2014年9月の記事一覧
お星さまを落とした話
私がストリートを歩いていると、背中から突然ピストルを押し付けられた。
私が動けずにいると、『昨日のことを覚えているか?』と言われたので、思い出すと、たしかお空に出ていたお星さまをからくりを動かしているうちに市立公園の池に落としたことに思い至った。
そして、背中をドンと突かれ、パン!という音がすると、私は昨日の星空の下に倒れ込んでおり、お空を見ると、お星さまは元通りになっていました。
It's a beautiful night!
ショーウインドウの前を歩いていると、私はぐいと肩を引っ張られ、気がついたら一枚の板切れになってミニチュアの街のなかにいた。セルロイドでできたビルディングの隙間に、紐で吊るしたブリキのお月さまが鈍く光っていた。
ショーウインドウの前に立っている私は、それがショーウインドーの中の風景であると分かっていたが、板切れになった私は、どうしてもブリキのお月さまから視線を外すことができなかった。
昼下がり
いつもと違うお月様の話
夜、きれいなお月さまが上っているのを見て、多くの人が街頭で足を止めた。何故なら確かに月はきれいだったのだが、それは確かにいつものお月さまとは別のお月さまだった。
これは大層珍しいというので、街の人々は手にビールのグラスを掲げながら、歌を歌って大変に盛り上がった。
この間、本物のお月さまはどうしていたかって?ポリスのビルディングに投げ込まれた石を包んだ紙切れにかかれた情報をもとに、街角の空き家
お星さまを盗んだ人の話
ある酒場に大勢の人が集まっていた。何でも、星を盗んだ罪で指名手配をされていた男が、大勢の人に捕まえられたらしかった。
そして、本当に彼が犯人なのかをはっきりさせるため、尋問が始まった。
『どうして、お星さまを盗んだのか?』
『そんなものはとっていない。』
『いや、そんなことはない。』
『証拠があるのか?』
『証人がいる』
『ならば、証人をつれてこい!』
そして、証人が実際に名乗り出て、男の手口