レッツ食いしん坊 始まりの、たまご②


さて、そんなニワトリのアイドルだった母は、彼らからの恵みのたまごを毎日受け取り、食卓にたまごは欠かせなかった。

そんな慣習からか時を経て、わがやでも1日1たまご、目玉焼きにオムレツ、野菜や納豆・麻婆豆腐やカレーにラーメン、味噌汁、、幅広くメニューにまろやかに寄り添っている。

そう、最近作った自分的大ヒット、納豆オムレツ(以前投稿の写真参照)。これは両者のいいとこどりだ。たまごのフワフワとろける食感に、付属タレの味わいを存分に絡めた納豆。(フワフワ感を更に出すために、たまごに塩コショウ+マヨネーズ又は牛乳を少々混ぜておく)

熱したフライパンの上にたまごがジュワッと音を立てて広がり、ある程度固まった片面に納豆をそっと鎮座させ、落ち着いたところでもう片方からたまごをやさしくかつ軽やかにかぶせる。お皿に無事に着地できたら、ポン酢をさらりとかけるともう、いうことなし。

この工程だけで至福のあじわいだ。今まで頻繁に食している納豆と生たまごの組み合わせとはまた異なる和の融合だ。(愛すべき納豆についてはまた近いうちに・・)ほうれん草やアスパラにネギ、きのこ等々も加えると更に充実した味になるが、この材料ふたつでも十分なごちそうだろう。

そしてここで大切なのは、上機嫌でつくること。

試しにわたしの料理中の心情を、文字にしてみよう。

「いやーーーこの半熟さ、たまんないね」

「コレ絶対おいしいでしょ、どうしよう」

「なんてきれいな色しているのよアナターー」

「あっ ごめん、スパッと切れず!」

・・・なんと、素材に向かって話しかけているではないか。

これは、素材との対話と言ってよいだろう。

料理は愛情が一番のスパイス、とよくいわれているが、そのとおりである。植物に話しかけて世話をすると、いきいきと成長するとも。たまご料理もこれまたしかり。

素材とも向き合い上機嫌に愛着を持つことで、一段と美味しくなることをわたしは疑わない。

さて次回のたまご最終回(予定)では、ニワトリたちのアイドル・母からの愛情のある一品をひっそりと紹介し終わりにしよう。





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