人バージョンになったというより、弾き語りにベースがプラスされた、という見方をしました。ベースが入ることで豊かさを感じる。特に終盤に向けての盛り上がりがドラマチック。バンド編成だとピアノの音が目立つんだけど、ベースが耳に残る感じも良いなぁと思いました。

11. マリーゴールド or 空も飛べるはず

名曲カバーコーナーでは、あいみょんの「マリーゴールド」かスピッツの「空も飛べるはず」を披露してくれました。名古屋はあいみょん、東京と岡山はスピッツ。他にもパターンあるのかなと思ったけど、2曲を交互にやっていたみたいです。両曲とも本当に爽やか。すってぃのコーラスが心地よくて聞き入りました。

「マリーゴールド」は初めてラジオから流れて来た時に、若い時の堂島孝平みたいな声だなぁって思って、あいみょんの声って低めだから高い声の男性にも合いますよね。宏介に合う。

どちらも良かったけれど、やはり歌い慣れているのか、私自身に馴染みがより深いからなのか、「空も飛べるはず」の方が好きだったな。

岡山では、宏介が「イントロ練習していい?」すってぃ「ダメです!(笑)」というやり取りが。「人の曲を間違えたくない」とのこと。人様の曲をやるのって、責任感芽生えるよね。

・ルーパーの説明とクラップ録音コーナー

カバーの他にも新しいことにトライしたいと言うことで、お客さんのクラップを録音して、曲のリズムとして使うと言う試みがありました。「クラップ音ってかっこいいんだよ」って言ってたけど、確かに声を出せない時代になって、拍手の音って迫力あるなぁって、意識するようになったかも。

まずは「ルーパー」の説明を。ファンにはおなじみだけど、初めて見る人のために丁寧に説明するところが宏介らしくて好き。「ちょっと前の自分とセッションできる」って言う説明が素敵だったな。

複数の音を録音し、好きなタイミングで再生できることを示すため、例として「○○(地名)の皆さん」「こんばんは(岡山では「はじめまして」)」「須藤優です」と3パターン録音し、切り替えてみせてくれました。「ストーです」だけをしつこく流して、すってぃに「切れ!w」って突っ込まれたり。
そして岡山は「須藤優です」ではなく「みちょぱでーす」に変わっていて、唐突過ぎて吹いた(笑)宏介「好きな芸能人は?」須藤(口パク)「みちょぱでーす(ルーパーで録音した宏介の声)」といった、しょーもない遊びが繰り広げられました。XIIXの宏介は、ふざけたいキャラだからね。今回もこういうコーナーがあってとても和みました。

説明を終えると、すってぃが音声さんのようにステージ中央で客席にマイクを向けて、お客さんのクラップを録音。
ちなみに録音したクラップ音ですが、個人的には名古屋の音が一番かっこ良いと感じました。2人も「かっこいい!」って興奮していたのが印象的。ハコの規模によって反響が違うので、名古屋ダイアモンドホール(1000人)、TOKYO DOME CITY HALL(3000人)、岡山CRAZY MAMA KINGDOM(600人)では音も異なりますよね。東京は広すぎて、クラップが少しズレて聞こえました。それも味ですが。

名古屋の出来が良かったので、「持ち帰りたいけど、ルーパーの電源を切ると録音もクリアになるからどうしよう」と言っていたのですが、東京で「録音の仕方がわかった」「次のアルバムに使われているかもw」って話してくれました。本当に入っていたとしたら嬉しいな(笑)

12. Life Is music!!!!!

クラップ音を流しつつ、始まったのがノリノリのこの曲でした。明るく楽しい曲なので、クラップ音が合いますね。間奏は、バンド編成の時と同じく、座ったままだけど向かいあって楽しそう。追っかけコーラスのところ、前回のツアーでは宏介がふざけ倒してすってぃを笑わせてコーラスできなくなっていたけれど、今回はちゃんと聞かせてくれたので良かったわw すってぃのコーラス楽しみにしてるので。
終わり方のアレンジが好きでした。バンド編成だと緩やかにフェイドアウトするイメージですが、カッチリ終わるパターン。

13. Vivid Noise

クラップ音流しっぱなしでこの曲に突入。2人バージョンでも熱量高く迫力のある演奏でした。間奏の掛け合いが面白かったな。バンドの時と同じく、すってぃが攻撃的なエフェクター(RAPTIO)をビビビビビ!!!と繰り出していたのが最高です。
岡山で気がついたのですが、球体の照明がビビビに合わせて黄色に点滅していて、カミナリ⚡のようで芸が細かい演出に笑ってしまいました。照明さんナイス!

