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休みが2日間一緒だったよ、の話

3歳年下の彼氏との旅行を翌週に控えている。うきうき、と、わくわく。

この月曜と火曜は2人とも仕事が休みだったので、彼の家でずっと一緒に過ごした。
月曜、「朝一で美容院に行くのでそれが終わり次第お迎えに行きます。」と彼から言われていた。旅行に合わせて美容院に行ってくれるところが好き。かく言う私も、日曜の夜に美容院へ行っていた。

彼のお迎えは早くても11時だろう。それでも、朝8時に起きた。
寝間着のまま顔だけ洗い、コンタクトを装着してからキッチンに立つ。前日にスーパーで買いこんでいた豚バラのブロック肉を何となく食べやすいサイズに切り込む。角煮もどきの何かを作る予定だった。ネギの青い部分だけを入れる作業の意味はよく分かっていない。

彼は毎日お弁当を作って出勤する。そのためのおかずは、休みの日の夜にある程度まとめて作り置きをする。
「もち子ちゃんが作ってくれた卵焼きがある日はね、楽しみで早くお昼にならないかなーって思うんだよ。」なんて言ってくれた日があった。嬉しかった。何でもない普通の卵焼きなのに、こんなに可愛いこと言ってくれるんだなって。

今週のお仕事は、旅行に向けたラストスパートみたいなものだ。付き合い始めてすぐに計画した旅行。ずっと楽しみにしていた旅行。
だから少しでも毎日ウキウキしていてほしくて、朝から豚バラブロックを茹でているわけだ。延々と出てくる灰汁と脂をお湯ごとザパンと捨てながら、醤油と酒とたくさんのハチミツを勘で調合したりもする。

角煮もどきをつくる傍ら、キャベツも切る。アルミホイルの上にそれとエリンギ、生鮭。こっちは味噌とマヨネーズ。味醂。誰でも作れる簡単ホイル蒸し。
魚を食べる機会が少ないと嘆いていたので、これは今日の夜ごはんにするつもりで作った。

途中で時計を見て、ギャーって慌てながら化粧もする。

「美容院終わったから11時くらいに着くよ。」と何も知らない彼からのLINEを受け取って、「あと15分ください!」と土下座の返信。
粗熱を取った肉の塊をタッパーに押し込んで、アルミホイルはあと火を通すだけにして、余った野菜も一緒に紙袋に丁寧に詰め込む。彼の家に泊まるんだから着替えとメイク道具も忘れずに持つ。よし。時間通り。(15分遅れているけど。)

彼の車が駐車場に入ってくるのを見て、駆け足で行く。ドアを開ける。髪が短くなって、細い首が良く見えて、本当に可愛い。好き。

助手席には私が大好きなセブンイレブンの冷凍クレープが置かれていた。しかも最近めっきり見なくなったチョコバナナ味!

(☝アップルシナモンはよく見るんだ…チョコバナナってもう販売終了ですか?って涙涙なんだよ…)

「どうしたのこれ!」って言ったら「15分暇になったからセブンいったらあった~」とのこと。「チョコバナナ最近なくてずっと食べたかった😢」と感動。「もち子ちゃん喜ぶかなって思ったんだ。」でさらに感動。

朝早く起きて何してたの?と聞かれたのでお料理してたよって伝えた。喜んでくれた。報われる気持ち。

彼の家に寄って冷蔵庫に食材を入れる。
チョコバナナクレープも一旦冷凍庫にお休みしていてもらう。

前夜に電話をしたとき「月曜のランチは僕が決めてもいい?」と聞かれて承諾していた。
車に乗り込んだら「ミステリーランチツアーだから目瞑ってて!」と言われて笑ってしまう。車の曲がる方向や進む時間でどこに行くのか予想しながら、目を瞑って運ばれる。

でも途中で不安そうな彼の声。「文句言う?」とか「嫌だったら別の場所にするからね!」とか様々な保険をかけてくる。可愛い。どこでもいいのに。

着いた先、くら寿司だった。鬼滅の刃のびっくらポンがやりたかったらしい。可愛すぎる。

私も以前ちいかわびっくらポンで彼の胃を限界突破させた経験があるので、恩返しのつもりでやる気を出した。
回転寿司って好きなんだよなあ。くら寿司は現存する数少ない”回転”寿司。こんなに寿司が回らなくなる世界が来るなんてね。
年上にご飯連れてってもらうとき、「回らないお寿司がいいです~!」っていうあの鉄板台詞、もう使えないってことかい。

2人とも大して食べれる方ではないので、普通に15皿で限界が来た。し、課金はしていなかったので当たるわけもなく、当たらなかった。

2500円以上の食事でもらえるという下敷きだけもらって、それでも彼が嬉しそうだったからまあよかった。
鬼滅の刃を好きだなんて初耳だったし、それを知れたからそれも良かった。

