見出し画像

#時空の森羅万象物語 第Ⅸ章第90節


第Ⅸ章は今節にて一区切り、遂に最終局面である第Ⅹ章へと入って参ります。

ただ第Ⅹ章は、実はまだ校正途中みたいな状態で、そう言うのもnoteに投稿しながら今までの章も色々変更した箇所があり、最後にならないと綺麗に校正出来ないのでは、と考えたからです。

なので、第Ⅹ章の投稿は少し時間を取ってからという事になってしまいそうです。

いつも読んでくださっている皆様には誠に申し訳ないのですが、出来る限り急ぎますので、今しばらくお待ちいただければと思います。

その間も、例の如く「夢筆の抽象画」などを投稿していこうと思っておりますので、何卒宜しくお願い致します m(_ _)m



今節にて、ようやく命魂草水の本来の役割が明かされています。

つまり、龍神や巫女の力を桜菊国中に届け広める事によって、自然の力のバランスを取ろうとする為のもの、といったところでしょうか。

創龍地家の巫女に伝わる力は人によって異なっていて、織姫さんの巫女としての力は乙雛さんや氷雨さんほど強くはありませんが、龍神の精神の力を担っているという部分もあり、拡散する力みたいなものに秀でているのです。

あと以前もどこかで書いたかと思いますが、日本最大のカルデラは北海道にある屈斜路カルデラ、日本の歴史で最も噴火の規模が大きかったのは熊本にある阿蘇カルデラとの事。

(鏡祐が「この時が来なければ」云々と言っていたのは、第Ⅰ章第9節での話です。)



浅葱が例の海獣に会った事がある気がすると言っているのは、第Ⅷ章第79章で思い出した記憶の話ですね。

ただ、この時点で既に記憶が曖昧になってしまっているようですが。

この辺りの話に関しては、続編で語る事になるでしょう。



鏡祐が持っている焼酎グラスは薩摩切子をイメージしているとどこかに書いた気がしますが、薩摩切子はイギリスやアイルランドのデザインも参考にしているとの事。

薩摩とイギリスは薩英戦争などもあり複雑な関係性にありましたが、後の交流もあり色々と文化を取り入れていたようです。



それぞれの光に導かれて産まれたばかりの浅葱達に会った時、鏡祐は皆に例の魂の石を所持しておく為の円型五芒星のペンダントを渡しています。

ただ京極家の時はそもそも醒馬と昴流に会わせてもらえなかったのと、彼らが世代の中では一番年上でもあるので、まだペンダントの用意がなかった事で渡せていませんでした。

京極家も醒馬と昴流の魂の石に関しては、不可思議なものとして手に余っていた(本人達から離さない方が良い事は直感的に分かったらしい)ので、とりあえず保管しておく為の袋にでも入れて首から下げさせていたのかもしれません。

(ついでに余談ですが、鏡祐が寮を建ててそこに住み始めたのは、いずれ浅葱達の力の世話をする事になるかもしれないという予感があったからで、薫楼が真っ先にやって来た事は想定外だったようです。

 寮を建てるまでは、鏡祐は命魂草水の酒造工場の奥にある例の小さな部屋で、あまり人前に出る事無く寝泊まりしていました。

 表に出るのは命魂草水を出荷する時などで、その時は間に織姫さんが入る事がほとんどですが、そういった場面で出会う度に馬叉斗さんなどは不審に思っていたのでしょう。)



最後に、これも余談のようなものですが、龍神の力を持つそれぞれの家系についての設定を書いておきます。

これはあくまでもこの物語上の設定であり、リアル現実のものとは一切関係ありません。

それぞれの力を持つ家系が桜菊国内にバラバラに散らばったというのは、火山の噴火という現象そのものを表しているのと同時に、『南総里見八犬伝』で伏姫の持つ首飾りの八つの珠がバラバラに散った事もイメージしています(物語を書いていた当時に読んでいたので)。

東南家 → 「とうなん」と読む名字が岡山県辺りにあるらしい

高天家 → 奈良県辺りにある名字、生存しているニホンオオカミの最終目撃地

七海原家 → リアル現実には存在しない名字、「しちみ」と読む名字が石川県辺りにあるらしい(元々は仏教用語なのだとか)

京極家 → 有名どころで京都府から香川県、そして北海道の京極町の名前が元香川県の讃岐丸亀藩の藩主から取ったもの、この辺りの話は外伝にて詳しく言及予定

桜庭家 → 秋田県辺りに多い名字

楓塚家 → リアル現実には存在しない名字、元々「榊原」や「柳原」といった木の名前に「○原」みたいな名字がカッコイイと思っていたが、七海原とかぶるので止めた、ただし大阪府辺りに楓という名字があるらしい(楓原は富山県辺りに実際に存在する名字です)

朔乃月家 → リアル現実には存在しない名字、ただし福岡県辺りに朔という名字があるらしい

鳥居家 → 三重県辺りに多い名字(神職に関わる名)

創龍地家 → リアル現実には存在しない名字、この物語上では鬼界カルデラの噴火以来、ずっと虹野島にいる家系(余談ですが、雰囲気の近いところでは兵庫県辺りに創地という名字があるらしいです)


上記の名字を持つ各メインキャラクター達は名前が先にありきだったので、元々いた地名(一番初めに虹野島にいて、封印の儀の後に各地に散ったので少し語弊はありますが)は後からこじつけで決めたようなものです。



今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます。

次回の投稿まで、今しばらくお待ちくださいませ m(_ _)m







中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。