読書のこと※ジェーンエア
私、すごく読書が好きなんです。と言っても年間100冊読んでます!とか話題の作品なんでも知ってます!とかじゃ全然ないです。
私が好きなのは古典文学。特にイギリスの古典文学が好きですね。ジェーンオースティンとかブロンテ姉妹、シェイクスピア。
で、先日ライティングの仕事でシャーロットブロンテの「ジェーンエア」について解説させて頂いたんです。いま貰ってるライティングの仕事は全部お子さま向きの紹介、解説文なので大人向きと言うか?本格的なライティングの仕事は初めてでした。
で、こちらのnoteでももう少し簡単に手短にジェーンエアについて語りたくて今回の記事を書きます。
光分社から出てる小尾さん翻訳版が1番好きです。
作者はシャーロットブロンテ。嵐が丘で有名なエミリブロンテのお姉さんです!
舞台はヴィクトリア朝のイギリス。主人公な親を亡くして孤児となったジェーンエア。意地悪な叔母の家に居候します。従兄弟からは暴力にあうし、だれも助けてくれないしジェーンエアは辛い日々。
寄宿学校へやられるも劣悪な環境が原因で親友は死にます。時はたち、ジェーンエアは寄宿学校の教師の職を経てから家庭教師として勤めることとなるんですね。
そのお屋敷がソーンフィールド。家主のロチェスター氏と恋に落ちることになるのです。
けどまぁジェーンエアに試練が待ち受けること。本作執筆当時に流行ったゴシックロマンスなんですけど、今読んでもかなり面白いです。
テーマが女性の自立。だと思うんですけど、その当時ではなかなか異色のヒロインだったはずです。
女は家のことさえしていればいい。家の切り盛りこそ、女の務め。さらに良い縁談を結ぶことが親孝行。そんな時代ですので、自分で仕事を持って自立心の高いジェーンエアは、たぶん作者シャーロットブロンテの理想像でもあったんじゃないでしょうか。
私はこのジェーンエアが愛読書ですし、大好き。
ここで私の話なんですけど、ジェーンエアが大好きなわりに私ってジェーンエアの正反対なんです。
まず自立してない^^;
ほぼ専業主婦と言えるしうちの主人がいないと食べていけないわけだし。ジェーンエアのようにはっきりとした物言いはしないし勝ち気じゃない。なんならヴィクトリア朝の女性たちのように家のことだけして、男性たち(私の場合は主人と子どもですね)のサポート。ずっとずっと読んできた作品なのに何も影響を受けていないじゃないか!と自問自答しているわけです。
けど、一つだけ共通点というか、見習ってさらに実行していることがあってそれは「好きな人には好きって伝えること」ですね。
モノにも人にも好き嫌いってあるけど、好きなコトや人を好きって言えることって凄く大事だと思ってます。
ジェーンエアも最初こそロチェスター氏にうまく伝えられなかった愛も(だってね!言える状況じゃないですし。怪しい女の存在とか‥?妻とか‥?)
作中、彼女の本来の明るさが現れたときにはこう言っています。
「今日から決してお側を離れません」と。
以下、私の好きな一説。
怪我をして盲目となったロチェスター氏
「あのように朽ちた老木が、目を吹いたばかりのすいかずらに、そのみずみずしい葉で朽ちた姿を覆えと命ずる権利があるだろうか?」
ジェーンエア
「あなたは朽木でも雷に打たれた木でもありません。あなたは青々としていて勢いがあります。あなたが命じなくとも、いろいろな植物があなたの慈悲深い樹陰を慕ってあなたの根の周りに育ちます。そして成長するにつれ、あなたによりかかり巻きつきます、力強いあなたの幹がしっかりとした支柱になってくれますもの」
本当に必要なときにはきちんと伝えられる人でありたいですよね。
こんなに素晴らしい表現で愛は伝えられないですけど!いつも私は「〇〇、大好き〜!」なのですから(^_^;)
アリスインワンダーランドのミワワシコウスカ主演でジェーンエアの映画もありますね!
ラストシーンが若干違うので小説を読んでからをお勧めしたいです!