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コロナ下の韓国旅行〜ビザ編〜

  韓国に行きたい!行きたくて行きたくてたまらない!と思い、9月に行ってしまうことにした。が、このコロナ禍で韓国に行くためには、越えなければならないハードルがたくさんある。それをどう乗り越えたか書き綴っておこうと思う。推しのため、気分転換のためなど、このご時世でも韓国に行きたくてたまらない人たちに、少しでも役立てばよい。

 事実だけでなく、この過程で感じたあれこれも併記しているため、さくっと要点を理解したい方は太字(=事実)の部分だけを読んでいただければと思う。そこだけで流れは分かるはず。

 ※7月末時点での情報なので、今後の情勢で手続き方法が変わる場合があります。また私は横浜領事館管轄なので、それ以外の方には全く役に立たない可能性があります。何卒ご容赦ください。


0. 渡航までの流れ

 管轄地域の大使館にビザ申請予約を入れる→飛行機のチケットを取る→大使館や民団の事務所に行き、ビザを申請する→(許可が降りたら)ビザを手にする→ホテルを予約する→ワクチン接種状況などをQ-CODE(アプリ?)で登録する→渡航48時間前にPCR検査や抗原検査を受けて、陰性証明書を手にする→渡航!

 大前提として、現段階で韓国に旅行する際にはビザが絶対に絶対に必要だ。ない状態ではどう頑張っても出国や入国ができない。情勢が少し回復したら今まで通りビザなしでも渡韓できるようになるだろうが、数ヶ月でそこまで情勢が持ち直すとは考えにくい。ので、近々韓国に行こうと思ったら、必ずビザを手にしないといけない。渡韓とビザはセットで必須だ。

 上記の流れの中ではビザ申請までしか経験していないため、その後の部分は確実に正しいとは言えない。しかし、色々なサイトで調べる限りこの流れが確実だと思う。

 ちなみに私はビザ申請予約と飛行機のチケット予約の手順を逆にして、焦りに焦った。ビザがないと話にならないため、渡韓を思い立ったら、何よりも最初にビザの申請予約をしましょう。最寄りの領事館のサイトを見ると、自分はどの領事館に問い合わせればいいかが分かるはず(最寄りの領事館については後述します)。

 そして、ビザの申請に飛行機のチケットが必要なため、申請予約ができたら必ず飛行機のチケットを取ること。この際に重要なのは、ビザの申請をする日と渡韓日に3週間以上間があることだ。ビザの発給には時間がかかるため、来週や再来週の航空券を持っているとビザの申請そのものを却下される。この理由でビザの申請を受け付けてもらえなかった人を目撃したくらいだ。


1.飛行機のチケット

 渡航の日付を決めた後、最初にやったのが、飛行機のチケットを取ることだった。Googleで「何月何日 韓国 飛行機」などと検索すると取れるチケットが一覧で表示される。直行便、その日のうちに韓国に着くことなど、いくつか譲れない条件を入れてソートし、一番価格が安かったエクスペディアで予約をした。

 この時に気をつけたのが、チケットがキャンセルできるかどうかだ。ご時世上、決めていた旅行をキャンセルしないといけない状況が発生しかねない。そのため、いくら条件が良くてもキャンセルできなければ元も子もない。Googleで取りたいチケットにあたりをつけてから、実際にチケットの予約サイトに飛び、キャンセル規定があるかどうかをチェックする、という流れでチケットを探した。


 エクスペディアはコスパもキャンセル規定(¥7,500でキャンセル可能)も文句なしなので、ここでチケットを取ったことに対して後悔はしていない。ただ、ホームページもアプリも使いづらすぎて困る。アプリの「旅行計画」的なタブにチケットが表示されるかと思いきや表示されないし、エクスペディアから送られてくる旅程番号を入力して取ったチケットを確認するページでは、何度正しい番号を入れても「該当の予約は存在しません」と表示される。ビザの申請に際してすぐ航空券を確認したい場面が何度もあったため、この使いづらさには辟易している。というただの愚痴だ。


 

2-1.ビザ申請〜失敗編〜

 エクスペディアのUIに苛つきながらもなんとか航空券を取り、ビザの申請をしようとした。ここでいくつか失敗をしたので、順を追って説明したい。

 失敗1:「駐日本国大韓民国大使館」のホームページを見ていたこと

  そもそも我々がビザを申請する先は日本にある韓国の領事館なのだが、これが少しややこしい。というのも、日本にはいくつか韓国の領事館があり、居住地によって対応してくれる領事館が分かれているのだ

(以下参照:https://overseas.mofa.go.kr/jp-ja/wpge/m_20124/contents.do)。

 以下の失敗は私の居住地が駐日大使館の管轄外だったから起こってしまったことであり、駐日大使館管轄の諸都県民の方は何も心配することはない、ただ、それ以外の大多数の方は本当に注意した方がいい。領事館ごとに申請予約の方法がかなり違うので、自分の居住地がどの領事館の管轄内なのかを頭に入れる必要がある。

