#15 ほうれん草

 またゲームについて書こうと思う。先に言っておくが「クッキングママ」のプレイ日記では無い。お料理ゲームは未経験だ。

 2020年、コロナ禍で気軽に外に出られなくなり、ゲームをする時間が多くなった。その中で新しく始めたのが、バトルロワイヤルというジャンルのゲームだった。バトルロワイヤル、通称「バトロワ」は簡単に説明すると

「縮小していくプレイゾーンの中で最後の一人になるまで戦いあうサバイバル」 

というものである。お気づきの方もいるかもしれないが、日本の映画「バトル・ロワイヤル」の設定と似ていて、そこから名称をいただいたゲームジャンルだ。

 有名なタイトルを挙げると、「PUBG」、「荒野行動」、「フォートナイト」、「APEX Legends」、などなど。荒野行動やフォートナイトなら、流石に聞いたことがあるだろうか。他にも、「BATTLEFIELD」「CALL of DUTY」など錚々たるFPSゲームがバトロワモードを実装するなど、バトロワは今や人気ゲームジャンルの代表格だ。

 そんなバトロワに、今まではあまり触れてこなかった。なぜならこれらは基本的に銃を撃ち合うFPS・TPSであり、戦争を題材にしたものが圧倒的に多いから。僕はドラクエみたいなファンタジーな世界観の方が好きなので、「リアルで血生臭いバトロワ」としてなんとなく避けてきた。

※FPS・・・First Person Shooter。一人称視点でプレイするゲーム

※TPS・・・Third Person Shooter。第三者の視点でプレイするゲーム

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 去年モバイル版「PUBG」を始めたのも、会えない友達とコミュニケーションを撮るためでありバトロワそのものに興味があるわけではなかった。しかしそれからはバトロワにすっかりハマってしまい、今ではほぼ毎日欠かさずAPEXをプレイしている。

 特に最近ハマっているのは前述したが「APEX Legends」というゲームである。現在一世を風靡していると言っても過言ではないほどの人気ぶりなので、名前くらいは聞いたことあるという人も多いかもしれない。

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 APEXはFPSのバトロワ(つまり、1人称視点でプレイするサバイバル)で、加えて「キャラクターがヒーロー要素を持つ」という大きな特徴がある。使用可能なキャラクターはそれぞれアビリティを持っていて、銃による撃ち合いと併せてこのアビリティを駆使して戦う。アビリティは「敵の居場所をスキャンする」「自分の分身を作り出す」「毒ガスのトラップを設置する」など、他のバトロワではありえないものばかりで個性的だ。また、バトロワゲームには珍しくストーリーが存在し、世界観もSFな感じで個人的にも非常にとっつきやすかった。


 じゃあバトロワって何がそんなに楽しいの?と。僕が1番面白いと感じているのは「戦術性の高さ」だ。

 このバトロワというゲーム、どんなに銃での撃ち合いが強いからといって絶対に勝てるかというとそうではない。勝者は「敵を1番多く倒した人」ではなく「生き残った最後の人」だからだ。極論、一度も戦わず、一発も銃を撃たなくてもゲームの勝者になれる。「どう倒すか」よりも「どう生き残るか」という思考でプレイしなければ、結構簡単に倒され負けてしまう。

 バトロワの流れは「探索」「移動」「戦闘」、この3つの繰り返し。ゲームスタート時点ではプレイヤーは何も所持していないので、まずフィールドに落ちている武器やアイテムを探し集める。序盤は弱い武器ばかりだが、終盤になるにつれて、段々武器が強くなっていく。プレイヤーは当然弱い武器より強い武器を持つので、敵を倒してより強い装備を奪っていき、段々強くなるという仕組みだ。

 そして移動。フィールドは数回に分けて、一定時間ごとにどんどん縮まっていく。そうしないと一生隠れることができてしまいゲームが終わらないからだ。この「移動」には意外と頭を使う。ただフィールド外から安全地帯へ移動すれば良いわけではなく、もしこの先で戦闘が発生した場合に不利な位置になっていないか、またその次のフィールド短縮がどこになるかなどを考えて、最善の道を選んで移動を行う。移動を間違えると負けに直結することが多く、地味かつ難しいプレイ技術の一つだと、個人的には考えている。

 あとは戦闘。これは分かりやすいだろう。単純な撃ち合いに加え、戦う場所やタイミングを見極める。戦う場所が悪いと負けやすかったり、辛うじて勝っても消耗したところにまた次の敵が来て負けてしまう。タイミングが悪くてもそう。また、そもそも戦うのか戦わず逃げるのかという選択も重要だ。バトロワが上手い人は撃ち合いも勿論強いが、とにかく「押すか引くか」の判断が本当に上手い。二手三手を読んで、即座に状況判断し戦うか逃げるかを選択できる。

 ちなみにAPEXでは、ここに「アビリティ」という要素が加わる。例えば戦闘では敵の位置をスキャンして敵の先手を突いたり、空から爆撃を行ってくれる仲間を要請したり。他にもジップラインを設置して移動を楽に行ったり、体力を自動回復してくれるドローンを召喚したり。これらのアビリティによって、「このアビリティを使ってここをこう突破しよう」という、他のバトロワにはない戦術を取ることができる。アビリティによって、単純に戦術の幅が広がるのだ。

 総じて、バトロワでは「戦術」という点で非常に頭を使う。難しいぶん、戦術がうまくハマった時は快感だ。


 もう一つバトロワの面白いところ、それはチームの連携だ。まあ、いうなれば戦術性の一つではあるのだが。

 僕がやっている「PUBG」「APEX」は共にチーム戦だ。PUBGでは4人1組、APEXは3人で1組。どちらのゲームでも、単独行動をすると基本的に負ける。バトロワは人数不利=敗北と言っても過言ではない。そのため、特に友達同士でチームを組んでいる時はボイスチャットでリアルタイムに連携を取り合うことが必要だ。

 この時に連携を取る上で本当に大事なのが、「報告・連絡・相談」。まさか、こんなところでビジネスマナーを学ぶことになろうとは思っても見なかった。しかし、これが本当に大事だ。例えば、

「自分の目の前、○○の方角に敵が○人いたよ」

「OK、どうしても向こう側に行きたいからここで戦おう?」

「そうしよう、自分右側から展開して行きます」

「あ、遠くに別の敵見えるからそいつ来たら引こうね」

みたいな感じ。このコミュニケーションが足りないと状況把握ができず、連携不足で負けてしまう。「お前そこに敵いたなら先言っとけよ…」となることもしばしば。

 だから、バトロワは基本的に知人とチャットしながらプレイするのが推奨されている。僕も友達に誘われ、時には誘ったりして、日々色んな人とプレイしている。この場を借りて感謝したい、みんないつもありがとう。

 そんなわけで、今日もこれからAPEXをプレイする。

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