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手づくりグリーンハウス(温室)

こちら夏の写真になりますが、我が家のグリーンハウスのお話し。

まずは第一号。
これは8年前にこの庭を買った後すぐに、夫が廃材をかき集めて
作りました。
今はそれほど重要な役割は果たさなくなりましたが、当時は夏野菜づくりに欠かせませんでした。

近年ではもっぱら雨よけとして活用している

そして右手に見えるのが第2号。
近所のおじさんが使わなくなったものを、移築しました。
分厚いガラスで出来ているので、第一号とは比べ物にならない
ぐらい、保温効果は抜群。

ドイツの典型的な気候と言えば、夏は乾燥していて暑さも穏やかで冬は
毎年雪が降ります。

緯度が近いところから、北海道のような気候だと言われていました。

夏が短いので、高温を必要とする夏野菜の栽培には温室が
欠かせない存在で、主にトマトやナスなどは温室で
育てるのが基本でした。

ところがここ数年は、夏に40度近くまで気温が上がる日があったり
特に4年程前からは夏の雨がなかなか降らず、日照り続きで農業界も
大打撃を受けています。

今年ヨーロッパを襲った記録的な猛暑日続きも記憶に新しく、
川の水が干上がったり、あまりにもの雨不足で森林火災も相次ぎました。

普段は地表から20㎝も掘れば湿った土が出現するのに、雪も殆ど降らない年が続いてるので、冬の間地面にジワジワと蓄えられるであろう水分も不足して、この2年で地表から1mのもの深さの所がカラカラという状態が続いていました。

そして夏になればこの水不足の中で庭の野菜たちはもちろん、
敷地に植わっている樹木や草花もしのぎを削っているわけで、地下では水を巡る熾烈な闘いが秘かに繰り広げられていました。

野菜も随分枯れたけど、まさかの庭の木が立ち枯れる光景。
さすがに危機を感じました。

なんでもかんでも無暗やたらに地球温暖化に結びつけるのはどうかと
思うけど、こればっかりは実感せずにはいられぬ出来事。

我が家の庭でこれだけの被害が見てとれるということは、地球規模では
どんなことが起きているのか、想像に難くありません。

やっとこさ本題なのですが
本来自然の雨の恵みと、地下に蓄えられている水だけで生き続けている
大きな木でさえ水を欲するという事態なので、水脈を探ってその方向へ
どこまでもどこまでも根を伸ばし、水を貯えようとします。

木だって、生き残るのに必死なのです。

そして最初犠牲になったのが、我が家のグリーンハウス2号。

このグリーンハウスと大きな楢の木には7mぐらいの距離があり
その地表はコンクリートで覆われています。

にも拘わらず、この楢の木は地下の奥深くで徐々に根を伸ばし、人間の手によって毎日のように散水されているグリーンハウスの地中に辿りつき
そこから水分を吸い上げていたようです。

どうもここ数年、グリーンハウスの植物が育たない、水をいくらやっても
カラカラになると思ったら、そういうことだったのです。

それに気付いたのが去年、温室内の花壇を新しく作っていたとき
土を掘ったら出てくる出てくる、見覚えのない根っこ。

細かい根っこも、至る所に張りめぐらされていました。

まあでも、原因が分かったので、ほじくり返してみてよかったです。

ちなみに花壇の底には念の為1枚根止めのシートを入れ、ブロックで囲い
ました。

息子もお手伝い
制作費0円花壇


仕上げは、以前壁の補修か何かで使った陶土の余りがあったので、
それを塗りつけて完成。

この花壇は春先は育苗のレイズベッドになり、夏場はきゅうり
レタス、ネギを一緒に育てました。
保水もちゃんと出来、野菜も良く育ったので
もう一つ追加で作ろうと思います。