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ミュージカル『オペラ座の怪人』2回目観に行ってきたよって話

こんにちは。あやめでございます。
昨日、タイトル通り3ヶ月ぶりに観に行ってきましたよ!劇団四季『オペラ座の怪人』!6月21日ソワレ!
前日(20日)の帰りの電車でふと「ハッ!オペラ座が観たい!!」って思い立って(どんな衝動?)、すぐ当日券を買いました。
1階N列2番という後ろの方の端っこの端っこではあったけど、当日券でもS1席って取れるものなのねー。

そして、前回の記事のとある言葉を覚えてらっしゃる方はいるんだろうか……

“次行く機会があれば飯田達郎さんのラウルも観たいな……”

前回の記事(リンク先参照)より

↑これです。
(ちなみに初見時の感想記事なのでついでにどうぞ。ネタバレ注意です)
これが!!!!!

なんと!!!!!!

今回!!!!!!!!!

見れました!!!!!!!!!!!!!!!!

やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜🎉🎉🎉🎉🎉🎉

余韻と興奮冷めやらぬうちに感想書いていきますよー。(1日かかったけど)

⚠️ここから先は他作品含むネタバレありますのでご注意ください⚠️

6/21 ソワレ
オペラ座の怪人:清水大星さん
クリスティーヌ・ダーエ:藤原遙香さん
ラウル・シャニュイ子爵:飯田達郎さん

…と、メイン3人はこのキャストさんでした。

清水大星さんは2019年の『ノートルダムの鐘』京都公演で一度お目にかかりました。
ラウル役の達郎さんもノートルダムに出演してらっしゃって(私が観た回は別の方でした)、お二人はそれぞれフィーバス隊長とカジモドを演じられています。
しかしオペラ座ではファントムとラウル、つまりキャラクターや立場には真逆なんですよね〜!!
いやもうほんとに…役者って…すごいなあ…(小並感)

まずは清水さんファントムから。
ノートルダムでは髭生えてて髪の毛もくるふわ長髪の大人っぽくてカッコいい感じだったからずっとそのイメージだったんだけど見事に両方とも封印。新しい顔を見れた気分でした。
そしてプロモーションとかでよく聴かれるファントムの歌声って、芯が太くて力強くてビブラートがすごいかかってるイメージだけど、清水さんはどちらかといえばまっすぐめでなおかつ凄く甘い歌声なのよね。だけどハイトーン部分はしっかり張りがあって、流れるように滑らかな緩急がするする耳に入ってくるんですよ。フィーバス役の時も思ったけどやっぱ声が良いな……
あと作曲してるシーンで入ってた、悩んでる時の「〜〜ッ…」みたいな吐息(これ伝わるのかな?😂)とか、あの息の詰まったような吐息がヤバい。最高。後述しますがものすっごくいいシーンがあったんですよ………

そんでノートルダムの時は気付かなかったけど清水さん、めちゃくちゃスタイル良いやん……?!?!?!
なんとなくがっしりした体格のイメージあったけど思ったより細身で、手も意外に骨ばってなくて節もなくてつるっとしてた。そして横顔がめちゃくちゃ綺麗。そのうえとにかく脚が!!!長い!!!!!
だから身長的には周りの男性陣より少し大きいかな?くらいなのにすごく高く見えるんですよね。めっちゃかっこよかった。
ファントムの紳士らしすぎない、姿勢良いけどピンとしすぎず、かといってフィーバスみたいな勇ましい立ち方でもなく、なんならほんの少〜し気弱そうですらあるあのすらりとした立ち姿が良いのよね……(語彙力)
自室の玉座みたいな椅子に座ってる時も脚を左右非対称に伸ばしてて、それがね、

も〜〜〜そんな見せびらかさなくても脚長いの充分わかってるから〜〜〜〜!!!!!

ってなった😂(言葉で説明しにくいから絵で載せられたらいいんだけど)

私個人的に『オペラ座の怪人』のファントムってそこそこおじさんなイメージあった(というか原作推定40〜50歳くらいじゃなかったっけ?)んですけど、清水さんファントムはお兄さんだった。今回のおかげでお兄さんファントムもいいな……って知ったわ……ありがとう清水さん…………………新たな扉を開いてくれて…………………

