曼荼羅アート的な夢筆の抽象画『三千世界』
さて、今回の曼荼羅アート風イラストは、仏教の世界観(宇宙観)を表していると言われている「三千世界」をイメージして描いてみました。
三千世界という言葉は「三千大千世界」の略語で、須弥山(古代インドの世界観に存在する聖なる山)を中心とした一つの世界を千倍し、また千倍し、更に千倍した大きな世界の事を指します。
仏教の世界観における宇宙の単位の事で、一人の仏が教えを広める範囲の事でもあります。
宇宙は、そんな三千大千世界が無数に集まったものなのだという話のようです。
そもそも曼荼羅というもの自体が、この三千大千世界を図として表したものと言われていますね。
「三千世界」という言葉はあまり日常的に使われるものではありませんが、実は一般的に仏教用語が使用されている場面は少なくないです。
(私のような中二傾向のある方の中には、「三千世界」という言葉を知っている人も少なくないようですが…。
そういえば、VOCALOIDの「千本桜」の中にも三千世界って出てきますよね。)
こちらもあまり一般的ではありませんが、漢字圏の数学の単位に「恒河沙」という一般的に10⁵²(10⁵⁶とも)として表されるものがあります。
これは「ガンジス川の砂の数ほど」という意味で、「数え切れないほど多い」事を示しているそうです。
昔読んだ本にそんな事が書かれていたのですが、その他「阿僧祇(10⁵⁶または10⁶⁴)」や「那由多(10⁶⁰または10⁷²)」なども元々仏教用語からきている数の単位なので、色々と調べてみると興味深く面白いですね。
なんだかんだで、ガッツリとした「曼荼羅」と呼ばれるようなものを、今回初めて描いてみました。
こちらは【Artgene】にて出品しているものでもあるのですが、サイズや画素数などの規格が定められているので、なかなか時間がかかりました。
時々、こんな風にしてnoteの方でもArtgeneの作品をご紹介したいと思います。
(Artgeneはあくまでも絵が主体になるプラットフォームなので、細かい補足的な解説文みたいなものは引き続きこちらに書いていきたいと思います。)
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございました m(_ _)m
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。