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連載 #夢で見た中二物語 52

突如として新種の謎生物が増殖し始めた世界、その調査をする為の特派員が募集され、主人公は特派員として謎生物の調査に参加することとなる。

担当になった調査地は主人公の地元で、謎生物が多く集まるという古びた建造物のある海辺や公共施設の裏手にある坂道の上など様々。

主人公はよく知る地元を歩きながら新種の生物を写真に収めていくこととなるが、謎生物たちは写真に写ることを嫌うのか、あっという間に逃げ去っていってしまうことがほとんどだった。

だがそうしてなんとかある程度の枚数を撮ったところで、主人公は突然見知らぬ世界に放り込まれてしまう。



そこは一見平和そうな海辺風のドット絵のゲーム世界のようで、そこでは主人公はただの観察者兼記録者のような立場。

誰かが操作して戦っているらしきゲームを、ただ遠目に見ているだけの存在となっていた。

そのゲームでは例の謎生物と人間らしき存在が戦っていたのだが、人間側が倒されると謎生物に容赦なく食われて跡形もなく存在が消滅してしまう。

(この時の効果音が妙にリアルすぎて、どん引きするレベル;)

その戦闘に妙なリアルさと不気味さを感じた主人公はこの場からの脱出を試みるが、逃げ道は用意されていないようだった。

そしてある一定の時間が経った時、誰かに「時間だ」と言われて、今まで遠目に見ていた戦闘場へと連れて行かれてしまう。

だが主人公は意外と楽に謎生物を倒せてしまい、次のステージへと進むこととなる。



次のステージに進む途中で謎生物たちの休憩所という標識が視界に入り、何の気なしにその標識の横にあった扉を少し開けてみた。

するとそこでは妙に人間じみた様子の謎生物たちがくつろいでおり、缶コーヒーを飲みながら「敵キャラは辛いぜ」的なメタ発言をしていた。

それを見なかったことにして静かに扉を閉めた主人公は、次のデパート風ステージを難なくクリアして、更に次の密林ステージで戦いの為の準備体操をし始めた。

一度でも関わってしまったのだから、この見知らぬ戦いに最後まで付き合うつもりで。

この物語に、何か自分達に対する警告めいたものを感じたから。


☆☆☆


今回の夢もだいぶ変な内容でしたが、多分ゲーム世界の雑魚キャラが現実に飛び出してきてしまったようなイメージだと思います。

そして自分達の世界に人間たちを引きずり込み、存在を消滅させてしまおうというなかなか恐ろしい世界観。

だが彼らにも色々な事情があって、こういった行動を起こしたんじゃないかなとも思いながら。

自分は現実と幻想をごちゃ混ぜにしすぎるものはあまり得意ではないので、そういった思考が見せた物語なのかもしれません。

中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。