全体的な照明は真っ赤で、特に東京は会場が大きく設備が豪華なので、ぐるぐると模様が回っていて迫力がありました。

14. No More

原曲とあまりイメージは変わりませんでしたが、音数を減らすパート、力を入れるパートなど、1曲の中で緩急をつける意識をしていた印象を受けました。サビですってぃがずっとハモっていて、ハモリのメロディーが難しそうだなぁと気になってしまった。

15. アカシ

フルバンドみたいな熱量で畳みかけてくるので、岡山で思わず涙が。初めてライブで聞いて感動した時のことを思い出しました。岡山が一番音が肌に近く感じられたからだろうな。この曲が持つ真っすぐさ、力強さはどんな編成でも変わらず全身に響いて来るのだと思います。アカシあんたほんとにすごい子だよ…(曲を擬人化したがる私)

アンコール
01. まばたきの途中(新曲)

まずイントロを聞いて、Fantomみたいな色っぽい曲だなと感じました。どんな歌詞なのだろうと耳を澄ましていたら、寝ている君に気づかれないように、気の抜けた缶ビールを飲み干すという描写。宏介自身と重なる人物像で、ファンとしてはにやついてしまいます。

サビのファルセットが心地良くて、そこだけ強烈に耳に残っていて、聞く度に好きになりました。メロディーと描写が美しいので、なんだかMVとかショートフィルムを見ているような気持ちに。
舞台は部屋の1室で、寝ている君と僕。何かしらの事情で前に進めない関係なのかもしれない。夜の時間帯だから背景は深い青とか藍色。カメラ1台で長回ししていて、部屋全体の引きの映像から、次第に2人の「まばたき」や「呼吸」にクローズアップしていく。曲からまるで2人の体温や息遣いが感じられるような、美しくも切ない曲だなぁと胸にジーンと来てしまったよ。

名古屋では曲名は明かされませんでしたが、東京で「まばたきの途中」と教えてくれました。タイトル素敵!だってまばたきって一瞬なのに、その途中を切り取っているなんて。曲を聞いていて、2人の時間がゆっくり流れているというか、時が止まればいいのにという雰囲気も感じられたので、その大切な一瞬を切り取っているのが絶妙なネーミングだなぁと思って。

そして、ツアーファイナル(大阪)を前にしたタイミングで、次の配信シングルであり、女優の橋本愛とのコラボ曲だという告知が公式から発表されてびっくり。

このコメントを読んですごく腑に落ちました。橋本愛と聞いた時に、あのファルセットの感じが彼女に合うなぁと思って、脳内で橋本さんの声に変換してもしっくり。「何故か頭の中に橋本さんの歌がぐるぐると巡りました」というのもなんとなくわかる気がする。

前に歌番組で橋本さんの歌唱シーンを見た時、曲の世界に入り込んでいてとてつもなくインパクトがあったのを覚えています。それまで「潮騒のメモリー(あまちゃん)」のイメージしかなかったので。だから、真剣で純度が高くて、宏介が嫉妬するのもなんとなく理解できます。どんなコラボになっているのかすごーく楽しみ!

