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答えは結局自分の中にしかないけど、きっかけは外にたくさんあると思う

適応障害になったこと、今では良かったと思う。
いろいろなものに出会って、自分を知ることができたから、今そう思える。


休職していた時、何をして過ごしていたか覚えていない。
ただ、明日になってほしくないと思っていたことと、誰にも知られずに死ぬ方法をずっと考えていたことは覚えている。

看護師として働き出した新卒一年目の夏
適応障害と診断されて、休職させていただいたことは大変ありがたいことだったけど、形式的なものだった気もする。当時同期の5分の1くらいがわたしと同じような状態だった。
当時の上司や先輩方はとても気にかけてくれていたのだと、今では思う。

診断書がないと休めないからと心療内科に行けと言われた。
中途覚醒が酷くて、睡眠薬をもらって飲んでいた。
先生の診察は数分だった。
自分は自分を追い詰めることと、否定することしか知らなくて
3ヶ月休職したけど、根本的には何も解決してなかった。

当時は実家近くに職場で、新卒だったこともあり、実家に住まわせてもらっていたし、さまざまなサポートもしてもらっていたけど、母と折り合いが悪く(ただ性格が合わない)勉強もできなし、休職する自分なんて無能だと思っていた。自分は出来損ないで、居る意味のない出来の悪い娘と思っていたので、ここにいてほしくないだろうと思っていた。なので実家の居心地がとても悪かった。

職場の先輩とうまくコミュニケーションが取れず、関係性なんて全く築けてなかった。休み時間は他人の愚痴ばかりで休んだ気にもなれなかったし、誰かの悪口や否定を聞くのが当たり前で、常に疑心暗鬼だった。

できないことしか増えない。
自己否定のループから抜け出せなかった。
でもそういう自分が普通だと思っていた。


そういう自分の思考の転換点になった出来事が何点かある。
以下それを書いていく。

①ギャルの友人に久しぶりに会った。

ギャルって明るいし、自己肯定感高い。そして楽観的。だと思う。

その子も例に漏れないギャルだった。
小学校と中学校が一緒の友人で、中学時代は同じ部活だった。
高校で離れてからもたまに連絡していたけど、実際に会うのは久しぶりだった。

その子はやりたいことがたくさんある子だった。
将来こういうことしていきたい。これがほしい。あそこに行きたい。話す中でポンポン出てくる。

すごいな〜。あなただからできるんやね。私には無理。
という言葉が口から出そうになったけど、とどめた。これは当時書いてた日記に書いてる。
「私には無理」って、その子に言ったらだめと思った。
その子に、というか、自分に。

その時は休職が明ける直前の頃だった。
「世の中にはこんな未来のことをワクワクしながら考える人がいるのか」とびっくりした。(当時の視野の狭さがすごい‥)

その時その子に会って、世界の見方が変わるのを感じた。
ワクワクして生きていきたいと思えた。
自分が関わっている人たちはごく一部で、もっとワクワクして生きていくことは出来るんだってなんとなく思った。

その子はそれ以降会社勤めしながらネイルの資格を取って、今では自分のサロンを開いてネイリストをしている。家も近くに住んでいて、定期的に会ったりして刺激をもらっている。

なんであの時この子と会ったのかわからない。
偶然なんやけど、多分必然なんだろう。

XXX HOLiCの侑子さんの言葉ホンマやん。

②ナポレオン・ヒルの本を読んだ

所謂、ビジネス書とか自己啓発本と言われる本を全く読んだことがなかった。
読むといえば、漫画か小説だった。

ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」という本。
なぜ読もうと思ったか。

それは、当時よく拝見していた40代子持ちコスプレイヤーさんが自分の転機になった本としておすすめしていたから。
そのコスプレイヤーさんはお子さんを出産されてから身体作りをして、原作にかなり忠実なコスプレをされている方だった。もともとがお綺麗な方だったが、載せておられたコスプレを始める前の写真と現在の写真を見ると、全く別人だった。
元がよかったから、ではなく努力されて自分の好きな作品のコスプレをされていて、なおかつ年齢も関係なく楽しんでおられるのが本当にすごいと思った。

比較に出して申し訳ないけど、当時の職場にいる人たちが言うのは「もう○歳やから無理」「年取ってできないこと増えた」とかそんなことばかりだったので、尚更勇気をもらった。
このコスプレイヤーさんみたいに楽しんで歳を取りたいなと思っていた。
その憧れの方がおすすめしている!とのことで読んでみた。

そこで、自分の考えていることが想像以上に様々なことに影響してくるとわかった。
気になる人は読んでみてください。


③大好きな漫画家の先生のサイン会に参加できた

大好きな漫画家の先生がいる。人物の感情描写がとても好きで「うわーーー私の気持ちを表現してくれている」という気持ちに勝手になっていた。作品も好きだったけど、作品から垣間見える人間性だけで会ってもない先生のことが好きだった。

そんな時に先生のサイン会が開催されるとのことで、抽選に参加したところまさかの当選した。先生に会うために東京に行った。

実際に会った先生はびっくりするほど自分で想像していた先生像と一致していた。
看護師の仕事以上にやりたいことがあると思っていた私はその時憧れが爆発して、もともと絵を描くのは好きだったけど、安直にも絵で仕事していきたいと思った。

とりあえず自分の好きなことをしたいと思えるようになった。
それが悪いことではないと思えるきっかけになった。


④うつ状態を治した人の漫画を読んだ

Twitterで流れてきた、ブログに掲載された漫画を読んだ。ノンフィクションではなかったかもしれないけど、それはうつ状態だった方が20年近くかけて、自分を知り、思考を知り、徐々に現実の捉え方を変えていき、うつ状態ではなくなったという話だった。

その漫画の中で印象的だったのが主人公のSが様々な取り組みを経て、ほぼうつ状態ではなくなった漫画終盤での出来事。
Sの友人も、Sと同様にうつ状態になっている人だった。そのSの友人が、こんな感じのことを言う。
「その程度で治るなら、うつ状態じゃなかったってことだね。」
「理解のある彼女がいてよかったね。君は愛される能力があるからだね。僕は生まれた環境が良くなかったからダメみたい。」
「良いカウンセラーに会えてよかったね。僕もいい先生と出会いたいなー」

それを言われてSは『この人は病気を治さない決心をしているのだ』と理解する。

漫画でこのやりとりを見れたのがデカかった。
知らん間に自分も、Sの友人みたいになっている気がした。

客観的に自分を見る視点をもらったと思う。


終わり

今覚えている限り、これ結構デカかったなーという出来事を書いた。
でもほんとに一番初めのきっかけといったら、ギャルの友達とのことやなと思うから、とてもありがたい。その子に伝えたこと全然ないけど笑
今度言お。

これ以外にもたくさんいろいろあった。
だから今のこの自分が居ると思う。
いまでは自分のことをちゃんと認めて、自分を好きになれるようになった。自分の判断や選択に自信が持てるようになった。

適応障害になったこと、今では良かったと思う。

自分と向き合うきっかけになった。
自分を知るきっかけになった。
色々なことを知るきっかけになった。

他人は自分の鏡と言うし
自分というのは、他者の存在によって自分の存在が確定するらしい。
なんかそんな感じのことを聞いた。

自分の答えって最終自分の中にしかないけど
それに気づくためのきっかけは自分の外に溢れかえっている。
と思う。

溢れかえっているきっかけに自分が気づくかどうかの話?たぶん。

自分がどんなアンテナ張ってるか。
どこに興味が向いているか。
自分がどうなりたいか。
とか。


なんかそんな感じですね。
いつも終わり方がわからない。

そんな感じです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。

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