【社員インタビュー】ジーエークロッシング男性育休第一号誕生!
男性育休社内第一号となった有明撮影GレタッチT チームリーダーの山口登央さんにインタビューしました!
男性の育休制度はいつ知りましたか?
男性社内初と言っても、取得したのは「産後パパ育休」という昨年できた新しい制度のもので、皆さんが認識されている長期間のものとは少し異なるのですが。僕もこれまでこんな制度があるとは知らなくて、いろいろ調べました。
取得しようと思ったきっかけは?
今回、育休を取得しようと思った理由は、僕も妻も年齢を重ねており、そして親はもっと高齢で頼れない。自分たちの兄弟も、それぞれ家庭があって頼れない。じゃあ、自分たちで何とかするしかない、と夫婦で話し合いました。僕としては、妻に「じゃあお願いしますね」とワンオペをお願いする選択肢が、まあ考えられなかったっていうところです。
ー今回は里帰り出産はしなかったのですか?
里帰りしたところで、両親とか親族とかに何かを頼ることは難しいかなと考え、里帰り出産はしていません。
「産後パパ育休」はどのように取得されましたか?
「産後パパ育休」は生まれてから8週のうち4週間の休暇がとれ、その4週間は2回に分割することもできる制度でした。
僕は、出産予定日から2週間と、2週間空けてまた2週間を取得予定として申請をしていました。
それが出産予定日より1週間早く生まれて。1週間は病院にいたので、ちょうど上手いこと申請していた育休のスタート日が退院してきた1日目に重なって、僕のパパ育休が始まりました。
よくよく考えたら、出産して1週間は病院にいて、病院にいる間は見に行ったり、差し入れしたりすることぐらいしかできないので、結局は1週間ずらして取得することに多分なっていましたね。
妻が赤ちゃんと一緒に家に帰ってきてからが本番でした。
その辺りは、臨機応変に取得日をずらせば良いと思うのですが、今後の方のために言っておきたいところです(笑)。
育休取得について取りづらさや言いづらさはなかったですか?
産後パパ育休ってどういう取得の仕方にするか、まとめて取得するのか、分割にするのかは取得する人が選択でき、生まれてすぐの1週間だけでも、1日や2日でも取得できる制度です。僕の場合は2回に分けて取得したのですが、案件が繁忙している中でお休みしたので、気持ち的なところは職場の人には申し訳ないな、とは思いました。
ただ、産後の最初の大事な時期を妻と一緒に育児を経験できるということは非常にいい制度だと思います。
ー今回の育休取得について上長に相談された時、どんな反応でしたか?
言いづらさなどは全く無かったです。「いいじゃないですか!」みたいな感じでした。
ーどんなタイミングで相談されたのですか?
お互いの両親は頼れないので、妻から「あなたしか頼る人はいない」と言われ、じゃあ二人で頑張ろうかということが決まってすぐに、早いタイミングで上長に相談して育休を取得することを決めました。
ー周りのメンバーの反応はどうでしたか?
お子様がいらっしゃる方があまりいないからか、「あっ、いいんじゃないですか」ってあっさりしていました(笑)。
育休取得前に意識されたことってありますか?
繁忙の時期だったんで、仕事の調整というところです。でも実際はすごく繁忙していたので調整どころじゃなかったんですけど、できる限り自分のできる範囲は片付けて取得しました。予定通りに取得しましたが、出産後から育休を取得するまでの期間は、最初に考えていたより病院から連絡がきたりとかいろいろあるので、なかなか余裕を持っては過ごせなくなりました。
調整に関しては事前に、もう少し綿密に組んでいた方が良かったかなという反省はあります。
どの案件を誰にお願いするなどの詰めが、1回目の育休では甘かったので、産休に入ってからも現場の方から連絡があったりしました。
ー子育てに対して意識したことってありますか
昨年出産した沓澤さんがちょうど復職されたタイミングぐらいで、うちの妻の出産を迎えたんで、事前に沓澤先輩からいろいろ情報は聞きました。
あとは、ネットでちらっと調べた情報で、寝られないらしいぞみたいな。
まあその通りでしたね(笑)。
育休を取得していかがでしたか?
ー育休中のタイムスケジュールってどんな感じでしたか?
