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Vol.4_【大腸がん】入院前にやっておくべきことや、お金のギモン ①病院探しのポイントは?

こんにちは。
30代、IT企業勤務OL、大腸がんのサバイバーです。自己紹介は、こちらの記事をご覧ください。

前回の記事では、一時検査の報告書に書かれていたこと、がんの「グループ」と「ステージ」の違いについて書きました。

今回は、私の大腸がんがどのように見つかったのかという時系列での説明を一度離れて、病院探しのコツや入院前にやっておくべきことについて書きたいと思います。

資格保有者とかではなく、あくまでも、がん経験者である筆者観点です。
「わたしはこうしたよ」「こういう方法もあるよ」など、より良い方法があれば、コメントお寄せいただけると嬉しいです。

腫瘍が見つかった。やること、ギモンが盛りだくさん

内視鏡検査で腫瘍がみつかり、ショックを受け大変動揺している最中にもかかわらず、先生から言われることがあります。

それは、「病院、どこにしますか?」ということです。

私の場合、内視鏡検査を受けたのは小さなクリニックでした。先生から、「ここでは手術ができない。今後は大きな病院で治療することになる。紹介状を作成するので、どこの病院が良いか考えておいて」と伝えられました。

調べるのも含め、考えられるのに与えられた時間は、1週間ほどです。内視鏡検査で摘出した腫瘍の一部を、病理検査に出している間に決めなくてはなりませんでした。

いざ病院を探そうとすると、次から次へとギモンが浮かび、焦りばかりが募っていきました。例えば、

・どこの病院の何科かかればいいの?
・先生は自分で決めるの?どう調べればいいの?
・生命保険会社にはいつどのタイミングで連絡するの?
・職場にはいつどのように伝えればいいの?
・治療費っていくらかかるの?
・限度額認定書って何?

などなど。

決めなければならないこと、やらなければいけないことがたくさん。しかも、調べるにしても、必要な情報がまとまって書かれているところなどない……。迷っている時間もあまりない中、決断していかなくちゃならない。

きっと、同じことで今まさに頭を抱えている人が多いはず……。
浮かんだギモンの解説を一気に書くのはなかなかの超大作になってしまうので、今回は病院探しのコツについて書きたいと思います。

病院の探しのポイントは?

「病院、どこがいいですか?」と言われても、逆にどこがいいんでしょうか先生?という感じでした。(実際、言いました。笑)
私的にココを押さえておくべき、というポイントをお伝えします。

ポイント1:通うのに負担にならない場所にあるか
いま治療がひと段落して思うことは、「通いやすさ」は私にとって最重要事項だったなと思います。

自宅からの距離、職場からの距離など通いやすさの基準はいろいろあるかと思いますが、徒歩圏内(10分程度)バスで通える場所かどうか電車なら数駅程度というのか理想だと思います。

それは、がんの確定診断までにこなす必要がある精密検査は、複数あるということと、体調の変化が伴う検査があるからということからです。

私の場合、当初は入院まで一ヶ月ほど時間の猶予がありましたが、医師のスケジュールの関係などで前倒しになり、入院まで9日ほどしか猶予がありませんでした……!!!早まったのはありがたい限りだけど、仕事してる場合じゃなくなりました。笑

実質、一週間くらいで全メニューをこなせる前提で怒涛のスケジュールが組まれたのです。1日おきとかに病院に行き、1日に3つも4つ検査をこなした日だってありました。

これらを【全て】【きちんと】こなし終えていないと手術ができません。もちろん、こなす検査の数やスピード感も、医師から提案や相談があった上で決まります。(私は“スピードコース”で承諾したので超特急でした。この話はまた後日に)

検査の中には、麻酔を使ったり、造影剤などのお薬を使うものもあります。そのため、「今日はクルマの運転NGです」と言われる日もあります。
中には副作用で気分が悪くなったりするものもありますし、体力と気力勝負です。

さらに、検査をしていく中でもしも、今回診察を受けている部分以外にも心配な場所が見つかった場合、追加の検査が組まれます。私の場合は実際、プラスで2検査+2診察くらい組まれました。

