見出し画像

眉毛が太いことと、Ali Michael

私はとても眉毛が太くて、私のぱっと見の印象だと毛が薄そうな人に見える様なので、美容院などでびっくりされたり、子供の頃は何だか自分の眉毛のインパクトを余り受け入れられませんでした。

どのくらい太いか、とても綺麗な言い方をすると、アメリカ人のモデル、Ali Michaelくらいです。

Ali MichaelのInstagramのストーリーからのスクリーンショット。


Aliを初めて知ったのは、彼女がモデルデビューしたばかりのニューカマーモデルだった時。
ELLE JAPONのニューカマーモデルのページで、見付けてすぐに釘付けになりました。

なんだか私と似ている気がすると、図々しいですが、正直思いました。
そこから、私はAliを追いかけ続けることになります。
Aliを雑誌で見付けて以来、なんと15年近くになります。



そもそも私が自分の眉毛をどうしていたか


私は、眉毛が太いことを、何となくは分かりながら、小学校2年生くらいまでは特に自分の顔に興味がなくて、眉毛も「真ん中が産毛で繋がってるなぁ」ということくらいしか思っていませんでした。

その眉毛を他人から強く否定されたのは、小学校6年生の4月にあったクラシックバレエの発表会でのメイクの際でした。

バレエの発表会での私。当時、まだ11歳の小学生でした。


私の母がメイク係の先生から大声で「ちょっと!眉毛と鼻の下の産毛、ちゃんと剃って来てくれませんか?」と怒鳴られました。

そうか、この眉毛は剃らないと恥ずかしいものなのか。。
思春期になりたての私に擦り込まれてしまいました。

時代的なものも大きかったです。
バレエでメイクをするからというだけでなく、大人は眉毛を一生懸命細くする時代でした。
でも、それをいくら大人びていたからと言って、11歳の私に強要しなくても、舞台での見栄えはそんなに変わらなかっただろうなと思います。

私はバレエのクラスのお友達のお母さんがたまたま持参していた顔用のシェーバーで、初めて顔を剃られました。
先生達はしかも、私の眉毛を剃りながら「本当は更にこの半分にしたいんだけど」などと言っていました。

「私の眉毛はよっぽど細くしないと、見栄えが悪いんだ」と、当時の私は眉毛に対して偏った考えを押し付けられてしまいました。


母親のシェーバーを借りて剃る日々

小学校にはっきりとした校則はなかったですが、眉毛を剃るのはちょっとまずかったのでは、と思います。

でも、当時私は思春期の見た目に敏感な時期になり始めていました。

自分ではシェーバーなんて持っていなかったですし、どこで売っているかも知らなかったので、母にシェーバーを借りて、時々自分の眉毛を整える日々が始まってしまいました。

失敗して剃り過ぎて、ネットで対処法を検索して緑茶を眉毛の部分に塗ったりもしました。

勿論、眉毛を剃り過ぎた時に緑茶を塗っても毛は生えて来ません。

当時のインターネットはとてもいい加減な情報や検索結果が上位に出て来て、今より信じられないものでした。

そんな私が眉毛を剃らなくなったきっかけが、モデルのAli Michaelとの出会いでした。



無駄毛を気にし過ぎる日本の文化について考えてみた


アメリカでは、今でも日本程無駄毛という概念自体弱い様ですね。
中学生の時にホームステイした先のアメリカ人のブロンドの同い年の女の子は、腕の毛もブロンドで、透き通った肌でも腕の毛なんて見えない子でした。

日本人は基本的に毛の色が黒か茶色の人が多いかと思いますが、肌の上で毛が目立つからきっとこんなに脱毛が流行ったり、気にする方が多いのだと思います。

私もここまで知識があれば、小学生の時から自分の大切な眉毛を剃ったりする文化に疑問を抱けたかと思うのですが、当時は偽情報である剃り過ぎた時は緑茶を塗ろう!くらいしか、毛に対しての知識がありませんでした。

眉毛から脱線しますが、モデルのAli Michaelはお仕事で中国だったかアジアの国に来た時に、最初のお仕事として腕の毛を剃られている動画も何年も前にInstagramに載せていました。

