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【短歌】愛犬に慰められたときに詠んだ5首



一人寝に母になりたく泣き濡れど涙舐めとる優しき娘

あの人は子ども持たぬと心冷えたしかに溶かす温きかたまり

我の子は白く小さくフワフワで何を言われど愛しき我が子

我なくば生きられぬもの気がつけば君なくしては生きられぬ我

まっすぐと我を見つめる君の目が思い出させる懐かしきひと


皆さまはペットを飼っていますか?
私は犬を飼っていますが、ペットと一言で言えど、大切な家族ですよね。

悲しいとき、寂しいとき、そっと寄り添ってくれる大切な存在です。
その存在に救われる方も多いのではないでしょうか。

そんな愛犬に慰められたときに詠んだ5首を載せてみました。


妊活がうまくいかなくて一人泣いている夜に、そっと涙を舐めとって側にいてくれる愛犬。それはただのペットではなく優しい娘でした。

もう結婚して数年経つので、一部の人からは「あの人は子どもを持たない主義なのかも」と思われることもあります。
そういう空気を感じて冷え切った心を、愛犬の温かい体温がじんわりと溶かしてくれたり。足下で能天気に寝ているだけだったりするのですが。(笑)

犬を子どものように扱うことを良くないとする人もいます。
それでも何と言われようとも、この白いフワフワのかたまりは私の愛しい娘。

まだ愛犬が赤ちゃんだった頃。震えたり鳴いたり、トイレも自分でできなければご飯の世話もかかって、私がいないと生きられない存在だった。
でも気がつくと今は、愛犬がいないと生きられないのは私の方なのです。

犬ってたまに、じーっとこちらを見つめている時がありませんか?
愛おしそうに、いじらしく、じーっと。
その視線を感じる度に、何かに似ている気がしていました。
それは幼いころに感じていた、今は亡き祖母からの視線。
祖母はたまに黙って、優しい目で私をじっと見つめていることがあったので。
優しい記憶を思い出させてくれてまた慰められました。


つたない歌ですが、その時感じた心の温かさと愛犬への愛を込めて。

ご覧いただきありがとうございました。

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