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そして、バトンは渡された

【そして、バトンは渡された】

▶︎映画



原作がとても好きで読んでいてじんわりとあたたかくなる感覚がする作品だなあという印象だった。

映画も好みな空気感だったけど、小説で読んだときとは違って悲しい涙がたくさん流れた。
それは小説よりも短い時間、短い言葉で物語が創り出され完結するからか。
もしくは小説だと自分の頭の中で自由に描く人物を俳優という生身の人間が演じてそこに人がひとり生きることで別れということにあまりにも敏感に反応して悲しみに対して感情移入をしてしまうからか。
どちらもあるのだろうけど、原作を読み終わったあとは悲しさが少しありつつもあたたかな前向きな気持ちをもって、優子(永野芽郁)の人生が幸せであるように願えたのに対して、映画を見終わったあとはその思いにプラスして、大好きなママ(石原さとみ)に会えなかったことはやっぱり一生後悔が残ってしまうんだろうなとそちらに気持ちが引っ張られてしまった。


キャスト陣は最高で、原作の良い空気感を消さないでいてくれて本当に良かった。
個人的に好きな俳優ばかりが集まっていたからメンバーに高評価をつけてしまうという贔屓目は多少あるが、本当に絶妙なバランスでの配役。


内容自体の感想はInstagramに書いてある読了後の感想と似たようなもの。
ただ本当に「その後」に残る気持ちが真反対だった。

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