その後は銀行寄ったり、薬局行ったり、なんか私生活に必要な行動をする。

帰り際にスーパーに寄る。
「ちいかわのソーセージ買おっか。」とカゴに入れてくれる。卵、焼きそば、鶏ひき肉、野菜。あと、私たちの明日の朝ご飯用のベーグル。半分こするから、これは1個だけ。
まだ喉が若干弱い私のために水を1本買ってもらう。

出口のチャンスセンターでワンピーススクラッチを10枚買った。月曜は大安吉日だったから。

家に帰る。
ちいかわソーセージのシールを確認する。もうすでに持ってるやつ。
ワンピーススクラッチは200円の確定演出しか当たらなかった。でも、交互に削っている時間が愛おしかった。

並んで座ってツムツムをやる。
お米を炊いて、炊いている時間に交互にシャワーを浴びる。

今日はご馳走にしようね、なんて言ってキッチンに立つ。鮭を蒸す傍ら、彼が私の好物である茄子を使って1品作ってくれる。
いつも夜ご飯を食べずに省略してしまうので、久しぶりに夜ご飯に向かい合って座ったな。と思う。
美味しかった。破裂しそうになるくらい、全部平らげる。

1時間くらい食休みをした。ファンタジースプリングスの動画を観ながら、くっついて座った。

胃が落ち着いてから散歩に繰り出す。ポケモンGOをしながら1時間以上歩く。彼は左でスマホを触るし、私は右でスマホを触るので、上手に手を繋ぐことが出来る。
帰ってきたらぐったりだった。

冷凍庫でフローズンヨーグルトを作っていたので、それを食べて歯を磨いて、寝転んだらいつの間にか寝ていた。

火曜。

朝から土砂降り。
沖縄料理を食べにいく約束をしていた。

朝ご飯のベーグルを食べる。「何飲む?」と聞かれて「○○くんは?」と聞いたら「冷たい珈琲。」と言われる。「じゃあ冷たいお茶飲む。」と言ったら、「あったかいの飲みたいんでしょ。」と笑われる。うん、と頷いたら、「そういう時は言わなきゃダメじゃん。」と怒られた。
温かい紅茶を淹れてくれる。ベーグルはレモンピールとアールグレイの風味がして美味しかった。

化粧をする。髪も巻く。

ボーリングの優待券をもらっていたので、3ゲーム投げに行く。大学生の頃は10ゲーム以上投げてもちっとも平気だったのに、大人は3ゲームで汗をかく。
握力もなくなる。へろへろになる。
帰り際、また優待券をもらってしまう。

土砂降りの中、沖縄料理のお店へ。
平日のこんな天気でも混んでいる。駐車場はラスト1台だった。


ソーキそばを頼む。彼のほうにだけじゅーしーをセットでつける。ソーキがぷるぷるで美味しい。沖縄に行きたい気持ちが高まってしまった。
一人暮らしをしていた頃は、さんぴん茶を水出しで作るのが好きだった。元彼と行った以来沖縄には行けていないな。何連休あれば楽しめるんだろう。そもそも、沖縄に行くことが出来る空港が遠いのがいただけない。近所に欲しい。

帰り道にサーティワンへ。
なんか先週も食べた気がする。先週は期間限定のフレーバーを食べたので、今回は自分たちの好きな味を1つずつ。
私のストロベリーチーズケーキと、彼のホッピングシャワー。

食べ終えて、雨もひどいし家に帰った。
並んでお喋りをしていたらウトウトして、「横になろう」って提案して、横になったら一撃で寝た。私のほうが先に寝たらしい。でもそのまま彼も一緒に寝て、起きたら4時間経っていた。昼寝の域を超えている。

「まだソーキそばがお腹にいる。」「私も。」

私たちはいつもこんな会話をして、夜ご飯をスキップしてしまうのだ。
彼が先にシャワーを浴びに行った。交代で私もいく。

シャワーに行く前、「卵焼き焼く?」と私は彼に聞いた。卵を買っていたのを覚えていたからだ。
「なんで?」「焼くなら、焼きたて一切れ食べたい。」そうお願いしたらうーんと悩んだ素振りをされたので、慌てて「嘘だよ、ごめん」と言えば笑われる。「最初から焼くつもりだよ、食べて。」と撫でられる。なんですぐ謝るの、と聞かれたので、嫌われたくないからだよって教えて置いた。

今日の卵焼きには明太子が入っている。私が福岡旅行で買ってきたもの。それとチーズ。
焼きたてを菜箸であーんしてもらえば、チーズがにゅーっと伸びた。美味しい。彼の焼く卵焼きがいっちばん美味しい。これはガチ。

洗い物は私がやる。

家事を終えてプーさんのアニメを見ながら抱き着いたりして、時間になったので解散した。

来週は旅行だね、楽しみだね。
いつもいつもありがとう、大好きだよ。

全額をセブンイレブンの冷凍クレープに充てます。