前回の岩城さんファントムは優しさの奥に狂気を秘めたような歪んだファントムって感じしたけど、清水さんファントムは狂気とか歪みってのがあんまりなくて、なんとなく幼くて子供っぽい印象を受けたかも。
めちゃくちゃスタイル良くて何でもできる頭脳とセンスを持っていながら、性格的な部分にはとんでもない獰猛さというか荒々しい感じを持ってるんだけど、その端々に無邪気さというか子供っぽさみたいなのが見えてめちゃくちゃかわいかった。あんまり岩城さんの時に感じた怪人の変態っぽさ(※褒めてる)はなかった気がする。ずっと悲しそうなオーラを漂わせてるっていうか。見てて可哀想になってきちゃうっていうか。
愛したい、愛されたいっていう幼い頃の思いを抱えたまま外側だけどんどん育っていってしまったような。う〜ん、好き!!!(語彙力)

藤原さんクリスティーヌは前回と同じ。
柔らかい歌い方とかどこか夢見がちな雰囲気は変わらないんだけど、なんとなくキャラクター的な部分が前よりはっきりした感じがしたかも。
夢見がちなクリスティーヌであるからこそあんまりダウナーにならず、ずっとしたたかに前を向いている印象。
ファントムに「選べ!」って言われたところでもしっかりとファントムの方を向いていたのがいいなと思った。
岩城さんファントムと清水さんファントムとでは同じ「ファントム」と「クリスティーヌ」でありながら関係性や間に流れる空気感が全然違うように見えて、これが複数回観る醍醐味だよなあ……って。

そしてラウル!ずっと見たかった飯田達郎さん、超〜〜〜良かった……😭
達郎さんのカジモド観たかったけどしばらくおあずけみたいやね……
いや〜オークションのシーンの歌で既に浄化されたわ……第一声が既に綺麗 見た目おじいちゃんだけど()声がめっちゃ綺麗……
ノートルダムのプロモーションで何度も聞いた、落ち着いてて優しいけどはっきりどこまでも通る声。やっぱり生で聴くと凄くいいな…更に好きになっちゃうな〜〜!!!!

しかしながら内面はすごい不安定なのよね、達郎さんラウル。他の作品ではわかんないけどノートルダムでもそうなんじゃないかな?
前の加藤さんラウルは爽やかで、なおかつはきはきした頼りがいのありそうな貴族だったけど、達郎さんは若々しい良いとこのお坊ちゃんみがあって。
なんかふわふわしてるというか、加藤さんラウルに比べたら頼りないけど「大丈夫だよ!僕に任せて!」って言っちゃうような。この人もまだ少年時代の夢見がちな部分が残ってるのかなっていう……

…大丈夫か、このメンバー?🙄()

3人とも中身子供じゃないか???大丈夫かこれ???って思った節はあったよ、みんなふわふわしてんだもん…()
だから後半にいくにつれて精神的な成長みたいなものが垣間見えた……ような気がしたんだけど、私だけだったらなんか恥ずかしいな、これ。

「ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ」はまあ言わずもがな最高なんだけど特に手の動きが……ね。いいよね。(?)
個人的にこの時の帽子とマントつけてる格好好きなんだけどほんとちょびっとしか見れなくて悔しい もっと見せてほしい()
思い返せば両手で髪整える(?)動きがサラーッとしてるのも変態さ()が少なかった理由のひとつかも。
てっきり書いたと思って前の記事読み返したら書いてなくてアレ?ってなったんですけど、岩城さんファントムはこの動きがぬらぁっとしてて(?)すっごい妖艶なんですよね……良い意味でカッコつけてる感、みたいな?

清水さんファントムは「ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト」でクリスティーヌが仮面に触れようとした(?顔を近付けた?この辺ちゃんと覚えてない)ときにはっとした顔で仮面を押さえるのがも〜〜〜〜可愛くて可愛くて……
バックハグの姿勢で歌ってる時は囁いとるんか?ってくらい耳元ギリギリまで顔近付けて歌ってるくせにな……
前後ちょっと曖昧だけどこの曲の辺り(確かクリスティーヌパートだった気がする…?)で後ろの壁っていうかあの鉄格子みたいなとこに手をかけてて、脇チラが…最高でした。ジャケットとベストの間のシャツって絶対領域じゃない?(ちなみにこの後複数回脇チラしてた)

クリスティーヌ気絶させたあと自分のローブかけるとこ、顔に触れられなくて周りの空気を両手で撫でるように優しく包むのが……クッッッッ……どこまでも奥手でウブで愛おしいッッッッッ…………(愛おしさを噛み締めるオタク)