3時間おきのミルクをベースに過ごしていました。
タイマーついてるんですか?みたいな感じで、きっちりと3時間おきに泣くんですよ。そのタイミングでちゃんと然るべき対応をしていかないと、ずっと泣いてるんです。それが本当にきつい。
赤ちゃんファーストで、何かをしようとしても泣かれたらすぐに対応して、という感じで、きれいなタイムスケジュールなんて作れなかったです。
3時間おきのミルクの間に、ご飯は食べられるものを食べ、お風呂を差し込むって感じで。掃除なんてもうしている余裕もなかったです。
さらに3時間おきといっても、本当にそれを自分が担当すると、ミルクの準備から、抱えてミルクあげて、ミルクを飲み終わるのが赤ちゃんなのでめちゃくちゃ遅くて、1回のミルクに1~2時間かかるので結局もうほぼ休みなく一日中ミルクをあげているって感じでした。ミルクをあげながら寝てしまっていましたね(笑)。
お互いに朝番、夜番みたいな当番制にしていましたが、無理のできない年齢だからか夜番が辛かったです。夜番を1回挟んだだけでものすごいダメージで、翌日使い物にならないという、、(笑)。そういう感じでした。
ただ、最初の2週間を二人三脚で、きついところを交代交代で乗り越えられたのは二人の自信になりました。
お互い初めての経験で、抱っこするにしても怖いんですよ、ふにゃふにゃで。どう抱っこすればよいのかも二人であわあわしていました。どういうものか話では聞いていても経験したことないじゃないですか、本当にわからず、何かあったらすぐ死ぬみたいな感じが実感としてわかりました。
きつい最初の2週間を超えたら、3週目からちょっと余裕が出てきて、2カ月目には赤ちゃんも安定してきて夜も長く寝てくれるようになりました。
育休中に印象に残ったことって何ですか?
反町隆史さんの『POISON』を聞かせると泣き止むっていう噂があって、やってみると本当に泣き止んでびっくりしたんですが、最初の1回目だけでした(笑)。
あと、あやす時に抱えてゆっくり揺らすと泣き止むのですが、抱きかかえて家中歩き回るのは、体がきついのでバウンサーを購入したら腰の負担が軽減されて良かったです。体力に自信のない人はバウンサーを早めに購入することをお薦めします。
休んでいる間の仕事はどうされていましたか?
端末の方には業務の連絡とか飛び交っているので、必要な時には対応したりとかはしていました。
ー育休中、仕事に対する不安とかありましたか?
チャットワークで、どんな案件が入ってきてなど業務内容などが見られるようになっていたので、現場に戻る時に、どうなっているかわからないという状況ではなかったので不安はなかったです。
育休を取得してご自身の中で変化はありましたか?
夫婦間の結束力が高まりました。
ー仕事面での変化はありましたか?
特に大きな変化はないのですが、細やかな目線を配れるようになったところかな。
僕は大きなクライアントの仕事をやらせていただいており、一人でできる仕事量ではありません。自分でやる分、お任せする分、とちゃんと決めて仕事を進行していかなければいけないのですが、1回目の育休はとても繁忙している中での取得になったのですが、その決め方が甘くて、現場でこの案件は誰にお願いしたら良いのかわからないっていう状況が起こったので、2回目の育休では事前にミーティングを開き、この案件は誰がするなどをきちんと決めて、有明撮影G内で共有して取得しました。
育休が終わってからも、自分がするもの、お願いするものをきちんと決めて皆が分かるようにした上で、その進捗も気をつけてみるようになりました。
育休を振り返っていかがでしたか?
育児が始まるスタートのところを、人にお願いするんじゃなくて、自分も把握した上で進められたというのは、育休を取得して良かったと思うところですね。
赤ちゃんってすごく情報量が多くて、最初は指もちゃんと動かないなどの状態を二人で見て気づいたことがいろいろあって。
結婚してからの共同作業より細かく、責任や重要度が増した大事な育児を夫婦でお互いがカバーしながら始められる良い機会でした。それができたっていうことが大切なことだなと感じますし、夫婦で一緒に始められたことが自分にも家族にも子どもにも、いい経験になりました。
ーご経験されてみて、育休の期間はいかがでしたか?
赤ちゃんが家に帰ってきて、最初の1カ月を取得できれば良いかなと思います。夫婦二人でなんとかしなければいけない状況だったので、赤ちゃんだけでなくパートナーも見られるように、フォローし合えるように。そうでないと上手く回らないと思いました。
育休を取りやすい環境にするために必要なことはありますか?
この制度を知ってもらい、それぞれのご家庭に合わせて自由な選択ができる環境があれば良いと思います。
里帰り出産をして、ご両親の手厚いバックアップを頼っても良いと思いますし、絶対に育休を取らなければいけないってこともないと思います。
最後にこれから育休を考える社員にメッセージを
長期で休むとかじゃなくても、最初の1週間とかだけでも、1日でも2日でも、ご家庭に合わせて自由に取得していただければと思います。月末にまたがるように取得すれば、社会保険料も免除となります。
自分の一生にも、子供の一生にも、初めての大事なところなので、ぜひ経験していただきたいとは思いますね。