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PDF 形式でもらったデータをエクセル形式で再依頼したら断られた話

例年、エクセルファイルでもらっていたデータが、今回、PDFファイルで送られてきた。従前より、もらったエクセルファイルを加工していたこともあり、エクセルファイルも送るよう依頼するが、応じてくれない。「あくまで参考で送付しているためご理解ください」とのこと。

意味が分からない。

確かに、会社のルールなどでそういう決まり事はあるかもしれない。しかし、今回のケースは社内でのやり取りで、要は内部資料だ。また、このデータは、内部に計算式などが隠れているようなものでもなく、マクロもない。単なる、見栄え重視の表でまとめられた資料で、正直エクセルでなくとも、ワードでもパワーポイントでも作れるような資料だ。そして、サイズも A4で1枚紙に収まる程度のものなのだ。

もしかしたら、今後のエクセルのバージョンアップにより見栄えが変わるのを恐れ、PDFファイルで見栄えを固定したかったのかもしれない。であれば、あくまで正本を PDF とし、参考としてエクセルを送ればいいだけだろう。こちらも、加工用でお願いしているわけなのだから……。

よって、このようなケースで PDFファイルしか送らないというのは、単に嫌がらせ程度の意味しかないのではないか? などと思っている。というのは、そんな PDFファイルを Acrobat Standard で開き、[名前を付けて保存]から、ワード、エクセル、パワーポイント形式、それぞれで保存することもできる程度のものだからだ。

まあ、要は、ぶっちゃけ、PDF であれ紙であれ、情報という意味では、それが相手に伝わっているわけだから、手間暇さえかければ、それぞれのアプリで、ゼロから贋作のようなものを作ることは可能だ。特に、今回のように、計算式やマクロなどのエクセル独自の機能を使っているわけではないのなら、なおさらだ。

余談だが、我社に入ってすぐの仕事で、紙ベースの文書を一太郎文書に起こすものがあった。その際、フォントの種類、サイズ、文字間の幅、行間の幅、上下左右の余白まで一致させ、紙を重ねても寸分のくるいもなく作っていたのだが、実は、そこまで求められていなかったのは、完成後に知った話だった(笑)。

私は、このような考えを持っているので、これと逆の立場において、これと真逆の対応をとったこともある。それは、数年前、関連会社へ出向しているときで、しかも、その関連会社と我社の本社とのやり取りの場面だった。

私の前任者が、エクセルファイルを PDF にして送付していたので、それと同様に PDF で送付したところ、先方から追加でエクセルファイルの送付をお願いされたのだ。理由を聞けば、同じく、それを元に加工したいからだという。同様の理由で、追加でエクセルファイルを送ったのだが、その後、感謝こそあったものの、少なくともその後、現在に至るまでの7年間、特段問題は起きたと聞いていない。

今や世間は、DX とかリスキリングとか言われているが、まずは、このような身近なところにある、しょうもない運用を見直すだけでも、だいぶ業務改善できると思うのだが、いかがだろうか?

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