クリスティーヌに仮面を剥がされるシーン、「怒」→「悲」の移り変わりがめちゃくちゃナチュラルで思わず同情してしまった。
「この悪魔め!!!(怒)」から「クリスティーヌ……(泣)」はファントムの素が少しずつ出始めてるなって感じがして、なくちゃならないシーンだなって思った。
クリスティーヌに散々罵声を浴びせたあと、床を這いずりながらクリスティーヌに近付いてうずくまってる背中がすごく幼く小さく見えて、衝動的に言ってしまったことへの自己嫌悪とか後悔みたいな負の感情が……😭
このシーンからクリスティーヌが仮面を返して場面が切り替わるまでの間、セリフとか歌詞の間にグスッて鼻すする音が入ってた気がするんですけど……?!そんなちっちゃくなってグスグス泣かれたらこっちまで泣いちゃうんですけど……………!!!!!(※あくまで気がしただけだから本当に入ってたかどうかはわかんないけど……🙄)
「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」の最後のファントムが見てるシーンでも耳塞いでるときスポットライト当たってる左目がキラキラしてて泣いてるように見えたし、ほんと清水さんファントムは「哀」が強いな…

ラウル、「プリマ・ドンナ」で下手側の幕ギリギリのところに立ってるときに右半分がオレンジ色に照らされてるのがめちゃくちゃ綺麗だった……この時のなんとも言えない表情大人っぽくてカッコよかったね。
そして肩幅しっかりしてるからロングコートがそりゃとっても様になるんだわ。動くたびにヒラヒラするし釘付けになっちゃうよね。
藤原さんが小柄なのかわかんないけど程よく身長差があって、ノートルダムだと背中曲がってるからすごいちっちゃいのもあって……しゃんとした背筋をずっと見てた()

「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」では愛、感謝、恐怖、戸惑いみたいな色んな感情の間で揺れ動く藤原さんクリスティーヌがめちゃくちゃ良かったな〜。
それを声でも腕でも優しく包み込む達郎さんラウル……メイクでツリ目がちに見える目がふわって笑うのがかっこよくてかわいくて最高なのよ。
キスする時に顔に手添えるのもヤバいよね。そして身長差!!!!ちょうどいいんだこの2人……

さっきも書いたけど「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」(リプライズ)でファントムが泣いてるように見えて…というかなんなら泣いてたよね??歌い出す前に「うぅっ…」って言ってたよね???泣いてたね??かわいいな???
耳塞いでる時の表情も岩城さんファントムの「やめろ!!あんまりだ!!そんなの聞きたくない!!」みたいな感じじゃなくて「やめて…僕の前で言わないで…(泣)」っていう…子供っぽさが愛おしくて愛おしくてしゃあないね……(めっちゃ自業自得)

マスカレードのシーンは相変わらず感動で泣きそうになってたわ。あとラウルの衣装の構造をまじまじと見てた()
クリスティーヌとラウルが踊ってるとき以外ほぼずっとくっついてて微笑ましかった(ファントムには悪いけど…w)

「ザ・ポイント・オブ・ノーリターン」、オペラ座の劇中歌でも結構トップレベルに好きなんだけど、ファントムの座り方がめっちゃラフな感じでちょこんって座ってたし、クリスティーヌが後ろから抱きしめるとこビクッッッてなっててとにかくかわいかった…😂

というかそもそも『ドン・ファンの勝利』の入れ替わるシーン、太ってて背丈も並のピアンジが隠れて出てきた時に背高くて細身な人になってたら流石にバレない???w
まあ顔隠れてたしローブ着てるからわからんのかもしれんね。うん…

……って思ったけど奪った婚約指輪しっかりつけてたよね???()
あの全身黒ローブから覗く綺麗な手指と、そこにギラッと光るシルバーの大ぶりな指輪がとってもギルティなんだわ。
記憶違いじゃなかったら左手薬指につけてた気がするんだけど、あなたどんだけ指細いのよ…?!()

再び地下に連れてこられたクリスティーヌ。藤原さんクリスティーヌ、顔も手もちっちゃいし整ってるからドレス着たら更にお人形さんみたいだわ……

助けに来たラウル、破れたシャツから見えてる肩がめっちゃ綺麗。😂白くてつるっつるで…女やめてこようかな()
ずっと燕尾服やらロングコートやら舞踏会の衣装やらで露出低めだったから湖の前で突然上着脱ぐとアェエ?!ってなるし、なんならファントムの元に辿り着いた時には肩破れてるし、裾も片方出てるし、胸元開いてるし、シャツの白に映えるサスペンダーと相まってほんと〜に色っぽいんですよ…………肌も白いから赤いロープがよく映えるし(褒め言葉になってない)
ここも何気に好きなシーンなんだよね〜。
達郎さんラウルの苦しそうな表情も堪らんな……(思わずめっちゃニコニコしてしまった マスクあってよかった())
顔歪める時左目をぎゅってつぶる達郎さん。ノートルダムも左目だからつぶりやすいのかな??とか思ったり()
クリスティーヌに許してくれって言う声がちょっと掠れててもう……一生逃がしたくない(お前がファントムか)

