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外部大学院への受験のこと

緒言
みなさん、こんにちは、こんばんは。やふへいです。
2020年も5月に入り、大学4年生の方は大学院試験について願書を取り寄せたり、本格的に進路について考える頃だと思います。僕も弊研究室への受験希望の学生の小論文を添削したり、今年もこの時期が近づいてきたのだなと実感しています。今回のnoteでは、僕の大学院受験のキロクと供に、外部大学院への進学を少しでも考えている人に対して参考になる情報が提供できたらと思います。

外部大学院を選ぶ際の基準について

はじめに、僕が考える外部大学院を選ぶ際の3つの基準についてお話したいと思います。(あくまで修士課程の修了後に就職することを念頭に置いたバイアスのかかった基準であることに注意してください。)

1.  研究室の環境
2.  研究内容
3.  就職実績

1. 研究室の環境について
大学院生は学生生活の大半の時間を研究室で過ごします。また、修了(大学での卒業)するための必要要件には主指導教員(研究室の教授)の元で書いた修士論文が必要であるため、教授をはじめ研究室の先生方との相性は非常に重要です。これらはWebからはわからない情報になるので、実際に研究室にアポを取って訪問するのが良いと思います。弊学ではいつでも見学会という受験希望の学生がNAISTに訪れて、(1対1で)希望研究室の教授と話す機会をmailで申し込めます。僕が受験生の頃も4月ごろにいつでも見学会に参加し、現在の教授と面談をしました。大学によってはこのような機会が設けられていない場合もあるでしょうが、必ず教授との面談は行うことをお勧めします。

2. 研究内容について
大学院生の主活動である研究で、期待の分野で研究ができないとつらいです。このミスマッチを防ぐ為には希望研究室の発表論文や、教授の研究費の状況などを調べる必要があります。僕が行ったのは日本の研究.comというサイトで教授の名前や准教授の名前を入力しどのような研究費を取得しているかを調べました。研究費を取得しているということは、教授がこの数年でメインに取り組む内容であり、予算がついている為研究を進めやすいです。
加えて発表論文の筆頭著者(論文の先頭の著者)にも注目する必要があります。研究室や教授の方針によっては修士の学生の成果を博士に変えられることもあるようです...。海外での国際学会に挑戦したい人は国際学会への投稿数を見るのも良いでしょう。就活においても、例え研究職でなくても現在の研究について必ず聞かれるので、自分の興味のある研究ができる研究室を目指しましょう。

3. 就職実績について

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弊学のホームページよりH.28の情報領域 就職実績

大学院を卒業した後に就職を考えている場合は、志望大学院の就職先を一度確認しましょう。一般的には大学院が所在する地域の就職先が多いと思います。就活の際は情報戦となる部分が多くやはり、周りや過去の進学実績に基づいて先生方も様子を伺ってきます。もし既に行きたい企業が決まっている場合はそこの実績があるか、決まっていない場合はこれを機会に就職についても考えるようにしましょう。就活には学歴フィルターなるものがあると言われますが、僕自身はこれにより落ちたと感じることはありませんでした。このような大学の客観的な指標(レベルや難易度)を考える上では就職実績は役に立つと思います。

選択肢の広げ方と絞り方

僕は学部の卒業研究で医療×ITをテーマにした研究をしていたことや、身の回りに医療に関わる人が多かったため自然と医療に興味を持っていました。それゆえ、大学院受験では1. 学部と同じ大学院、2. NAIST、3. 大阪大学大学院医学系研究科の医療情報を扱っている研究室の3つで悩んでいました。実際にそれぞれの大学に訪れ、研究室の教授と面談をして頂きました。それだけでは決めることができず将来のことを考えた結果、IT知識を自分の軸として持って様々な領域(医療を含む)に携わりたいという思いからNAISTの進学を決めました。 (現在では医療系ベンチャーでインターンシップをしていますが、そのお話はまた別のnoteにまとめます。)

基本的には大学院受験は試験の日程が被っていない限りはいくつでも受けることができます。自分の今の専攻にとらわれず、自分の興味・関心に合わせて広い視点で考えましょう。そして将来のことを考えて選択肢を絞るようにしましょう。

結言

今回のお話をまとめます。
外部大学院に進学するうえで参考にして頂きたい基準についてお話しました。外部受験を成功させるには主体的に動く必要があります。今年は特にコロナの影響もあり情報収集はさらに困難になることと思いますが、ぜひ未来の自分の為にがんばって頂きたいです。

もし他にも詳しく書いて欲しい内容等ありましたらコメントいただけるとありがたいです。

それでは今回は、この辺で。

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