こうした理由から、体調が悪くなった時でも負担なく帰れたり、大腸の内視鏡で下剤を飲み、お腹が不安な場合でも10分くらいなら耐えられるであろうということを考えると、バスや、徒歩圏内という距離が超理想なのかなと思います。(電車は座れればいいかもしれませんが、人が多いことなど考えると負担になるかもしれません。)

退院した後に、診断書の発行や、傷病手当金の書類の発行をお願いしなくちゃ……なんてことも出てきます。がんのステージによっては、手術をして退院した後に抗がん剤の治療を行う可能性もあります。そうした点を考えると、通いやすさは最重要項目だと思います。

ポイント2:家族にとっても通いやすい場所か

検査や診察は基本的に一人で行ってもOKですが、同席してもらう場合もあります。それは、「検査の結果、あなたは〇〇がんです」と診断結果を告げられる時です。

この時は、今自分のがんがどのような場所にあって、どのような手術をするのかなど医師から説明があります。
自分が思っている不安なこと、家族が思っている不安なことなど、この時にいろいろ医師から説明していただけるので、事前に質問事項を考えておくのも良いかもしれません。改めて「やっぱりがんです」と告げられるとかなり精神的ダメージがあり動揺してしまうので、事前に質問事項を考えておくのがベターです。

家庭によっては、検査の時もいつも付き添う方もいると思います。実際、私は「検査のときも家族がついていてくれたら、どんなに心強いだろう」と何回も思いました。

今はコロナ禍で面会NGな病院がほとんどだと思いますが、入院中に家族に持ってきてほしいものなどが出てくる場合もあります。

こうしたことから、できれば家族にとっても通いやすい場所の病院を選ぶことをお勧めします。

ポイント3:ホームページで病院の雰囲気や手術の実績などを見てみる

さすがに病院までの距離だけで決めるのは不安がありますよね。
私の場合は、めぼしい病院を3箇所くらいにしぼり、ホームページをじっくりみました。

中には顔写真付きで、さまざまな科の医師一覧が見れたり、科の方針、手術の実績、手術で使用するマシンや「大腸癌とは」といった病気についての説明が書いてあったりするものもありました。今後どのような検査をしていくのかなど、事前に流れをおおまかに知ることができるHPもあります。

写真や文字だけで全てわかるわけではありませんが、医師の経歴や考え、モットーなどを読むと「この先生にお願いしたい」と思える判断材料になるかもしれません。院内の写真をみることで、「ここに通うのか」という心算ができたりもします。

主治医は自分で決める

これは、私がびっくりしたことの一つだったのですが、初診を申し込む際、「医師の希望(指名)はありますか?」と伝えられる場合があります。

正直、「この先生よさそうだな」という医師はいたものの、ホームページ意外の情報はほとんどありませんでしたので、確信はありませんでした。

電話で総合受付のスタッフに「『大腸がんの疑い』と言われているので、診ていただける先生にお願いしたい」と伝えたところ、病院側で調べて「大腸の病気を専門で診てくれている先生がいる」とのことで今の主治医をアサインしてくれました。でもそれがたまたま、よさそうだなと思っていた医師だったので、初診の際に実際に会った時、内心とても安心しました。

病院によって違うかと思うので、ホームページで初診を申し込む際に必要な事項の項目をチェックしておくことをお勧めします。

ホームページ、テレビ、ネット、雑誌などを見て気になった医師に診療をお願いしたい場合は、紹介状を作成してもらう時点で、伝えてみてみるのも良いのではないでしょうか。

最初は、腕の良い医師を探したいと思って、「大腸癌 都内 名医」とか調べたものでした。でも、腕のいい医師はたくさんいますし、たとえその方に治療してもらいたくて伺ったとしても、治療方針が自分の考えが合うとは限らないかもしれません。

まとめ

病院探しのポイント(筆者的観点)

ポイント1:通うのに負担にならない場所にあるか
ポイント2:家族にとっても通いやすい場所か
ポイント3:ホームページで病院の雰囲気や手術の実績などを見てみる

参考になると嬉しいです。

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