「あなた、変わってるね」
今日は、日記のようなある日の友達との会話を遺したくなった。
昔は、人と違うことを発することになにも違和感はなかった。もちろん空気を読まないわけではないけど、なんでみんなそうやって思うんだろう。なんで言わないんだろうって疑問を抱くことが多かった。
いつからか、歳をとるに連れて周りを気にするようになった。人と違う、ことを言うのは浮いてしまうから。
変な子だと思われたくないから。
目立つようなことをするのを嫌うようになった。
意外と人って見ていない。きっとみんな自分の事で必死なんだと思う。でも、目立つようなことはしたくなかった。
中学校では部活で引退試合の選手宣誓をする瞬間に頭が真っ白になって赤っ恥をかいたし、キャプテンや自分が中心的になる役割より私は影で支える縁下の力持ちのような、目立たないポジションが好きなのかなと思うようになった。
人に評価されるような、見える場所ではなく、私は目立たず普通の人と思われる生活を送ろうと、自然と思うようになっていた。
そんな私が最近言われた「変わってるね」の話をしようと思う。
私は結構雨の日が好き。
髪の毛の巻は取れるし、最寄り駅まではチャリで15分かかる。バスは1時間に1本あるかないか、服は濡れるし、ジメジメする。
それでもなんだか雨の日は好きだ。
何が好きか、と聞かれたら分からないのだけれど雨の日に傘をさして散歩したくなる日もある。
雨音を聞いていると、なんだか落ち着く時もある。
私は悩み事や息つまることがあると海へ行く。波の音を聞いていると、いつの間にか落ち着いて、帰る頃にはなんだか頑張ろうって思えるようになる。
スピリチュアル的なものなのかもしれない、よくわかんないけど。笑
海や川や、雨の日。
私は水に関わる何かに携わると元気になったり気持ちに変化が起きる、気がする。どちらかというとプラスな方面に。
そんな話をすると「変わってるね」って言われる。だから、あんまり人には言ってこなかった。
でも、とある友達にこの話をした時の事だった。
「最高だね」
思っていた反応じゃなかった。
雨が好きと言って、変わってると思われることに違和感は無かった。だって自分でも変わってると思うから。笑
その人は、晴れの日に気分がいいって思うのは当たり前だけど雨の日も好きって思えるなら最強じゃん!って言ってくれた。
特に悩んでいたとか、人と違うなー私。って苦しんでた訳じゃない。でも、自分の立ち位置をハッキリとして、そうやって人を観れるこの人はすごいなって思えた。
自分がいつからか固定概念を持ってしまうことって沢山あると思う。マジョリティに埋もれて、それが当たり前なのだと錯覚してしまうこともあると思う。
その子は深いことは考えず、ぱっと自分が思ったことを伝えてくれたのかもしれない。
でも、なんだかすごくいいな。ってなった。
そのいいな。は、私にしか分からないと思う。
でも、その「いいな」に出会えて、私はなんだかもっと雨の日が好きになった。
雨の日が好きな、自分のこともちょっぴり好きになれた気がした。
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