応援団長


何かに取り組む誰かに、
がんばれー!負けるなー!ふれーふれー!その調子だー!
とエールを送り続ける存在。
ただただ応援の対象が目指す方へ、どうか近づきますように、届きますようにと祈り、表現する。
それが応援団長(ではないかと思ってます)。

高校野球で甲子園に出たことがない私にも、応援団長がいる。
母だ。
うちの応援団長は、とても優秀でそして強い。

ある時は幼稚園に行くのがどうしても嫌で、引きずられて登園したとき。
ふれーふれー!
ある時は中学校の卒業式で答辞を読まなければならない私が、当日の朝、原因不明に顔の半分が腫れてしまったとき。
ふれーふれー!
またある時は、私が大学生のころ大失恋をして「もう栄養など取っても意味がないのでは?」と極端に落ち込んでしまったとき。
ふれーふれー!
社会人になっても大好きなおかずを冷凍して送ってくれたり、たまに電話をしては泥のように働く私の想いをうんうんと聞いてくれたり…
ふれーふれー!を続けてくれている。
大人になった私は、これまでの応援のお礼を団長に少しずつでも行っていきたいと思っているところだ。


今のはとても分かりやすい応援団長の例でした。
あなたにも応援団長、います?
もちろん団長や団員は何人でも構いませんし、応援の仕方は本当に様々だと思います。
ことばだったり、抱きしめるだったり、あげるだったり、触るだったり、見つめるだったり、祈るだったり。


あなたが気づいていない団員もいるかもしれません。
そして、あなたも誰かの応援団長かもしれません。

みんな、エールを送りあって今日も、明日も踏ん張って、生活しているんだなと感じます。

すべての人が大切にされるべき理由は、こんなところにもあるのかなと、ふと思いました。

これからも、どこかの応援団員のみなさんは体調に気を付けて、そして応援されている皆さんは、ありがとうの気持ちを忘れないように過ごしましょう。



そしてここでは、「読む時間」をゆるやかなエールに変えたいと思います。

ふれーふれー!


届きますように。

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