結婚した相手が異性ではなかった話2

前回までのあらすじ

せっかく親の攻撃は防ぎましたが、新たな問題が浮上していました。

出会ったたときから不思議な中性的な雰囲気のしたKくん、
思い返してみれば、一緒に生活する中でいくつか合点の行くことがありました。

ーそれこそ20年前、社会人になって自由に使えるようになったお金で、コスプレの衣装を作りコミケに参加するようになっていました。Kくんの妹さんも一人で本を作っていたこともあり(否腐女子)一緒に合わせで衣装を作ることにしました。ついでにKくんにもやってみてもらいたい役がありました。スラッとしたスーツ姿の美女役です。雰囲気が似ていました。
かくして全員の衣装が完成し、コミケ会場で3人合わせで闊歩することになりました。Kくんに化粧を施しました。かなりキャラを再現していました。高校の時に演劇部で女性役をやったとき、結構楽しかった、と言っていました。会場でそこそこ写真も撮られたり、話しかけられたりし、Kくんも嬉しそうでした。
その合わせも旬が過ぎ、別のコスプレ衣装を作って合わせるようになりましたが、Kくんはいつまでも女装のその役をやりたがっていました。

また、わたしが服を選んでいる時自分にあてがったり、わたしでは絶対選ばないような服を自分やわたしにあてがってみたりしていました。
下着売り場にも余裕でくっついて入ってくるので、わたしの方が恥ずかしい感じでした。

ーーどうしよう

問いただすのか?
知らないふりをするのか?


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