 「韓国 ビザ 申請」と検索して真っ先にヒットするのが、「駐日韓国大使館」なのだ。領事館の管轄範囲のことを知らなかった私は、当たり前のようにそこの予約フォームに従って申請予約を取ろうとしていた。

 そしたら、どこかのタイミングで領事館の管轄範囲云々を知り、青ざめた。私の居住地を管轄しているのは、「駐日」ではなく「駐横浜」の領事館だったのだ。やばい!と思って駐横浜領事館のサイトに飛んだが、そこでも失敗をたくさん重ねた。

 

 失敗2:横浜領事館のビザ申請予約の混み具合をナメてたこと

 これは横浜領事館管轄の方(神奈川県民、静岡県民、山梨県民)に知っておいてほしい内容である。

 私がビザの申請予約を取ろうと思った日がちょうど、横浜領事館の申請予約の方法が変わる日だった。具体的には、平日午後の当日予約ができなくなり、申請をしたい人は全員オンラインで予約をしてから横浜の民団に足を運ぶ、というものになった。このサイトで予約をするのだが、予約枠の埋まってること埋まってること。

 9/17に出国をする予定なので、遅くとも8月末には申請手続きが済んでいないといけない。しかし、直近で空いている日が9/14だった。どう考えても間に合うわけがない。2ヶ月先の旅行に向けてかなり余裕を持って計画を立てていたつもりだったが、ビザの申請枠が1ヶ月以上先まで埋まっていたことは盲点だった。

 そして、先に飛行機のチケットを取ってしまったことが、自分の首を絞めることになった。エクスペディアはチケットのキャンセルが可能だが、キャンセルするにはお金がかかる。そのため、先にチケットを取ると、ビザが取れなかった時にキャンセル料が発生してしまうのだ。逆に言えば、申請予約→航空券という流れをしっかり踏めば、無用のキャンセル料は発生せずに済む。

 一時はチケットのキャンセルも本気で考えたが、さすがに何もしていないのに7500円のキャンセル料を取られるのは悔しすぎる。そこで、ビザを取るためのあらゆる方法を調べた。すると、ビザの代行取得をしてくれる旅行代理店をいくつか見つけた。そこに片っ端から連絡を入れたが、横浜領事館での取得代行には対応していない、そもそも個人向けのビザ取得代行はしていない、取れるが代行費用が30,000円かかるなど、ネックになる要因が多すぎた。代行申請も諦めた。

 万策尽きた!チケットを取ったときはあんなに楽しみにしてた韓国旅行がよもや実現できないとは!と一時は途方に暮れたが、ここで満点解答を見つけた。それが以下のものだ。



2-2.ビザ申請〜成功編〜

 成功:民団静岡にて申請をすること

  現時点(7月末)で、横浜領事館管轄の方がコスパ良く確実に申請する方法は、これしかないと思っている。

 途方に暮れていた時に「静岡の民団でもビザを申請できるようになる」というニュースに接し、慌ててサイトに飛んだ。

 びっくりした。いつでも予約が空いているのである。サイトを見たその日の予約枠も空いていたし、民団が空いている日なら毎日予約が取れるという状況だ。「ご利用1時間前まで予約が取れる」という手軽さにも心が惹かれた。

 が、サイトの上部には「こちらのサービスは静岡県に住民票を持つ、韓国渡航者のVISA受付予約システムです。(※住民票上、神奈川県・山梨県の方はお電話にてご相談ください。)」と書いてある。私は神奈川県に住民票があるので電話をした。申請を断られたり、手続きが煩雑になってビザの取得が間に合わなくなったりしないかとドギマギしながら電話をしたが、「予約枠が空いていたらいつ予約してもらっても大丈夫ですよ〜」と快諾していただいた。正直、電話しないでそのまま予約して伺っても問題ないのではないか、と思うほどあっさりと許可をいただくことができた。

 そうと決まればすぐに予約するしかない。電話で予約することはできなかったのでサイトに戻った。たまたま電話した日の翌日が暇だったので、迷わずそこに予約を入れた。申請のためには直接現地に赴く必要があったので、静岡行きの新幹線のチケットもすぐ取った。私が予約したのは平日だったのだが、どうやら土日でも窓口が空いているらしい。横浜の民団は平日しか空いていなかったので、社会人にも優しい。

 ただ、ここでビザを申請する時には6,000円の手数料が発生する。他の領事館や横浜の民団で申請をする時にはおそらく手数料がかからないので、ここだけが少しネックだった。ただ、この手数料と往復の新幹線代を合わせても15,000円くらいだったので、旅行代理店に代行申請をするよりよっぽど安く済む。


 そして実際に民団へ伺った。静岡駅からは徒歩で30分、バスで10分くらいの場所だった。静岡駅で証明写真を撮ったりして、到着時間が予約の時間より少し遅れそうになった。役所の一部だろうし、遅れたら受け付けてくれないのではと不安になりながら電話で一報を入れたが、これも「全然大丈夫ですよ〜」とあっさり受け入れてくれた。しかも、「暑いので気をつけてくださいね」という気の利いた一言まで付け加えてくれて、静岡民団の暖かさに感激してしまった。

