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A_010 提供価値は続けることで生まれる

実は結構この話題は、僕の中で悶々としてることなのです。
価値を計る対価がお金といえばわかりやすいでしょう。それがかける時間だったり、物質的な物だったりと色々と変化するわけですが、今日は価値のお話。

提供価値に見合って初めてお金を出す

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最近、色々と参加者に費用負担をお願いするイベントを考えていることもあり、提供するサービスについてすごく考えています。写真の場合、写真教室だってタダじゃない。人にお願いすることもあるし、場所だって必要だから。作品撮りにおいても、フォトグラファーも被写体モデルも様々な準備をします。機材だったり体調だったり、スケジュールだったり、これら全部タダじゃない。
SNS界隈だとフォロワーの数をどうやって増やしたんだい?と思いたくなるような人もいるわけだけど、数に魅せられて何かと自分にのみメリットを生む形で活動をしている人もいると感じます(もちろん、数を増やす努力をやっているのだろうけど)。でも、それは本当の意味で価値があるのか?そこは、その人次第ですけど。

社会人しながら時間を作るって結構大変なんです。休みのほぼ全てを写真に捧げている(笑)ような僕ですら、時間の捻出はかなり厳しい。スケジュール管理がとても重要。さて、お金の話。生々しいかもしれませんけど、半分グチ。
「無料なんて結構都合いい。」
スタジオ借りて、モデルさん揃えて、さあ、イベントやります!なんて簡単にWEBに告知をしていますが、ここで皆様からいただく参加費用は、提供価値とイコールになるように考えています。身入りあるんじゃないの?と聞かれそうですが、敢えて言うなら、手出し覚悟でやっています。皆様が楽しんでもらえることが大前提ですから。当然、ああ、これだけならお金出しますよ!という方がマーケットにいないと成立しない話ではあるんですけどね。
判断基準は、提供できるサービス(被写体・作品・写真・ロケーション)が出していただく時間やお金と釣り合うかなんですね。その点、まだいろんな意味で僕自身足りていない。

なかなか分かってもらえない

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形に残らない対人サービスは、どうしても提供価値に対して理解してもらえないことが多いです。接客業をやっていた(今も時々接客しますが)ため、モノ以外に提供することがあれば、そこにも価値が発生するという発想です。
当然、共有した時間は無償ではないので、拘束料金として費用を払うのは至極当たり前。ご褒美がお金以外というのは、お互い了承しているのならともかく、ビジネスで考えれば舐めてるよね?と思ってしまいます。だから、トラブルがないようにお金の話はちゃんとします。相手の広告宣伝に有益なものであれば、無償で受けられる方もいらっしゃるでしょうし、価値観は多様です。でも、関わってくれた人への敬意は、その人が必要だと思うものに換えられるようにはしてあげたい。でも、なかなかわかってもらえない。タダは楽だけど、本当にメンタルに悪い。

結局最後はブランディング

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積み重ねた結果、無数ある類似品からトンガリを作れるかがブランディング。個性として認識されるまでには時間がかかる。まれに、そういうヒットはあるでしょうけど、どの世界でも一発屋は、一発屋というブランディングでしかないので、価値あるものとして残り続けるには少し違う気がします。
自動車業界で言うなら、アウディが20年かけて現在のブランドを作り上げたと言われるので、時間をかけて個のイメージを固めていく必要はとてもあると思います。セルフブランディングであるとか言う点では、数よりも質、質と数のバランス、そして、いつまでも尖り続けられるかが肝。ああ、これが僕のイメージだね。と言われるようになってやっと扉が開いている感じ。重ねて言うなら、周囲に認められて初めて、自分のやりたいことの形が見えてくる。そう、ブランディングです。
誰かの心に焼印が押されて、記憶の扉が開くと、ああやっぱりこの人のだ!と言われるのが一つ目のゴールです。

お金かかりますか?と言われて複雑な気持ち

これは嬉しいと僕で良いの?と戸惑い気持ちが同居していることです。これを書いている時点で、メインで発信しているInstagramのフォロワーは790程度。世の中には1万を超えるフォロワーのフォトグラファーやカメラマンはたくさんいるし、況や、1000オーバーなんて僕からすれば殿上人。そんな中から見つけてくれて「撮ってもらえませんか?」と言われることには、感謝しかない。少ないフォロワー数でも積み重ねれば、提供価値を生んでいることが実感できます。

物事にはコストがつきものですが、コストを嫌って寄たがらない人もいます。それはそれで結構。僕は、自分に必要だと言うものにコストは惜しみません。掛けられる費用に限界はありますが、そこでチャンスを失うくらいなら飛び込みます。
あなたが写真を撮っている、SNSでフォロワーを増やす、それらは結果ですか?目的ですか?手段ですか?迷ってしまっている人は、もう一度、自分自身が持っている価値と、その価値を何のためにどうするのか、再考すると良いと思います。

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