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思いつきな話(大学受験)

今年の大学受験はいつもと違うと聞きました。
地方の大学志望者が急増しているようです。

それを踏まえて思うところを書きます。

結論は、「学生が地方に集まるなら、地方の活性化が現実的になる可能性が高まるのかもしれない」です。

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はじめに
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これまで、地方に住む受験生の多くは中央の大学に進学することが多かったです。

地方を離れて首都圏などに移り住んだ学生達は、そのまま中央で就職したり、家庭を持ったりする傾向にありました。

もちろん、大学卒業後に地方に戻ってくる人もいましたが、中央に永住する割合が多かったため、地方の人口が減少して残された高齢者の方が地方に多く住んでいる。

かなりざっくりとではありますが、皆さんご存知のとおり、そんな感じで中央に"人が集まる流れ"ができ、地方が少子高齢化している要因のひとつとなっています。

しかし、"今年の受験生は地方の大学を志望している"となれば、地方や中央の受験生は"地方に集まる"ことになります。

この原因はもちろん新型コロナウイルスの感染による影響が大きいと思いますが、この流れが本格的になるとすれば、中央で起きていた"人が集まる流れ"が地方で展開され、地方に人が根付く傾向になるのかな?と思います。

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地方のメリット
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ここで、学生が地方で生活する場合、中央と比較して考えられるメリットをいくつか挙げてみますと・・・

◎自然に囲まれている。
(キャンプ、スキー場、釣りなど遊び場はそこら辺にある。)

◎家賃が安い。
(学生にとって支出の多くを占める家賃は中央に比べて格段に安い。)

◎物価が低い。
(野菜などの価格も中央に比べて安く、食費が抑えられる。)

こんな感じで、自然をメインとして遊ぶところがあり、生活の固定費は節約できます。中央と比べて浮いたお金は、自分達がやりたいことに使えます。

また、学生は大学時代に起業する人がいたり、地方の田舎暮らしに興味があって調べてみたりなど、積極的に活動する人もように思います。

地方に住むことで、地方のメリットを活かして
安い家賃でオフィスを借りて起業したり、田舎の産業とコラボして新たな価値を生み出したり、可能性は広がります。

オフィスで言えば、田舎の古民家をタダ同然で借りれたり、一軒家をルームシェアしながら楽しく学生仲間と生活することも可能だと思います。


ここで、突然ですが地方に住む高齢者について目を向けてみます。


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高齢者の特徴
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①地方の地理歴史に長けており、それを活かして生活している人が多い。
(農業や業務などの第一次産業で生計を立てきた人が多い。)

②比較的大きな家で一人もしくは二人暮らしをしている人が多い。
(昔は田舎の古民家に大家族で住んでいたが、子供は中央などで生活)

③プッシュ型の情報にチカラを入れる行政の情報を受け取る事が苦手
(近年の災害に対し、デジタル化する防災情報を受け取る事が苦手)

他にもありますが、とりあえず3つあげてみました。

この特徴は、学生が地方に集まることでマッチングできるような気がしています。

①について
学生が起業したり、大学卒業後に就職するとなると、学生には最新の情報技術や柔軟な発想、迅速な行動を持ち合わせています。

地方は第一次産業を強みとして地方の地理歴史にも精通した高齢者がいます。高齢者は学生に体力はまけども知恵と経験や地域のコミュニティとの繋がりに関しては負けません。

これらを掛け合わせれば、新たな産業を生み出す可能性がかなりあると思います。

②について
学生にとって、家賃は支出の多くを占めます。一方で高齢者は比較的大きな家に1人もしくは2人で暮らしている人が多く、部屋が余っているくらいだと思います。

例えば高齢者さえ許せばそこに学生が下宿したり、複数の学生がルームシェアしたりできます。普段大きな家に1人、2人で生活していたこれまでの状況に若い学生が加われば、高齢者としても楽しみが増える可能性はあるのではないでしょうか?

学生達の楽しむ顔が見たくて畑仕事が楽しくなったり、孫みたいな年頃の学生とコミニュケーションをとることでそこに笑顔が生まれたりするかもしれません。

重い米を運んでくれたり、田植えを手伝ってくれたりもするかもしれません。お互いwin-winの関係が築けるのではないでしょうか?

もちろんお互いの信頼関係あっての事にはなりますが。

③について
学生が高齢者と関わることで、高齢者としてもメリットがあると思います。

高齢者は「この辺りは今まで災害なんて起きたことないから大丈夫だ」なんていう自信に満ちあふれた人もいますが、最近の災害はそんな人達が犠牲になってます。

そんな人達を救うためには情報が必要ですが、最近頻発する自然災害に対し、どうしても迅速な情報提供に特化してしまう為デジタルな情報発信にチカラを入れる行政。

ハザードマップは紙で配られることもありますが、「詳細はホームページを見てね」という流れが多いです。浸水想定区域図も土砂災害警戒区域も発表されますが、ホームページにしか載ってません。

国がチカラを入れて整備している河川の危機管理型水位計や監視カメラの情報も、ネットでしか見れません。

そんな、宝(情報)があっても使えない高齢者のそばに、デジタルな情報なんてお手の物な学生がいれば、スマホの使い方を教わったり、いざとなれば学生が高齢者を避難させたり、高齢者の命を守ってくれる救世主にもなりうるのではないでしょうか?

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行政は何ができるか?
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じゃあ、私のような行政職員は何ができるのか?

例えば、
③であれば、災害に関する情報を学生に向けて発信したり、学生が情報を取りに来た時に見やすい環境を整備したり、高齢者と学生をマッチングしてみたりなど、やれることはたくさんあると思います。

①であれば、生産した商品を流通させる時に道路網の整備が重要になります。ちょっとした台風や大雨で崩れるような道路では、流通を止めてしまい、損失が生じます。

流通を止めることの無い道路網の整備が必要になります。
他にも、台風や大雨で河川が氾濫したり、土砂災害などで住家などが被害に逢う危険がある所など、その地方のハザード情報を常時更新して知らせることも必要になります。

他にも、農業や医療、福祉の面などでもたくさんサポートできることはあると思います。

とにかくニーズはたくさんあるも思うので、個人的には学生や高齢者の生の声を聞いてできることをやりたいと思っています。


思いつきから勝手にいろいろ想像を膨らませてみましたが・・・

本当に地方に学生が集まるとするならば、学生の皆さんのチカラを借りて地方を活性化出来たら楽しいだろうなと思います。

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