 到着すると書類の確認や発給までの流れの説明、書類へのサインなどがあった。所要時間は10分ほどで、かなりさくさく終わった印象だ。そして、ビザが発給されると、レターパックで自宅まで郵送してくれるのだ。申請の手数料に加えて520円がかかったが、往復の新幹線代に比べると格安すぎる。


 こうした流れで、無事にビザの申請が終わった。許可が降りて発給されるまでに2週間と少しかかるようなので、その日をのんびり待とうと思う。ビザが手元に届いたら、ホテルの予約をしたり具体的な旅行のプランを立てたりする予定だ。

 ちなみに私は一人旅をするので、この手続きは全て一人で行った。ただ、誰かと一緒に韓国に行く場合、各人でこの手続きをしなければいけないそうだ。つまり、友人と一緒に韓国旅行に行く場合、各々で民団に予約を入れて、各々で書類を用意し、民団に持っていく必要がある。誰か一人がまとめて複数人の申請をすることはできないらしい。



3.必要な書類

 領事館のサイトにも民団のホームページにも書いてあることだが、改めて。

 (参照:https://www.kanagawa-mindan.com/書類と料金

 □申請書

  私はこの、韓国語+日本語のものを使用した。わからないところは空欄にしたし、埋めたけれど不備があったりした部分もあったが、そうしたところも民団のお姉さんが確認してくれて、空欄部分や不備がある部分の書き方を教えてくれた。書くのにあまり怖がる必要はない。

 □証明写真

  証明写真機でサクッと撮れるアレで問題ない。ただ、パスポートサイズ(35mm×45mm)、白背景という指定がある。そこさえ間違えなければ怖がることはない。

 □パスポート

  現物を領事館かどこかに送るらしく、民団で回収された。ビザの許可が降りたかどうかはビザのポータルサイトで確認できるらしいのだが、その確認のためにパスポート番号が必要らしく、控えておくようにと言われた。注意点はそれくらい。

 □パスポートの顔写真のページのコピー

  コンビニでも自宅でも、コピーできたら問題ないと思う。

 □住民票

  発行から3ヶ月以内の、省略なしの住民票が必要だ。省略なしというのは、本籍や全ての世帯主の名前が書かれているものだ。私はコンビニで住民票を取ったのだが、マイナンバーの記載以外は全て「有」を選んだ。そうして発行された住民票には、下の方に「この写しは、世帯全員の住民票の原本と相違ないことを証明する。」と書いてある。こう書いてあるものを持参すれば間違いない。

 (参考:https://tanki-visa.com/juminhyo/#i

 □往復の航空券

  それぞれ、飛行機に乗る日、乗る人の名前が書かれていれば問題ない。エクスペディアだと航空券の画像が表示されないので、各航空会社のサイトに飛んで予約照会をし、そこで出てきたページを印刷して持参した。




 個人的に、ビザ取得までにまとまっていたら助かった情報を全て網羅したつもりだ。私と同じように韓国に行きたいと思っているが、ビザの申請に戸惑っている全ての方にこのページが届きますように!不安点や疑問点はコメントしていただければ。

 



※ 追記:申請後の流れ

 無事にビザが取れて、自宅にビザらしき書類が送られてきた。

 ちなみに、申請から2週間ほど経つと、こちらのサイトでビザが発給されたかどうかを調べることができる。

 サイトにアクセスしてまず最初に出てくる画面が以下のものだ。英語版と韓国語版がある。

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  上のラジオボタンと真ん中のプルダウンはいじる必要がなく、入力が必要なのは3つのテキストボックスのみだ。ここに必要事項を入れて虫眼鏡のボタンを押すと、ビザの許可が降りたかどうかを知ることができる。


 テキストボックスに入力する内容は、パスポート番号・姓名・生年月日だ。

 真ん中のテキストボックスにパスポート番号を入力するのだが、半角で英字2桁+数字7桁を入れる必要がある。番号と言いつつもアルファベットまで必要なのが、少しトラップだと思う。

 姓名を入力するのは左下のテキストボックスだ。ここで注意が必要なのは、アルファベットで姓名を入力する際、パスポートに書いてある書式、つまり苗字→名前の順で入力しなければいけないことだ。私はず〜〜〜〜っと名前→苗字の順で入力していて、検索の際にエラーを出しまくっていた。苗字→名前にしたら一発で申請結果を見ることができたので、この部分を正確に入力することが本当に本当に大事だと感じた。

 生年月日は、右下のテキストボックスに入力する。手打ちすることもできるし、横のカレンダーボタンを押すと、カレンダーの中から日付を選ぶこともできる。この部分で詰まることはないと思う。


 上記の内容を入力して虫眼鏡ボタンを押し、入力項目に間違いがなければ、同じページの下の方に申請結果が出る。Application Statusまたは진행상태の部分が申請結果であり、Approved허가と書いてあったら、無事にビザが取れていることになる。その下にある白い四角いボタンを押すと、ビザの書類らしきものをダウンロードすることもできる。


 無事にビザが取れたら、いよいよ宿泊先を決めたり、観光の具体的なプランを練ることができる。やっと旅行のスタートラインに立てた。

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