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#時空の森羅万象物語 第Ⅹ章第97節


さて、終盤に近付きつつあるお話の続きを投稿して参りましょう。

誓也が言っている鏡祐と織姫さんの関係性に関しては、以前もどこかで書いたかと思いますが七夕のお話をイメージに入れています。

龍神(天の川)を間に置いた牽牛(アルタイル)と織女(ベガ)といったところでしょうか?

誓也は自分(龍神)の所為(というわけではないのだが)で鏡祐と織姫が普通の生活を出来ずに、長い間時空を隔てられた上、同じ時空間に立って気兼ねなく会う事が出来るようになって尚、それぞれ問題を解決すべく駆け回らざるを得なかった事を悔やんでいるわけですね。



前節と今節に「反転世界」が云々という話が出てきていますが、以前某募集企画に応募した「反転世海の流星群」の物語と直接関係するわけではありません。

ただもちろん意識はしていますし、全く同じ世界観ではないもののおぼろげながら繋がっているイメージはあります。



今節の時点で災厄が既に危険な領域に入りかけていますが、これまでに浅葱がちょくちょく見ていた夢の恐ろしい絵みたいな世界(第87節では氷雨さんが言及していましたが)は、つまり火山の大噴火で火山灰が大気中を覆い尽くしてしまった最悪の終焉を迎えた世界を表していました。

そこで龍神が巫女の力を得て本当の姿(五行の中心に座す黄竜)を示し自らを神獣達と共に裏世界に供する事で、災厄の進行を留めようとしたわけですね。

以前も書いたかもしれませんが、メンドンは鬼界カルデラの外縁にある薩摩硫黄島の催事である【八朔太鼓祭り】に現れる仮面神で、一説によると龍神の姿を模しているとも言われているそうです。



時空物語における守護者は、宿命物語の守護獣と違い、第94節でアマビエも言っているように、あくまでも五行の力自体の守護者であって浅葱達一人一人を守っているわけではありません。

時空物語の守護者にとって浅葱達は中継地点のようなもので、本体は五行の力を宿した祠の方にあると考えていただいた方が良いかと思います。

だからこそ、今節のように表世界と裏世界に切り離す事が出来たわけですね(宿命物語の方だと多分無理)。



今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございました。

あと数節で完結となってしまいますので、もうしばしお付き合いいただければと思います m(_ _)m





中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。