「選べ!」からのクリスティーヌのキス、一瞬驚いて目を開いてから悲しそうな目になるの本っっっっっっっ当に…………………😭😭😭
あの瞬間に全部吹っ切れたんだろうなって思った。
達郎さんラウルもはっと目を見開いてて、二度目のキスで体ごと目を逸らしてぐっと我慢しているような表情が見てるだけでつらかった……
唇が離れたあと、力が抜けてふらふらとオルガンの方に向かっていくファントムの後ろ姿といったらもう……。
蝋燭を手にラウルに近付くファントム、命を落とす覚悟を決めたような顔つきになるラウル、ただ見ていることしかできないクリスティーヌ。
ファントム、力なく歩いてるのに靴がコツコツ鳴るんだけど、これがまた……言語化できない良さがあって。生で見ないとわかんないですよこれ!!!()
もういいよ、って投げやりに突き放すように「ぁああああっ!!!」みたいな叫び声をあげてロープを焼き切る清水さんファントム……!!!!!!!!!!😭😭😭
「行け!行ってくれ!お願いだ!!」ってセリフに、「これ以上ここにいたら2人とも殺してしまうかもしれない」みたいな嘆願にも近いものを感じて、これも清水さんが「哀」のファントムだなぁと思わされたシーン……岩城さんファントムはやっぱり「怒」のファントムで「早く消えろ!いなくなってしまえ!」みたいな激情に任せた「行ってくれ」だったから違いが鮮明で……

指輪を返しに戻ってきた藤原さんクリスティーヌの不安やら哀れみみたいなものが感じられる動きに、表情に、今までとは全く違う、まるでクリスティーヌそのものが壊れ物かのようにそっと丁寧に指輪を受け取るファントム……セリフのない時間の、ファントムがクリスティーヌに最後に告げた、消え入るような「I love you」の良さといったら…………!!
「怪物」「亡霊」「怪人」と呼ばれてきた男が完全に「ひとりの人間」になったあの瞬間のなんて美しいことか。
あの場面から玉座に座るまでの間、ファントムの顔に怪人らしさは全くなくなってて、ちゃんと人間してたいい意味でただの人間だった。清水さぁん……!!!!😭😭😭

清水さんファントムは岩城さんファントムほど歪んでなかったぶん、精神が幼いままだったぶん、自分自身を曝け出して愛してもらおうとしたぶん、2人を立ち去らせた背中にも、脱ぎ捨てられたベールを泣きながら抱きしめてる姿にもどんよりした重たい感情が一切なくて、玉座に向かって歩いていく姿なんかいっそ今まででいちばんすっきりして見えて、むしろその目つきが晴れやかな表情にさえ思えて。
なんならそこが一番幽霊っぽかったかもしれない。未練がなくなって成仏したんだなって。

個人的にめちゃくちゃしんどかったのが消える前のオルゴールんとこですよ。
小さく「マスカレード」歌いながら猿に触れるんだけど、それが!!!

猿の顔の右半分を隠すようにすっごい優しく触れてて!!!!!!!!!!!!!!!

それがもう……ファントム〜〜〜〜〜〜!!!!!😭😭
「顔、姿を隠していた自分」に重ね合わせていたようにも、「ほんの一瞬仮面舞踏会の場に混ざっていた自分」に重ね合わせていたようにも見えて……
全部曝してもう何も隠していないファントムの切ない表情が……そんなん泣くやん。愛おしすぎるやん。そういうところが好きなんだ………………

いや、マジで前日の夜に急に決めたけどほんとに行ってよかった。前と全然違う『オペラ座の怪人』が見れたなって思いました。大まかな部分省いてざっくりと感想書くつもりだったのに、この死んでる語彙力で余裕で7000字いってしまいました。なんで?()
ほんと何回観ても面白いし素敵な作品だわ……大阪に居てくれるうちにせめてあと2回くらい行きたいです。(強欲)

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