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【エージェントが明かす転職の思考法②】市場価値は自分でコントロールできる

シルバーウィークも終わり、2020年もあと3ヶ月ちょっととなりましたね。今年の初めにはnoteのアカウントも持っておらず、Twitterのフォロワーも300人以下だったので、そこから考えると色々と変化があったなとしみじみ思いますm(_ _)m

さて第一回は「徹底的な自己理解」というテーマで、自分の強み/弱みを分解し、アウトサイドインではなくインサイドアウトの転職活動を、という話をさせていただきました。

情報が溢れている現代において、この思考法はすごく大事だと思います。ただ点ではなく、キャリアという線で捉えるときに意識したいのが市場価値です。

当たり前ですが、自分が成長すれば市場価値は高まり、年収も上がります。自分が成長すれば、今まで1時間がかかっていたことが10分で終わるようになります。となると本来、”成長するために転職する”というのが、根本の動機なのかなと私は思っています。

なので第二回は「転職を用いた市場価値の高め方」について書いていければと思います。


1. 市場価値 = 希少性 × 需供差 × 市場

そもそも市場価値とは?という話なんですが、私は...

市場価値 = 希少性 × 需供差 × 市場

といった方程式だと思っています。
それぞれについて簡単に説明していくと...

(1)希少性
一般的に希少性として表しやすいのは職種実績です。その職種に携わっている人の数、例えば営業と比較してデータサイエンティストに携わっている人は圧倒的に少ないので、希少性が高い。同一職種でも、営業成績が全国1位みたいな実績でも同じ理由で希少性は高くなります。

(2)需給差
(1)と少し被る要素になりますが、どんなに専門的で高いスキルを持っていたとしても、それが世の中から求められていなければ価値はありません。世の中が求めている需要に対して、供給が追いついていないスキルを持っている、例えばAI・機械学習エンジニアやビジネスデザイナーなどは価値は高くなります。

(3)市場
意外と抜けてしまいがちなのが、市場のトレンド。市場の動きが活発、もしくは将来性が期待されている市場での経験は貴重です。またグローバル化を推進している中で、急成長中の中国やインドでの経験は非常に重宝されると思います。

とは言え、(2)(3)については個人でコントロールするのは難しいので、結局は(1)の希少性をどうやってあげるか?がポイントかなと思います。

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2. 1,000人の中で唯一のレア人材になれる

ではどうやって希少性をどうあげるか?ですが、これは決して1,000人の中で1番になるということではありません。正しい考え方は、10人の中で1番のスキルを3つかけ合わせて、結果として1,000人の中で唯一のレア人材になれるというものです。

ただ多くの人は「ずっと営業畑だったから、営業の経験を活かして転職しよう」という考えになりがち。自分自身のことをきちんと理解していれば、戦略的に希少性をあげる動きができるのですが、自分自身のことを理解していないから、過去に縛られ、過去を正当化してしまいます。

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自分自身をきちんと理解して、10人の中で1番を取れる強みをいくつか掛け合わせる。これが市場価値を高めるために必要なことだと思っています。


3. 転職を用いたポジショニング戦略

次に、転職を用いて具体的にどうやって市場価値をあげるのか?ですが、結論、同業界・異職種→異業界・同職種のようにポジションを変えながらキャリアを作っていくのが良いと思います。

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異業界・同職種の方が転職後すぐに即戦力で活躍できますし、比較的年収が高い市場(例:外資、コンサル、不動産、広告など)を選べば、飛躍的に年収を増やすことも可能です。ただ一つの軸で長いキャリアを生き抜くことは難しい時代になっているので、同業界・異職種で軸足を増やす動きも重要になってきます。

もちろん1社で複数の職種を経験できるのであればベストですが、自分の希望通りのポジションへの異動はそう何回もある話ではないはず。なので転職という方法を用いて、戦略的に市場価値をあげることが大切かなと思います。


4. 同じスキルでも市場によって価値は違う

前の項目でも少し触れましたが、市場価値≒年収とした際、同じスキルでも市場によって価値(年収)は異なるという点は重要です。

残念ながら業界によって年収が出やすい業界と、出づらい業界は存在します。例えば、外資やコンサル、不動産、広告などは年収が出やすい業界ですし、旅行や飲食などは出づらい印象があります(あくまで一般的にという話です)。またスキルを掛け合わせた時に、年収の伸び率が非常に高いのはIT業界でしょうか。

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最も粗利が低い業界と最も粗利が高い業界だと、20倍近くの差があるとも言われていますので、スキルだけでなく市場とのマッチングも考える必要があります(20倍ってそもそも個人の努力でどうこうなるものでもないので...)。

個人的には、IT業界に軸足を持ちながら、複数のスキルを身につけて、粗利の高い業界で一気に価値(≒年収)に還元するというのが良いかなと思います。


いかがでしたでしょうか?

少し考えがまとまらず、わかりづらい内容になってしまったかもしれません...涙。ただ今回お伝えしたかったとは

・市場価値はスキルの掛け算で考える
・業界/職種でピボットしながら、キャリアを点ではなく線で捉える
・同じスキルでも市場によって価値が違うことを心得る

この3点です。

転職が当たり前になり、多くの転職支援サービスも生まれていますが、適切な思考で、キャリアをデザインできている人はまだまだ少ないと思います。

市場価値も結果論になりがちですが、自分を理解し、市場を理解していれば戦略的に高めることは十分に可能です。ぜひ手応えのあるキャリアを作り上げていただければ、嬉しいなと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!m(_ _)m


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