私はFLYERS(SKY-HIのファン)でもあるので、こちらのコラボも楽しみで仕方ないです。FLYERSとなるきっかけとなったのは「SK's Session2」で、その時のサポートにはすってぃがいました。だからこうしてXIIXとSKY-HIがコラボする日が来るなんて感慨深い!
(そう言えばSKで日高くんと一緒に作った曲はもう日の目を見ることはないのだろうか。いつかまた聞ける日があるといいなぁとずっと思っている。)

谷中さんにも参加していただいて、どんな曲調なのか楽しみ。コメントの唐突な「ダルメシアン」には笑いました。

02. Answer5

締めは「ぶっかます」と、立ち上がらんばかりの勢いで。と言うか、間奏では2人とも立ち上がってソロ(ベース⇒ギター)を弾いていました。すってぃが「宏介ー!」って言うの、なかなかエモい。激しい曲をアコギでやるの好き。鋭い弦の鳴りに心震えます。

MCや会場についての雑感

ライブ後のメモを頼りに、印象的だったことを。

2022.05.31@名古屋ダイアモンドホール

名古屋ダイアモンドホール

名古屋はツアー2か所目だったので、「2か所目は実質1か所目みたいなもの。初日であり、ファイナルでもある」と宏介が。実質1か所目っていうのはわかるのですが(初日は特別)、いきなり「ファイナル」と言い出したのが唐突で笑っちゃいました。「出し切る」と言う意味で、ファイナルって言いたかったみたいです。

それから「最近知った舞台用語なんだけど、『二落ち(ニオチ)』って知ってる?」と宏介がすってぃに。初日が終わった安心感で、2日目に思わぬ失敗をしてしまうことだそうです。知らなかったな。

だから「二落ちじゃなくて二上り(ニノボリ)で行きたい」と。このツアーはグングン上昇して行くような気持ち良さがあったので、最後の大阪はロクノボリしてたんじゃないかな。できればファイナルも見届けたかったよ。

クラップコーナーで、「名古屋がナンバーワン!(笑)」ってお褒めをいただきました。2か所目だし、1か所目(北海道)よりハコが大きいからクラップの迫力もあったのだろう。でも確かに、東京・岡山に比べて、名古屋が一番クラップの聞こえ方がかっこ良かったと感じました。ハコの大きさとか鳴りって重要ね。

ダイホに来たのはすごく久しぶり(2015年のバクホン×ユニゾン以来)でした。階段上るんだよなー、と思い出すのも懐かしく。整理番号170番台だったのですが、前に行くより全体が見たいと思い、PA後ろどセンターに。楽器や手元もちゃんと見えて、3ヵ所中ベスポジでした。

2022.06.06@TOKYO DOME CITY HALL

TOKYO DOME CITY HALL

宏介はJCBホール時代にUNISON SQUARE GARDENとしてライブしたことがあり、すごく久しぶりだったそうです。会場のロビーに出演者のサインが飾ってあるんですけど、インディーズの盤ですからね、相当前ですね。

「新世界ノート」だよ。お隣はNICOだよ。

このサイン、5年前ぐらいにこのホールに芝居を見に来た時にも確認していて、今もなお飾ってあるんだなぁと嬉しくなりました。

宏介が言っていた当時のイベントは、このリアライズだと思います。今思うとすごい豪華メンツですね。

「次は東京ドームで。始球式で(笑)」って宏介が笑っていたのが面白かったです。野球好きな宏介、始球式を2パターン考えていて、ひとつはうつむいて投げる投手(野球に疎いので選手の名前を聞いてもわからず覚えられず)を完コピしたい、と言っていました。小2から野球をやっていたというすってぃですが、「…そうですか」って感じでそっけなかったのに笑いました。

東京会場の席は第2バルコニー(下手のサイド)で、ちょっとステージまで遠いけど、ステージに乗り出すような位置で視界良好。演奏中にすってぃがふとサイドバルコニーを見上げてくれたことがあって嬉しかったな。

座席ありの会場なので、「立ってもいいんだよ」って宏介に言われても、皆座って見てました。フルバンドじゃないし、座ったまま聞きたいって気持ちもありますね。アンコールでアリーナは立っていたけど。私は傾斜の強いバルコニーだったので、立つとちょっと怖いこともあり、周辺も皆座ったままでした。名古屋と岡山はスタンディングで見たので、座って見れたのもまた違う楽しみ方ができて良かったです。

東京会場にはムービーカメラが入っていたので、映像化が待ち遠しい。スチールは、相変わらずビオちゃんをどの会場でも目撃。いつも素敵なお写真をありがとう、と背中につぶやく(ルーティン)。

