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いつか食べたい、本場のシナモンロール。

映画「かもめ食堂」が好きです。派手じゃないけど、洗練されたシンプルなインテリアと街並みと、そして素朴なごはん。おにぎり、コーヒー、それにシナモンロール。

シナモンロールといえば、上に甘いグレーズ(というのであっているのかな)がのっているものしか知らなかったわたしに、本物の(?)シナモンロールを教えてくれたのが、「かもめ食堂」でした。

映画を見て、きっと多くの人も思うであろう「いつかフィンランドに行きたい!」という感想を抱いたわたし。

それから時を経て、新婚旅行の行先に選んだのがフィンランドでした。せっかく長期で休みが取れるのだからと、フィンランド周辺の北欧3カ国のパッケージツアーを予約。絶景を見たり、洗練されたインテリアを見たり・・本当にたのしみにしていたのですが、状況的に難しいと判断し、泣く泣くキャンセルしたのが3月末のことです。

そこから2ヶ月、まさに今、あこがれの北欧にいるはずでした。カラッと晴れた土曜日の朝、「あ〜行きたかったなぁ」と思っていたところで夫からドライブの提案が。スーパー以外では、久しぶりの”お出かけ”でした。ほとんど車の中だったけど、唯一買ったものが「シナモンロール」です。

その夜、本当だったらフィンランドで食べていたはずのシナモンロールを家で食べました。リベイクして、中身はふわふわ。ひと口食べたら、ふわっとシナモンの香りが広がっておいしくて、やっぱりおいしいものは裏切らないなぁ、としみじみ。

健康であれば、またいつか行けるよね、と少しだけ前向きな気持ちになりました。シナモンロールに少しだけ慰められた気がします。

いつか北欧で食べられたとき、どんな気持ちになるんだろう。「やっと食べられた・・・!」と感激するのかな。いや、食べ物への執着が人一倍強いわたしのことだから「食べたった!」と思うのかもしれません(笑)。

とにもかくにも、早くふつうにそんな旅行の計画も立てられる日が来て欲しいと願うばかりです。

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