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「物語を書く」「絵を描く」「音楽を作る」「ゲームを制作する」過程は、それぞれ似ているのかもしれないという個人的なお話 -イラスト制作過程を題材に-

皆さん、こんにちは。


本日は普段と趣を変えまして、自分が色々書いたり作ったりする上で考えてきた事を綴っていこうかと思います。


とは言っても自分は学校や習い事などで「物語(今書いてる)」や「絵(今描いてる)」や「音楽(昔々に音楽制作ソフトを少しいじった程度、楽器演奏はからっきし)」や「ゲーム制作(現在勉強中)」を学んできたわけではなく、ほぼ完全に独学(本を読んだりネットで色々調べたりはしていますが)で、自分でも何かよく分からないものながら、これまでなんとか形にしてきたみたいなところがあります。


なので自分だけに通用するような方法や解釈がたくさん出てきますが、いつものように私の「自分用メモ」程度の感覚で読んでいただけると良いかと思います。



私が一番解説しやすい例として、イラストを題材に一連の流れを書いていきます。


(あまりに細かすぎるような部分は、割愛させていただきます。)



こちらのイラストは著者代理のキャラクター「東南浅葱」と、宿命物語続編の主人公「ゼラフィー・スタンカット」が喧嘩(というほどのものでもないが)してるシーンです。



イラストの内容は(ただ描きたかっただけなので)ともかく、この絵は下記のような過程を経て描いています。



「モデル人形」でポーズを決める(モデル人形は、私の使用しているCLIP STUDIO PAINTというソフトに付いている機能です)

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「モデル人形」を元に「下書き」を描く(イラストの下書きは人に見せるようなものではないかもですが、まぁたまには良いでしょう)

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「下書き」を調整しながら「線画」を描く(ここで調整しないとバランスが変になる事が多々あります)


「線画」に「色」を付ける(このイラストはキャラクターの前後関係がめんどくさいので、余計にレイヤー数が増殖します)、からのイラスト組み合わせ



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「背景」を描く(自分の場合、イラストの種類によって背景を考えるタイミングはバラバラです)


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「色」をつけた対象の位置関係などを考え、「光」と「影」をつける(特に背景の光の方向によって変化します)

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必要であればちょっとした「効果」を付ける(このイラストの場合、キャラクターの怒りマークや汗マーク、背後の星など・・・ただし、付けすぎると画面がうるさくなります)



これで全ての過程というわけではありませんが、大まかに描くとこんなところかと思います。


(余談ですが、このイラストの使用レイヤー数は、モデル人形分や下書き分、ベース用紙となる白紙分含め28枚になりました。


浅葱に7枚、ゼラフィーに13枚、背景に1枚、効果に3枚、その他に3枚、ベース白紙に1枚といったところです。)



さて、ここまで書いてきたイラスト(つまり絵)が出来上がる一連の流れと物語、音楽、ゲーム制作の流れがどのように繋がるのかという事を書いていきます。


絵→「モデル人形」でポーズを決める

物語→大まかなキャラクター設定を決める(主題・着地点・タイトルを先に決める人も多い、自分の場合は夢から連れてきたキャラクター達を元にしているのでこっちが先)

音楽→ジャンル(ポップスとかロックとかバラードとか、ただし途中で変わる場合も多い)を決める

ゲーム制作→キャラクター設定を決める

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絵→「モデル人形」から「下書き」を描く

物語→主題・着地点・タイトルを決める

音楽→ドラム音源(リズム、曲自体のテンポを決める)を打ち込む

ゲーム制作→ドット絵(キャラクター、ワールド等)、使用イラスト制作

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絵→「下書き」を調整しながら「線画」を描く

物語→メインストーリーの流れ(章構成なども含め)を箇条書きにする

音楽→ギター音源(メロディに深みを出す)を打ち込む

ゲーム制作→ジャンル・着地点・タイトルを決める

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絵→「線画」に「色」を付ける

物語→先の箇条書きを参考に、メインストーリーの主軸となる「地の文」「会話文」を書いていく

音楽→キーボード音源(メロディを彩る)を打ち込む

ゲーム制作→ワールド、メインシナリオ・メインクエスト構成

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絵→「背景」を描く

物語→メインストーリーを書きながら、副産物的に思いつくキャラクター達の細かい設定(性格や話し方、使用武器など)をメモして落とし込む

音楽→ベース音源(リズムとメロディを融合させる要)を打ち込む

ゲーム制作→プログラミング作業(細かく書くと大変な事になるので割愛、ただ間違いなくこれが一番大変)

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絵→「色」をつけた対象の位置関係などを考え、「光」と「影」をつける

物語→メインとなるキャラクター、サブキャラクター、戦闘相手のキャラクターなどの立ち位置や人物背景を固定する

音楽→歌詞を作りボーカル(メインメロディ)を入れる

ゲーム制作→デバッグ作業(いわゆるバグ探し、プログラミングと同じくらい大変)

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絵→必要であれば「効果」を付ける

物語→メインストーリー自体に直接関係ないサブイベントや会話、行動などを追加する

音楽→必要であれば各音源にエフェクトをかける

ゲーム制作→メインシナリオに直接関係ないサブクエストなどを追加する


更にこの後で、雰囲気を統一する為の空気感を出す作業をしたり、全体の流れを調和(ハーモニー)させる為に形を整えたりします。


所々でかなりこじつけっぽさはありますが、一応自分はこんな感じで考えています。


現在は手を付けていない(当時使っていた音楽制作ソフトがパソコンを変えた際に機種に対応しておらず、それきりになってしまった為)ものの、特に音楽制作に関しては絵を描く事と非常に似通った部分があるなぁと感じています。


ただこれは「とりあえず、今はこう思っている」というだけで、またこれから変わるかもしれません。


それに、この枠には収まりきらない過程もたくさんあると思います。


(実際、全てがこんなに単純明快なものではありませんよね)。



昔「この曲の完成までに7年かかった」という人の話を小耳に挟んだ事があるのですが、「1曲作るのにそんなに時間がかかるのかぁ」と思いながら、15年もかかってようやく1つか2つの作品が出来るなんて事もあるのだと今では実感しております(自戒)。


あまり参考にはならないかもしれませんが、何かしら皆様の活動のお役に立てればと思い、こんな記事を投稿してみました。


あまり深く考えすぎずに「こんな風に考えてる人もいるんだなぁ」といったくらいの感覚で読んでいただけると良いかと思います。


ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます m(_ _)m


中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。