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4年ぶりの友達と会った

4年ぶりの友達と会った。昔同じ職場で働いていた一つ年下の女の子だ。名前をMちゃんとする。

Mちゃんと私はフィルムカメラが好きで昔はよく写真を撮って遊んでいたのだけれど、私が心身ともに病んだ時期に疎遠になってしまっていた。

月日は流れ今から約半年ほど前に、インスタのフィルム写真に関連するタグからMちゃんが私を見つけてくれて、再び交流が始まった。

4年ぶりに会ったMちゃんは4年前と全然変わっていなかった。少し緊張していたけれど、ずっとインスタでやりとりしていたし、お互いの近況は知っていたから、会えば久しぶりな感じはしないのだろうと思っていて、実際そうだった。

4年前と同じようにフィルムカメラでお互いを撮りあって、会わなかった4年間の話をして、そのあとはとりとめのない話をした。

Mちゃんは人に心を開くのが上手で、特別な秘密を話してくれるとかそういうことではないのだけれど、最近見たテレビ番組や今読んでいるマンガの話など、とりとめのない話をよくしてくれていた。

気にしすぎる性格の私は「こんな話をしたら相手につまらないと思われるんじゃないか」と考えてしまって、家族や恋人にしかとりとめのない話ができない。Mちゃんは多分友達に対してこういうことを考えない。私はMちゃんのそういうところが好きだった。

思い返せば、Mちゃんは人の懐に入るのが上手な子だった。よく笑うし、なんでも話してくれるし、やりたいことを素直に言ってくれるから一緒にいて楽しい。同じ職場で働いていた頃、周りの人たちはみんなMちゃんのことが好きだった。

Mちゃんは自分では「友達が少ない」と言うけれど、私からしたらMちゃんは友達が多いと思う。頻繁に遊ぶ友達が少ないだけで、昔からの友達をちゃんと大切にできる子だ。

それから、些細なことをよく覚えている。4年ぶりに会った今日も、私が覚えていない私と私の元カレのエピソードを話してくれて、驚かされた。

Mちゃんと会って、昔の自分を知ってくれている友達というのはこんなに落ち着くものなのか、と思った。古くからの友達が全くいない私にとって、これは新鮮な驚きだった。

また遊ぼうね、と約束して別れた。きっとまた近いうちに遊ぶだろう。

4年会わないあいだに私は23歳から27歳になり、Mちゃんは22歳から26歳になった。お互い当時の恋人とは別れ、私は新しい恋人ができたばかりで、Mちゃんは私の知らない人と結婚していた。

Mちゃんは、全然変わっていなかったけれど、少しだけ話し方が大人になっていて、私も少しは変わったと思われているのかもしれない。

昔の自分を知ってくれていること、全然変わらなかったり少し変わったりすること、これからもそうやって続いていくこと。そういうことを私も大事にできるのかもしれない、と多分生まれてはじめて思えた。

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