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座学と実践で感じたプロダクト開発においてUXリサーチを実践する3つの理由

みなさんはプロダクト開発の現場において、UXリサーチを実践していますか?最近では、UXリサーチャーで求人があるほどプロダクト開発にUXを導入していくことが重要視されていますね。

※UXリサーチってなに?という人はこちらから

弊社でもユーザーインタビュー、アンケートなどの定量調査を行っていますがやるやらはチームによってバラバラといった感じです。メルカリさんはUXリサーチのチームがあって "90m x 4人 / 週" を継続してるっていうんですごい徹底ぶりだなって思いました。まさに、GoBold...

一方、ユーザーインタビューはやらずとりあえずプロダクト出してみてユーザーの反応を見てみたら?N=1によりすぎてて判断難しくない?といった意見もあったりしますよね。

先日、#uxmilk_fest と #pmnight の2つのイベントに参加しました。そのときに得た学びと実際のプロダクト開発現場からの学びから「UXリサーチ(ここではユーザーインタビューとします)を実践したほうがいい理由」を言語化してみました。

1. HOWの角度を上げるための手段として

まずは、HOW(施策)の角度をあげるためにユーザーインタビューを活用するのがいいのではないか。ということ。

#pmnightMESONの梶谷さん が North Star Metric 発見したらそのMetricが変化する改善ポイントをさぐろうね。という話の中で、じゃあその改善ポイントを修正する施策はどうだすの?という問いに対して、「有効な施策を打つためにWHYを理解する。WHYを理解するためのユーザーインタビュー(ユーザーテスト)」という話がありました。

つまり、有効なHOWを打つためにはWHYを知る必要があり、そのためにユーザーインタビューは有効だということです。WHYを知らないつまり解像度が低い状態だとHOWに落ちないので、HOWが明らかでないもしくは自信を持てないケースにおいては、ユーザーインタビューを実施しましょう。という話ですね。

最近は、マウスレコーディングのツールなども安価に導入できるのでサイト上のユーザー行動はデスクに向かっていても知ることができます。ですが、なんでユーザーがその行動をしているのか!?というのは見てるだけでは理解できませんよね。実際にヒアリングすると、今まで見えなかったものが見えるようになります。

WHYを知り解像度を高め、HOWの角度をあげていきましょう!

2. チームで課題の解像度をあげて意思統一をするため

2つ目は、チームの意思統一のための手段としてのユーザーインタビューです。

まず大前提として、いいプロダクトを作るためにはいいチームを作ることからというのはよく耳にする話かと思います。僕が思うに、いいチームというのはメンバーの向かっている意識が統一されている状態だと思っていて、そのためには チームで課題の一次情報に触れて共通の理解をすること が大事と思っています。

そのためにユーザーインタビューが重要であることは実践を通じて学びました。日々プロダクトの開発に向き合っているとAさんはこうすべきだBさんはこうすべきだという意見が割れることもあれば、そもそも一番問題視している課題がバラバラだったりすることが往々にしてあります。こんなときこそユーザーインタビューを実施してユーザーの生の声を見聞きしてみましょう!すると、一次情報がストックされた前提での議論になるので、解像度もあがりますしなによりメンバーの心に共通の理解が生まれます。自然とチームが同じ課題を認識して同じ方向に対してHOWを議論するような形に変わるでしょう。実際にそうで、ユーザーインタビューを通して課題が複数浮かびあがったものの "これだ!" という課題に対して皆が向き合うという状態に変わりました。それまではどれが一番の課題なのかが共通理解を得られてなかったように思います。

※チーム全員で(PdM、Bizdev、オペレーション、エンジニア、デザイナー)ユーザーインタビューをするというのが大事ですがこの方法についてはまた別の機会にまとめようと思います。

#uxmilk_fest で UZABASEの平野さん が話していた「誰のためのUX?」というテーマ。答えは、プロダクトに関わる組織(関係者)のため。ということなのですが、参加型のデザインというのを提唱していて、関係者を巻き込み利用体験の解像度を上げるカルチャーを作ることで自然と良いプロダクトが生まれるという話をしています。

3. 長期に渡るプロダクト開発の不確実性低減

チームでいいビジネスを作るためには、それぞれが向き合う不確実性を潰すことが大事と思います。マネタイズの不確実性、需要供給の不確実性、実現可能性の不確実性、リリーススケジュールの不確実性等々、ロールによって向き合う不確実性はバラバラかと思います。

ことプロダクト開発における不確実性をさげるためには、なにが必要でしょう?

プロダクトは使ってもらってなんぼの世界です。使ってもらうためにはニーズの見極めが必要ですよね。そのためにはユーザーのことをよりよく知る必要があります。さあ、ユーザーインタビューを実施してみましょう!

プロダクト開発はROIを意識することが多いかと思います。「実装する機能が与えるインパクトに対して実装工数は見合っているのか?」といった問いは常々発生していて、 MVPの機能だけに要件を削ぎ落とすというのはPdMのよくある業務 かと思います。短期で実装できてリリースして結果を見れるものはいいです。そうではなく、スプリントをまたいではたまたスクラムをまたいで大きなプロダクトをリリースしたはいいものの使われませんでした。なぜなら、ユーザーニーズの見極めが甘かった。課題設定が甘かったからです。なんてことはNGですよね。こういった長期に渡るプロダクト開発こそ不確実性をさげるためにユーザーインタビュー等を駆使して解像度を上げておくことが重要です。

まとめ

さて、これまでイベント等での学び・実際のプロダクト開発現場での学びをもとにUXリサーチを実践すべき理由をまとめてきました。

とはいえ、実際におかれているユースケースによるのも確かです。リリースして反応を見たほうがはやいものもあるのも事実。それは経験による判断が大事です。UXリサーチってそれなりに時間と労力はかかるので。

みなさんの開発現場はどうですか?UXリサーチに対してこう向き合っているよ。社内ではこう実践しているよ。こういう視点からもUXリサーチを実施したほうがいいよね。ユーザーインタビューだけでなくこういうことも大事だね。というのがあればぜひとも教えて下さい!

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