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ドキュメンテーション

小3の娘は2年ほど学校へ行っていない。

この2年の間、娘と一緒に、
学校とは、
学びとは、
生きるとは、
みたいなことについて、ゆるゆると考えてきた。

今のところは、名古屋市が運営している不登校の子供たちが通うところに通いつつ、なんとなくホームスクーリング、という形が定着してきている。公的な機関だし、「適応相談センター」なんていうちょっと怖い名前なので、最初はちょっとどうかなと思ったけど、娘にとってはすごく楽しいらしくて、嫌がらずに通っている。

娘は何か「作る」ということが好きなのだが、そのセンターには図工室があり、いつでも自由に使っていいものがたくさん置いてあるのだ。色鉛筆、コピックペン、粘土、アイロンビーズ、その他いろいろ。

2年間の間でちょっと悩んだのは、いわゆる「学習」について。

どうしたらいいのかというのは、いまだに結論は出ていないけど、とりあえず今のところは、1日の中で、漢字と計算、あと何か自分が学びたいことをひとつ以上、というのを目標にしている。学習指導要項と比べると種類も量も全然足りていないけど、必要な学びは必要な時にやることで身についていくんじゃないかと思う。

先日、私よりもひとまわり近く若いお母さんとお話しする機会があり、「レッジョ・エミリア・アプローチ」という幼児教育のことを教えてもらった。レッジョ・エミリアというイタリアの小さな街で行われている幼児教育で、

プロジェクト活動
自由な芸術活動
ドキュメンテーション

の3つを柱にしている。

小学校へ上がる前の子供たちを対象にしたアプローチで、

子どもたち1人1人の意思を尊重し、個々に持つ感性を生かすことが最も重要であるという理念の下、常に子どもが学ぶ権利を考え、コミュニケーションのとり方、その為の環境を重視した教育現場を作り上げている。

ということだ。

日本でも、モンテッソーリやシュタイナーの思想を取り入れた幼稚園や保育園は結構あって、意識の高いご家庭ではそういうところに子供たちを通わせて、家族みんなで質の高い教育に取り組んでいるという方もまあまあいる。

(私自身は、毎日通うところは自宅に近いところが一番、ということで、子供たち2人ともその時に住んでいたところから一番近い園に通っていて、2人ともそれなりに楽しんでいたし、それなりによかったと思う。)

ただ、小学校へ上がった途端に、せっかく大事にされてきた子供たちの個性はどんどんと奪われ、与えられるものをうまく効率的にこなすことを目指さなければいけなくなって、本当にもったいないなと思う。

うちは何か固い意志とか思想とかがあって娘を学校に通わせないというわけでもなく、たまたま娘が不登校を選んだということがきっかけでいろいろと考えさせられているのだが、せっかく学校というものからエスケープしたのだから、せめて家庭で「学びの楽しさ」みたいなものを一緒に発見できたらいいなあ、と思う。

先日「レッジョ・エミリア・アプローチ」のことについて知り、そうそう、たぶんこういうことがやりたかったんだ、と思ったので、さっそくちょっとずつできるところから取り入れてみたいと思った。

「プロジェクト活動」「自由な芸術活動」についてはまあまあ自然にやれているので(本当は何人か仲間がいるといいんだけど、とりあえず私と娘の2人のメンバーで。。。)、今までは特にやっていなかった「ドキュメンテーション」に挑戦してみようと思う。あんまり頑張ると続かないので、とりあえずその日に何をやったか、何を作ったか、という記録をコツコツと残していく。

せっかくnoteを始めたので、ここにそれを残していくことで、自分でも整理できるし、もしかしたら同じように不登校のお子さんがいて「学ぶこと」について考えている方と繋がれるかもしれないので、無理のない範囲で続けてみたい。

というわけで、さっそく、昨日やったこと。

・LINEスタンプ作り

ネコ、リス、ウサギのイラストでLINEのスタンプを作りたいというので、とりあえず思いついたものをスケッチブックに描く。
鉛筆で下書きしてペンでなぞり、写真にとってIllustratorに取り込んで、トレースして、消しゴムツールで余分なところを消す。昨日はここまで。取り込んでトレース、のところだけは私が手伝ったが、あとは全部自分でできた。

・ダンス

うちのアトリエで毎週開催している子供のダンスクラスに参加して、バランスボールで遊んだり、アイウエオ体操にも挑戦。



(アイウエオ体操)







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