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連載 #夢で見た中二物語 46

周囲を見渡す限りの海に覆われた、完全独立国家の島。

その島に唯一建てられている巨大な塔と、その塔で暮らしていた人々の物語。



その塔内には学校も商業施設も大型ホールも何でもあるが、人々は日々代わり映えのしない空間で暮らす事に虚無感をいだき始めていた。

そんなある日、主人公の少女とその兄が海辺を歩いていると、全く見知らぬ少年と出会う。

彼は水の上を自由に歩き回る事が出来て、この島に暮らす者達が未だ知ることの無かった外の世界の事をよく知っていた。

そして自分は外の世界からやってきたのだと宣言すると、主人公兄妹を率いて何処かへと歩き出した。



少年が導く先では外の世界の事のみならず、主人公達の島についても様々な事が話される。

外の世界で当然のように行なわれている事や、独立国家の島が出来た秘密。

裏世界の話や不気味な地下空間の話を聞いた主人公の少女は、恐れをいだきながらもそれらの話に引き込まれていった。

そうする内に、少年と共に大きな騒動へと巻き込まれることになってしまった少女。

最終的に島の塔が崩れ落ちる事態にまで発展した騒動により、少女は兄とも離れ離れになってしまう。

少女は、少年や他の生存者と共に、兄を捜しながら外の世界に脱出する事となった。



島の塔の崩壊は外の世界にまで影響を及ぼしており、それは世界終末戦争開始の合図ともなり、世界そのものの終焉のキッカケともなっていた。

少女は一緒に連れていた妹(兄だけでなく、妹もいたらしい)と共に最終戦争の終わった世界をしばらくさまよい、崩壊しかけの街を生きる術を求めて歩く。

☆☆☆


最終的に主人公の少女とその妹が兄と会えたのかどうか、そして例の少年は何処に行ったのか。

謎が多い終わり方をしてしまった夢でしたが、かなり印象深い内容でした。

夢も現実も物語も、必ずしもハッピーエンドではないしバッドエンドでもないと思っていますが、出来れば良かったと思える人生にしたいですね。

中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。