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夢は人をがんじがらめにする。

こんばんは。


最近オーディション番組「虹プロジェクト」にハマっていることは、私の記事を見ても分かると思います。
虹プロジェクトはアイドルになる夢を追っている少女達が何人も登場するのですが、

それ観ながら思ったことは

夢というのは、人をがんじがらめにするのだなあ」ということ。

それについて、詳しく書いていきます。


夢を叶えるまでの過程は、恋愛をしているときによく似ている気がする。

頭の中がそればかりになってしまって、他のことが手につかなくなって、それが全てだと思い込んでしまう感覚がどちらにもある。
人によっては「叶わなければ意味がない」とさえ思ってしまう。
実らなかったときに一気に何もかも失った気がして、次の行き場に迷うところも似ている。
もちろん、得られるものがたくさんあるのも事実。
失敗を糧に次のステップに進めたり、次はこうしてみようと新たなことに気がつくことができる。
しかし、それはあくまで「叶わなかったことをポジティブに考えたとき」の話。
悪く言えば負け惜しみのような。
だって、叶うにこしたことはないんだから。
過程の中で得られるものは、果たしてあるのだろうか。
むしろ何もない時よりも視界が狭まって、本来あるはずの無数の可能性を潰しているように思う。



私は歌手を目指し、養成所に通っていたという記事を前に書いた。
「歌手になれなければ何の意味もない」と思っていた。
だからこそ、事務所からスカウトがもらえなかったときに「私はこれからどうすればいいんだろう」と、先のことをとても迷ったことを覚えている。
一点ばかり見つめていたせいで、それ以外のことが何も分からなかった。むしろ分かろうともしていなかった。
学校側から厳しく制限されていたのもあるが、同年代の友達はみんな私よりもさまざまなことを知っていて、私よりもずっと先を進んでいて。
しばらくとても落ち込んで悩み抜いた結果、「いろんなことをしよう!」と決めたのだ。
やりたい!と思ったことはしらみ潰しに全てやって、アンテナを張り巡らせて、その中でピンときたことをやり続ける。
「夢のハードルを下げた」というのが正しいかもしれない。
「これしかない!」じゃなくて、「これはダメだったか〜じゃあ次はこれやってみよう!」くらいの軽い気持ちぐらいがちょうどいい。
それによって私は、現在進行形でさまざまな可能性や新しい出会いを手に入れている。
今は制作系の専門学校に通っているのだが、尊敬している先生にこう言われた。

好きなことを仕事にしたいとか、夢を追うのはとても難しいんだよ。だから興味を持ったことは全部やって、その中で自分にヒットしたものだけ突き詰めなさい。それが一番楽しいから


今夢を持って苦しんでいる人に伝えたいことがある。
夢は世間が言うほど高尚なものではないし、追うことが必ずしも素晴らしいわけでもない。
今はいっぱいいっぱいになっているかもしれないけど、自分が輝ける場所はもっと他にあるかもしれないということを忘れないでほしい。
ちょっと外に目を向けてみれば、楽しいことは意外とそこらへんに転がっているから。
どうかがんじがらめにならずに、叶わなかったとしても悲観せずに、笑顔で生きてください。