ジョウホウ

人として避けられないことがある。それは初対面である。インターネットが高度に発達した世界では、回避可能かも知れないが、そこは一旦頭の中から外して欲しい。これを経験してこなかった人などいないはずである。私は20年以上、人として生きてきたけれどもこればかりはいつまでも慣れないものである。初対面では、100%見た目である。それに加え、視覚情報が9割を占めるため、嗅覚ないし聴覚などの他の感覚で他人を判断できないことは100も承知である。しかし、少し話し出せば、状況がかなり一転することが多いのはとても面白い。残りの1割の情報が9割の情報に優っていることを意味するからである。このように考えれば、人がいかに自分の視覚情報に惑わされているかが分かる。
インターネット回線が3Gから4Gに拡張したことにより、情報通信量が増え、情報が文字から画像に移る傾向が顕著である。Instagramがその最たる例である。これに加え、現在様々な画像加工アプリが存在する。ある画像を加工すれば、それは本物でもなければ虚構でもない新たな別な何かが生まれる。それはもはや偽物に過ぎない。そんな偽情報が横行しようしている今、画像におけるメディアリテラシーが雲の存在となりつつある。なぜなら、画像は視覚でしか認識できないから。



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