不思議な人と不思議な犬 211031
「……?だれ…?」
保護犬おかづは聞いた。
目の前に何かいる。揺れ動く奴。おそらく仲間だと思うが見たことはない。そいつはこちらをじっと見ている。まるで初めて見るかのように。
振り向くとまた…、見てる。気味悪い。ほっとこうと思うが、そいつの顔の下にはおかづのタオルがある。「うぅぅ~」と少しでもおどして取り返そうと…引っ張るーーが…、取れん。。。強く引っ張るーーー、グッ、グイッ、グーーと…、強く引っ張り~~やがる。
くそ!なんやこいつ。匂うと??…分からない…?……?
ま、もうええわ…、ほっとこ…。ついて…こないし…、ほっとこ…。
「…!!。。。なんや…面白ないなぁ…。せっかく置いたのに。なんか鏡の裏を探すとかせーへんのか?」と父さんが鏡を他の所へどけた。
が…その後、おかづがソファーに座った時、正面にある2mは離れたテーブルの所に、また何か光る物が置いてある。何?、鏡?。。特に何もないのだが…、その離れたその鏡の中に何かいる…!はっ!小さな父さんと目が合う。えっ何…!何…?なんで父さんが遠くにいる…?」慌ててトトトッと鏡を見に行くが、父さんはいない。うら側にもいない?振り返るとソファーの後ろに父さんがいる…?どういうことだ??
間違いか?疑問解決することもなく、ソファーに座ると…!!!
また!小さい父さんが現れる…!!!!!
「わををぉぉぉぉおぉ~~ん!!!!!!!!」
おかづは吠えた!吠えまくった。
「わ、わ、悪い…わるい、わるい、わるい。わけ分からんようになったなぁ。ごめんごめん…」
何のこっちゃだ。おかづは混乱して立ちすくんだ。。。
翌朝…
朝寒やリード拒否してふとん中
露寒し鼻に風立ち足すくむ
すがすがしい風はどこ行った…?
鏡の裏…?
歌月…
季語…朝寒、露寒し
風立つ…その季節のはじまりの風が吹く
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