Instagramは理想的な体型やルッキズムを助長すると言われがちですが、アリの様に、ありのままに自分のおかしな部分を投稿している面白いインスタグラマーの方を私はよく見付けます。

本当にInstagramはルッキズムの問題の根源なのか、私は疑問に思います。
そもそも、フォローする相手は自分で選べるのですから、変な加工ばかりの投稿や、プロのカメラマンに美しく撮って貰った写真ばかり載せる投稿が自分にマイナスに感じるのならば、自分でそういった投稿とは逆の相手を選べば良いだけの話だと私はずっと感じて来ました。

Instagramとルッキズムに対しては沢山の知識を持っていないので、あくまでこれは私がInstagramを利用していて持っている感想になります。



Ali Muchaelは太い眉毛がチャームポイント


私がELLEの誌面で見付けて不思議な魅力を感じたのが、太い眉毛をした超美少女、Ali Muchael(アリ・マイケル)でした。

アリの顔立ちは、実際のところとても正統的な美人に分類されるのではないかと思います。

髪の毛は濃い茶色で、眉毛も濃い色をしています。

白い肌に、濃くて太い眉毛がとても目立っていますが、そこがAliの1番のチャームポイントです。

他の活躍されているモデルさん達もそうですが、本来世の中で美とされていなかったり、他の人とは違う何かを生まれつき持っている方ほど、トップモデルになったり、売れっ子になる傾向が強いと感じていますが、どうでしょうか。

今は肌の色の問題、体型の多様性もファッション業界では大分広く取り組んでいる印象を持っています。

私は元々ハイファッションが本格的にファッションを好きになったきっかけだったのですが、コンサバティブな発信をされている媒体やブランドについては、知識を多く持っていません。

Aliもハイファッション、モードやアートの分野で活躍するモデルです。
パリコレなどのコレクションにも特に新人の頃は積極的に参加していました。

Sonia Rykiel SS 2009のランウェイを歩く10代のAli Michael


ランウェイでのアリは、本人がInstagramなどに載せている自撮りなどと比べて眉毛が目立ちませんが、キリッとした眉毛から、強い目力を感じます。



もう、眉毛を剃るのはやめた


眉毛が太いことは、顔の邪魔になるものではなくて、ぱっと誰かに顔を見られた時、強い印象を残せる素敵なものなのだと、今は思っています。

それを私が学生だった頃に体現してみせてくれたアリには感謝の気持ちしかありません。

アリとは一度も会ったことがないですし、Instagramでも一方的にフォローしているだけですが、彼女は私物をよくDepopなどのアプリやサイトで売っているので、私はアリの実際に愛用していた品を沢山手元に持っています。

ELLEの誌面で見付けて、強い共感と憧れを持った大好きなモデルの靴だったりお洋服が自分のものになってしまう今の時代は、凄いなぁと改めて感じています。



終わりに

私の眉毛への考え、思いと共に、モデルのAli Michaelについても綴ってみました。
Aliと出会っていなかったら今も眉毛を剃っていたのか・・?
今はナチュラルメイク全盛の時代なので、眉毛はいじらない方が多いのだと思うのですが、私は本当に眉毛が太いので、もしかすると美容院などで眉毛カットなどをして貰っていたかも知れないです。

勿論、自分の顔立ちに合わせて眉毛を整えることや、眉毛が細い方が好きでそうすることは、とても素敵ですし、何もしていない私からすると、そこまで気を配る余裕のある方は、本当に憧れます。
人それぞれに眉毛に対する価値観があると思います。

それにしても、目の上の毛に対して、こんなに人が悩んだり、悪く言われたり、褒められたり・・。

私はある意味自分の小ささと、人間の興味の向く対象の細やかさを感じずにはいられません。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

Ali Michaelはとても魅力的なモデルなので、またアリについても書くことが出来たら嬉しいです。

私の人生は、これからもきっと彼女に影響を受けて行くのだろうなと思います。

リラックスした様子のアリ。ふとカメラを見上げているだけなのに、強い眼差しに感じます。




友子

#ルッキズム #見た目 #思春期 #ファッション #モデル #スーパーモデル #眉毛 #創作大賞2023 #エッセイ部門

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?