2022.06.17@岡山クレイジーママキングダム

岡山クレイジーママキングダム

XIIXは初岡山ということで、2人とも嬉しそうでした。「岡山と言えば?」と宏介に振られ、すってぃが、「デミグラスソース?ドミグラスソース?どっち?」と迷いつつ、「かつ丼」と答えていました。すってぃは「やまと」、宏介は「野村(味噌汁が付く)」派だそうです。

かつ丼嫌いじゃないんですけど、他に選択肢がある中で、あえてかつ丼を食べようと思わない私。かつ丼って全国にB級グルメとしてたくさんあるし、なんとなく選択肢に入らない。でも機会があれば、「やまと」も「野村」も行ってみたいと思いました。

岡山はステージがだいぶ低かったので、宏介が「座ってやってるから見えてない人いるでしょ」って気遣ってくれる発言が。「綺麗ごとだと思うけど、見えていなくても、音楽が届いてる感じがする」って言っていて、全くその通りだと思いました。
岡山、音がすごく良かったなぁ(福岡にも参加した友人が、岡山の方が音が良かったと言っていました)。
なお、「すってぃは身長が3メートル80あるからw 見えるでしょ?w」というようなおふざけのくだりもあり。

岡山には足しげくというわけには行かないけど、リリースしてまた来たい。ひょっとしてその時は98人編成になってるかも(笑)でもこの2人が真ん中に立っていることには変わりないから、というようなことも言っていた記憶。98人に笑いが起きていました。なぜ98人なのだろうか(笑)でも2人が芯だからね。何人編成でも芯は変わらないね。

名古屋と東京は先行でチケットが取れたのですが、岡山は全然取れなくて、最後に夢番地先行(公式では告知をしていなかった、たまたま見つけてラッキー)で無事に取れてありがたかったです。夢番地ありがとうー!

私はXIIXをこんな小さな規模(600人)のライブハウスで見たのが初めてだったので、ライブハウス独特の鳴りが気持ち良くてめちゃくちゃ感動しました。近年は社会情勢のためライブハウスでライブ見る機会も減ってしまったし。東京中心で見ていると、なかなか1000人以下のハコで見る機会がないので、ライブハウスが大好きな私にはとても貴重で幸せな体験でした。

最後の先行で取ったから整理番号は280番台だったかな。番号気にせず開演ギリギリに入場したけど、ちょうどPAの後ろの段になっているところ、下手がぽっかり何席が空いていたのでそこに滑り込みました。すってぃの顔は見えて、宏介はフロアに背の高い人がいたのと、PAさんとたまに被ることもあって見えたり見えなかったりだったし、2人とも手元はほぼ見えなかったけど、とにかく音に集中できて気持ち良かったです。左隣は人がいなかったからゆったり好きに動けたし。ちなみにPAさんが小柄な女性だったんだけど、めっちゃノリノリで微笑ましかったです。あんな風に楽しくお仕事できてるのいいなぁ。

宏介が「音楽が届いている感じがする」って言ってたけど、東京や名古屋に比べて、音がものすごく肌に近く感じられて、包み込まれるようで幸せでした。感動して泣いたの岡山だけだし、それだけ音が気持ち良くて感情に訴えかけられたんだなぁと思います。
あと、舞台がコンパクトで照明もキャバレーみたいな昭和感のあるネオン調で味わいがあって素敵でした。

岡山旅行も最高に楽しかったし、クレイジーママキングダムに来れて良かったな。XIIXのライブがなければ岡山を訪れる機会もなかったかもしれないし、ご縁に感謝します。

新しいアー写、岡山の楽屋で撮った写真なのが嬉しいな。見る度に楽しかった岡山のことを思い出すよ。

次のツアーも発表されてありがたい。次のことをあまり考えてなかったから嬉しい告知でした。「来年はライブいっぱいやりたい」って、昨年言ってたもんね。またできれば1か所、小さめのライブハウスでも見れたらいいなと思っています。

おまけ:岡山旅行記

岡山の旅行記を書きました。倉敷も最高のパワースポットで大好きになったよ。必ず再訪したいです。

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